朝寝坊

    ()  年月日

 「ねむーい、もっと寝たい」

 私は毎朝二度寝する。平日はもちろん、祝日も、土日もだ。やがて父か母が

「起きてー、もう朝だよ。」

と起こしにやってくる。

 私は学校のある日にも二度寝する癖がついている。毎晩、六時二十分に目覚まし時計をセットしているのだが、なってもすぐに止めて寝てしまう。その動作を毎朝やってきているので、とてもスムーズにできるようになってしまった。寝て20分後くらいには父が起きて、そのまま私を起こしてくれる。そのような起き方をしていても私はただの一度も学校に遅刻をしたことがなかった。しかし、この前一度だけ遅刻かけたことがあった。その日は、たまたま父の起きる時間が遅く、私も、もちろん二度寝して遅くなってしまった。母も妹も起きる時間が何故かいつもよりだいぶ遅かったので、私を起こす人が一人もいなかった。やっと起きて、

「今日は誰も起こしにこなかったなぁ」

などと呑気に思いながら目覚まし時計を見ると、家を出る時間の30分前だった。驚いて飛び起き、階段を駆け降りて、大急ぎで着替えた。着替え終わると、階段を降りる騒々しい音が着聞こえたからか、母が降りてきた。そして、母も時計を見て驚き、大急ぎで朝ごはんを作ってくれた。私はそれを大慌てで食べ、歯磨きもして、もう一度時計を見ると、もう出発する時間になっていたのでランドセルを背負い、飛び出していった。学校について、ランドセルの中を出して片付けると、忘れ物をしたことに気づいたが、そんなに大きな支障が出ることもなかった。それに、朝寝坊して長い時間眠れたので、授業中に眠くなることがなく集中することができた。早起きするのもいいが、たまには朝寝坊もいいと思った。

 父に話を聞くと毎朝早起きするコツを教えてもらった。まず、平日も、祝日も、土日も、毎朝同じ時間に目覚まし時計をセットする。そして、その時間にしっかりと、二度寝せずに起きる。すると、その時間に自動的に起きることができるようになるらしい。はじめは眠くて、時間通りに毎朝起きるのが辛いが、後になると楽に起きれるようになるそうだ。わたしはその話を聞いて、実際にやってみたが、やはり二度寝してしまい、むずかしさを感じた。

 朝寝坊とは人間にとって最高の時間である。しかも、睡眠もしっかりとれ、そのおかげで、集中もできる。「早起きは三文の得」ということわざがあるが、朝寝坊も三文ほどの得がありそうだと思った。だからこれからは、早起きだけを大切にするのではなく、朝寝坊も大切にしていきたいと思った。