ちぴさん、作文を読んでとても心があたたかくなりました。
ふわふわちゃんというタオルケットが、ちぴさんにとってどんなに大切な宝物(ほうもつ)かがよく伝わっ(つたわっ)てきます。
寝相(ねぞう)が悪くても風邪(かぜ)をひかないのは、ふわふわちゃんがそばにいてくれるからだという気持ちが、やさしくて素敵(すてき)です。
「まるでカイロのように」というたとえがとても上手に使われていて、ふわふわちゃんのあたたかさがよく伝わっ(つたわっ)てきました。
お母さんにインタビューして、その話を作文に入れたことで、文章がとても立体(てき)になっているのもいいですね。
ちぴさんが自分の思い出とお母さんの思い出を比べ(くらべ)共感(きょうかん)しているところから、心の中で思ったことがよく書けていると感じました。
最後(さいご)に、ふわふわちゃんをなでながら静か(しずか)眠る(ねむる)様子で終わっているので、動作や情景(じょうけい)結び(むすび)もとても上手です。
これからも大切な宝物(ほうもつ)を見つけて、たくさんの思い出を作ってくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
たとえの上手さ:とてもよい
前の話聞いた話の活用:よい
ですますの使い方:よい
心の中で思ったこと:よく書けている
動作情景(じょうけい)結び(むすび):よく書けている
 

森リン評価 心のカイロ、ふわふわちゃん tu 12月1週 ちぴ
字数/基準字数:
961字/700字
思考点:59点
知識点:49点
表現点:51点
経験点:66点
総合点:59点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:71点
知識点:61点
表現点:64点
経験点:77点
総合点:68点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙13種20個65%59点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙18種27個67%49点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙51種100個51%51点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙31種39個79%66点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
961字
 59点
 49点
 51点
 66点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 13種 20個 (種類率65%) 59点
、きっと,。しかし,あるから,あるので,いると,と思う,ません,を考える,一瞬考える,人によって,出会えると,尋ねると,思うと,

■知識語彙 18種 27個 (種類率67%) 49点
一瞬,一緒,予習,共感,写真,刺繍,名前,大切,学生,安心,宝物,寝相,心身,必要,新品,旅行,時代,脱出,

■表現語彙 51種 100個 (種類率51%) 51点
あれ,かぜ,こと,ころ,それ,ちゃん,とき,とも,ほん,もの,よう,わり,ん,インタビュー,カイロ,シート,タオルケット,一瞬,一緒,予習,五,人,何,共感,写真,刺繍,名前,大切,学生,安心,宝物,寝相,心,心身,必要,思い出,持ち主,新品,旅行,時,時代,歳,母,気,気持ち,眠り,私,答え,脱出,赤ちゃん,静か,

■経験語彙 31種 39個 (種類率79%) 66点
あたたまる,あったまる,きく,くれる,こむ,しまう,つける,つまる,できる,と思う,なでる,にぎる,ひく,よみがえる,られる,れる,を考える,一瞬考える,出す,出会える,包む,取り組む,寝る,尋ねる,感じる,抱える,持つ,泣きわめく,落ちる,起きる,違う,

■総合点 59点

■均衡点 3点
 

心のカイロ、ふわふわちゃん
   小4 ちぴ(asatihi)  2025年12月1日

 「心のカイロ、ふわふわちゃん」

 「おやすみなさーいっ。」

私は両親にあいさつすると、おふとんにもぐりこみ、そばにあったタオルケットをなでます。実はこれ、ただのタオルケットではないのです。               

 私の宝物は、赤ちゃんのころに母の知り合いにもらった、ふわふわタオルケットです。サンリオキャラクターの「ポムポムプリン」が小さく刺繍されています。私は寝相が少し悪く、おふとんから脱出してしまうこともしばしばです。しかし、かぜはひきません。宝物のタオルケット、「ふわふわちゃん」があるからです。どんなに寝相が悪いときでも、ふわふわちゃんは私と一緒に寝ていました。そんなこともあるので、一緒にいると心身ともにあたたまるような気がしてくるのでした。やさしく、ほんわりと私のことを包んでくれます。そう、まるでカイロのように。起きているときも、旅行に行くときも、ふわふわちゃんを抱えていました。

 母にインタビューしてみました。

「小さいころから大切にしているものって何?」 

私が予習シートに取り組みながら尋ねると、母は一瞬考えこみ、答えを出しました。

「学生時代の写真かなぁ。あれを見ていると、思い出がよみがえってくるんだよ。なんかなつかしくてね、心があったまるの。」

それをきいて、私はふわふわちゃんと同じだと思いました。思い出がよみがえってくる。母はそう言っていました。私のタオルケットも同じかな、と共感する気持ちがあります。赤ちゃんのころ、ふわふわちゃんをにぎり、泣きわめいた時、五歳のころ、ふわふわちゃん、と名前をつけたこと。私も思い出がつまっているものを持っているんだと思うと、とてもうれしくなりました。母の写真は、きっと「思い出の写真」なんだと思います。そして私のタオルケットは「心のカイロ」だと思っています。

 宝物とは、思い出のつまるものだと思います。人によって、宝物は違うと思いますが、決して新品である必要などないと思っているのです。一緒にいると安心できる、なつかしい、など持ち主だけが感じられる気持ち、それが宝物です。これからもそんな宝物に出会えるといいな。そんなことを考えながら、ふわふわちゃんをなで、私は静かに眠りに落ちました。