人は二足歩行で

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 人は二足歩行で、手を開放しその手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。それが、言葉とならぶ異常な加速進化したもう一つの理由である。平均寿命において世界一の数字を誇っている日本は事故で死ぬなどを最小限に抑えられている。医学という蓄積可能な知識の体系によって死亡率を下げることが比較的容易だということはあきらか。動物は愚かだから、悩みがないというのは間違いであり、お互いに大きな知恵を共有することで固体のエゴを制限しそこにちゃんと安心立命を見出している。死を意識することは、「不」ではなくたいせつなことでもあるのだ。私は、野生動物たちのように詩を意識して生活することが大切であると思う。その理由は二つある。

 一つ目の理由は、「死」のような締め切りがあるとそれまでに目標を立てて頑張ることができるからだ。日付が決まっていて期限などがあるとそれまでに計画を立てて行うことができるのだ。英語検定などの検定や、定期テストなどのテストでも、同じことが言える。テスト二週間前から、計画を立て課題などをやっていく。提出しなくてはいけないものも順調に進めていく必要がある。いい点数をとるという目標があるからこそ頑張ることができる。これは社会に出てからも同じだと思う。会社の書類を出すときも期限を守らなくてはいけないだろう。今できないことが、大人になってからできるということは少ないと思う。だから、今から意識して生活することが大切だと感じた。

 二つ目の理由は、いつ死んでしまうかわからない人生でも、計画をもって生活することで悔いのない人生を過ごすことができるからである。将来の夢などがあると、それを目標にできることがあると思う。将来何になりたいのかを早いうちに決めておくと、進学をどうするのか、必要なものはあるのかなど決めることができる。早くに決まっていると、それまでに準備をすることができる。今の平均寿命を調べてみると、男性は80.09歳で、女性は87.13歳だった。約78年前の平均寿命は、男性が50.06歳で、女性は53.96歳と大幅に成長している。この成長をもとに、長くなった締め切りを有効に使って人生を過ごすことが大切だと思った。

 確かに、死を克服しようとして人間は進化していった。しかし、「毎日を人生最後の日だと思って生きよ。」というルキウス・アンナエウス・セネカの名言があるように、死を意識して生活することが大切だ。締め切りを意識して、テスト勉強をすることと同じように、死を頭の片隅に入れておくとそれまでの人生を計画的に過ごせると思う。人生を計画的に送るために、将来の夢も必要だ。目標を決めて、それに向かって頑張ることに意味があるのだ。悔いのない人生を過ごすには、長くなっていく寿命を考えることも大事だ。段々長くなっていき、締め切りが延びていっているような状況の今、これを有効活用する他ない。だから、これからは今まで以上に将来のことを見据えて生活していきたいと思う。