あおさみさん、今回の作文は言葉の大切さや文化の尊重について、深く考えを巡らせ(めぐらせ)て書かれている点がとても素晴らしいです。
言葉の意味や使い方に対する細やかな観察があり、「微妙(びみょう)」や「適当」といった言葉の本来の意味を丁寧(ていねい)に説明している部分は、言葉への愛情と理解がよく伝わってきます。
また、言葉の扱い(あつかい)方を通して人との距離(きょり)感やコミュニケーションの重要性に触れ(ふれ)ているところも、実生活に結びついた具体的な視点が感じられ、説得力があります。
国際社会の問題に対しても、自分なりの考えをしっかり持ち、相手を尊重することの大切さを述べている点は、社会的な視野の広さが表れていて立派です。
「言葉は記号を超え(こえ)た可能性のあるもの」という表現や、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言の引用も、文章に深みを加えています。
さらに、自分の生き方として言葉に思いやりや愛を込め(こめ)たいという主題が明確で、作文全体に一貫(いっかん)したメッセージが感じられました。
これからも言葉の意味や使い方を大切にしながら、自分の考えを豊かに表現していってください。

項目(こうもく)評価】
・意見に対する方法がよく書けています。
・生き方の主題がよく書けています。
・名言がよく書けています。
 

森リン評価 言葉 ru 12月1週 あおさみ
字数/基準字数:
2297字/1000字
思考点:95点
知識点:106点
表現点:97点
経験点:88点
総合点:100点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙27種34個79%95点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙98種155個63%106点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙153種257個60%97点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙46種60個77%88点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
2297字
 95点
 106点
 97点
 88点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 28種 33個 (種類率85%) 97点
n確か, 第,。なぜ,いるため,いるはず,しよう,するべき,たいから,た可能,だろう,と思う,と考える,ならば,なるから,のため,はきっと,は同様,伝えるため,力によって,姿勢こそ,持つべき,歩み寄ろう,相手によって,知ると,示せば,科すべき,続けるため,繋ぐため,

■知識語彙 83種 139個 (種類率60%) 95点
一体,世界,中国,人権,今日,以上,何事,侵害,侵攻,保障,冷静,出来事,利益,制裁,勿体,印象,同士,味方,唯一,問題,回数,国連,国際,姿勢,安全,実効,実践,尊敬,尊重,常任,形成,必要,情景,意味,感情,感謝,態度,拒否,支配,改善,敬語,文化,文字,方法,時代,景色,期間,本来,植物,注力,物事,犯罪,状況,理事,理由,理解,発見,相手,社会,種類,簡単,絶対,綺麗,美点,翻訳,肺腑,自分,自国,自身,英語,行使,行為,解決,言葉,記号,語彙,責任,距離,軍事,進化,適切,関係,雑草,

■表現語彙 144種 242個 (種類率60%) 93点
n確か,いるため,いるはず,お互い,がち,こちら,こと,さ,さまざま,そう,それ,たち,た可能,つながり,のため,はじめ,は同様,もの,よう,ウクライナ,カ国,ガザ,スマ,トーン,ホ,リアクション,一,一体,世界,中,中国,二,人,人々,人権,今日,以上,会,伝えるため,何事,侵害,侵攻,保障,入り口,冷静,出来事,利益,制裁,力,勿体,印象,同士,味方,唯一,問題,回,回数,国,国連,国際,声,姿勢,安全,実効,実践,尊敬,尊重,常任,年,形成,必要,思い,性,息,情景,想い,意味,感情,感謝,態度,拒否,支配,改善,敬語,文化,文字,方,方々,方法,日,昔,時代,景色,期間,本来,植物,権,機,注力,物事,犯罪,状況,理事,理由,理解,発見,的,相手,瞳,社会,私,種類,簡単,絶対,続けるため,綺麗,繋ぐため,美点,翻訳,肺腑,自分,自国,自身,英語,行使,行為,解決,言葉,記号,話し合い,語,語彙,責任,距離,軍事,進化,道,適切,重み,間,関係,限り,雑,雑草,

■経験語彙 45種 64個 (種類率70%) 86点
させる,しまう,せる,つける,つながる,できる,と思う,と考える,れる,上る,伝える,作る,使い分ける,使う,信じる,吹きかける,吹く,増やす,感じる,扱う,拒む,括る,持つ,映す,染み入る,歩み寄る,片付ける,生きる,発する,知る,確かめる,示す,科す,続ける,繋ぐ,繋げる,表す,覚える,触れる,話せる,超える,足りる,逃れる,過ごす,頼る,

■総合点 99点

■均衡点 6点
 

言葉
   中3 あおさみ(aosami)  2025年12月1日

 日本の書きことばでは、漢字の地位が絶対的に高く、高度に抽象的な概念の表記に不可欠とされる。それに対しカタカナは、代用的な役割しか引き受けていない。その国で一般的に呼ばれている呼び名を、日本式の呼び名に変えるのは、音のオリジナル性を全く犠牲にした上に成り立った、無努力、横着のオリジナル性である。文化の交流が一方的に統制されたものから相互的で直接的なものへと移ると、ことばは紙から抜け出て音になる。私たちはことばには愛があるということを理解するべきなのである。

 私は言葉に思いやりや愛を込められるような生き方をしたい。

 その方法として第一に、言葉の扱い方を知ることだ。歳を重ねるにつれて、広がる世界に比例するように語彙が増えてゆく。本でさらっと読んだ言葉、初めてみる熟語の意味を一生懸命考えた言葉、知ったかぶりをして後からこっそり調べた言葉。私は言葉を知れば知るほど世界が鮮やかになっていくのが大好きだ。

私たちは「微妙」「適当」といった言葉をいつ使うだろうか。何かイマイチなもの、パッとしないものを見たときに「微妙」と使い、大雑把という意味合いで「適当」と使う人が多いのではないか。だが本来「微妙」は美しさや味わいがなんともいえず優れているさま、なんとも言い表せないさまを表し、「適当」はある状態や目的などに程よく当てはまるさまを表す。言葉自体や意味が時代が経つにつれて変化するのは良いと思うと同時に、語彙を増やしたり、本来の意味をもう一度確かめたりするべきだと思う。なぜなら言葉を理解していないのは言葉を雑に扱うことの入り口になるからだ。私自身も「やばい」を覚えてから、何事も「やばい」の3文字で片付けてしまいがちである。嬉しい、すごい、綺麗など感情にも種類があるのにそれを一括りで表してしまうのは勿体無い。

言葉は昔の方々が出来事や情景を通して感じた感情、思いを形成したものである。生きた人たちが作った言葉は同様生きているのである。人々とさまざまな時代を共に過ごし、人々が言葉に、言葉が人々に息を吹きかけてきた。その息を吹かせ続けるために、その言葉本来の重みを肺腑に染み入れ、自分の発する言葉に責任を持つべきなのだ。また、言葉の扱い方を知ると、人と適切な距離を持ちやすい。敬語や尊敬語をはじめ、声のトーンや速さ、リアクションなども相手によって使い分けることができる。自分の思いを正しく伝えるためにも言葉を自分の味方につける必要があるのだ。

 第二の方法として、国同士の間でも、相手の言葉や文化を尊重することだ。

今日の社会、世界問題はお互いが相手に歩み寄ろうとする姿勢が足りないことにあると感じる。ガザ問題やウクライナ侵攻、日中関係など、状況を改善させたいと思うのならば、お互い冷静に話し合い実践的な解決へと繋げることが必要だ。国連安全保障理事会で常任理事国の持つ拒否権が行使された回数は1945年から2022年の期間で308回に上る。常任理事国の5カ国が世界の問題を自国の利益や印象のために行使することもあるそうだ。私は人権侵害や犯罪行為を、絶対的な軍事力や支配力によって責任を逃れさせるのではなく、国際社会が実効性のある制裁を科すべきだと思う。国際社会が話し合いを拒み、力に頼り続ける限り、問題は決して解決しない。お互いを尊重し、国際社会が一体となって問題の解決に注力する姿勢こそが、問題が解決する唯一の道だと考える。そしてどんな相手であれ、こちらが相手を尊重する姿勢を示せば、相手も私たちを尊重しようとする態度につながることを信じたい。

確かに、言葉を記号として扱う方が、簡単に物事を片付けることができる。

そして、スマホなどの翻訳機も進化し、これからさまざまな国の人と話せるようになるだろう。

しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という言葉があるように、言葉も「言葉」という記号を超えた可能性のあるものだと思う。私が英語や中国語などに触れる理由も、言葉で、言葉以上のつながりを感じたいからだ。自分が自分でいるために、人へ想いを伝えるために、さらに人と人を繋ぐために言葉は使われてきた。これから私は言葉を人や感謝のために使っていく。私の瞳はきっと世界のありのままの景色を映しているはずだ。