みさとさんの作文は、言葉の持つ意味や文化的な背景に深く目を向けている点が大変素晴らしいです。
特に、名前に込め(こめ)られた思いや愛情を大切にすることの重要性を、自分の体験を交えて具体的に書いているところがよく伝わりました。
生徒会長としての経験や、自分の名前が間違え(まちがえ)られたときの気持ちを率直に表現しているため、読者に共感を呼びやすい文章になっています。
また、沖縄(おきなわ)民泊(みんぱく)での話を通じて、言葉や文化が人のアイデンティティに深く結びついていることを示した点も説得力があります。
方法として「相手の名前を正しく覚える」「文化を尊重する」という具体的な提案があり、実践(じっせん)的でわかりやすいです。
さらに、言葉が単なる記号ではなく、人間の感情や理性の表現であることを強調し、愛を込める(こめる)ことの大切さを力強く述べている点も印象的でした。
全体を通して、みさとさんの考えが一貫(いっかん)しており、読み手に伝わりやすい構成になっています。
今後もこのように、自分の体験や具体例を交えながら、自分の考えを丁寧(ていねい)に表現していってください。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
 

森リン評価 愛は大きな力であるから ru 12月1週 みさと
字数/基準字数:
1153字/1000字
思考点:79点
知識点:85点
表現点:85点
経験点:82点
総合点:91点
均衡点:8点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:81点
知識点:87点
表現点:88点
経験点:84点
総合点:85点
均衡点:8点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙21種22個95%79点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙68種92個74%85点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙127種198個64%85点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙42種69個61%82点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1153字
 79点
 85点
 85点
 82点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 21種 22個 (種類率95%) 79点
 確か,あるから,あるため,あれば,からこそ,そのため,たらしい,だから,と思う,と考える,ないらしい,な場合,は第,は考える,また第,られるから,れると,活かすべき,示す場合,読むらしい,進めるため,

■知識語彙 68種 92個 (種類率74%) 85点
不変,中国,人間,代用,任期,会長,便利,修学旅行,判断,努力,参加,反感,反抗,反省,合理,同士,名前,地位,大切,威信,子供,学校,学芸,安心,宝物,実里,尊重,役割,後輩,感情,担任,敏感,数字,文化,文字,方法,日本,日本人,日頃,時代,横着,欧米,歴史,民泊,気持,沖縄,漢字,物事,特別,犠牲,状態,理性,生徒,発達,相手,統治,絶対,美里,肥料,自身,英語,規模,言葉,言語,記号,説明,逆転,重要,

■表現語彙 127種 198個 (種類率64%) 85点
 確か,あるため,お金,きょう,こと,さん,そのため,それ,たち,とき,な場合,はるか,ふつう,よう,わけ,アイデンティティ,アメリカ,オリジナル,カタカナ,ショック,ツール,ドル,ボランティア,マニュアル,メンバー,一,上,不変,中,中国,二,人,人々,人間,代用,任期,会,会長,何,例,便利,修学旅行,判断,力,努力,参加,反感,反抗,反省,合理,同士,名前,国,地位,大切,姜,威信,子供,学校,学芸,安心,宝物,実里,家,尊重,強み,役割,後輩,性,愛,感,感情,担任,敏感,数字,文化,文字,方,方法,日本,日本人,日頃,時,時代,書き言葉,様々,横着,欧米,歴史,民泊,気持,沖縄,漢字,物事,特別,犠牲,状態,理性,生き方,生徒,申し訳,発達,的,相手,示す場合,私,統治,絶対,美里,肥料,自身,英語,規模,親,言葉,言語,記号,話,説明,読み方,誰,逆転,進めるため,重要,際,音,願い,

■経験語彙 42種 69個 (種類率61%) 82点
あふれる,あらわす,いただく,おく,くれる,しまう,せる,できる,と思う,と考える,は考える,もつ,もらう,られる,れる,わかる,使う,及ぶ,受ける,奪う,帯びる,引き受ける,感じる,慣れる,成り立つ,扱う,接す,教える,書く,比べる,泊まる,活かす,示す,続ける,聞く,育つ,覚える,読み上げる,読む,込める,進める,間違える,

■総合点 91点

■均衡点 8点
 

愛は大きな力であるから
   中3 みさと(aetami)  2025年12月1日



 日本のふつうの書き言葉では、漢字の地位が絶対的に高く、それに比べてカタカナは、代用的な役割しか引き受けていない。ところが、欧米の学芸や学芸人を示す場合には、この地位を逆転して、漢字のはるかに及ばない威信を帯びることがある。中国の方の名前を読むときに、日本人は日本人による漢字はオリジナルで不変だという安心感をもって接している。だが、そのオリジナル性は音のオリジナル性を全く犠牲にした上に成り立った、無努力横着のオリジナル性である。

 私は、言葉に愛を込められるような生き方をしたい。

 そのための方法としては第一に、相手の名前をしっかり、正しく覚えておくことだ。私が生徒会長任期中だった際、学校説明会のボランティアに参加してくれた一人の後輩がいた。「姜さん」という人だ。「きょう」と読むらしいのだが、ボランティアメンバーの名前を読み上げる時に読み方が全然わからなくて、相手にとても申し訳ないことをしてしまったと反省した。特に私は名前を間違えられることに敏感だと思う。なぜなら私自身がよく間違えられるからだ。読み方はわかりやすいのだが、文字で書かれるときに「実里」なのによく「美里」と間違えられる。担任にも間違えられたときは、慣れているとはいえショックを受けた。このように、名前は様々な願いが込められている宝物である言葉だからこそ、大切に扱うことが重要なのだ。

 また第二の方法としては、国同士といった大きい規模になっても、相手の言葉や文化を尊重することだ。

 言葉というのはそれを扱う人の大きなアイデンティティであり、それを奪われると人々は大きな反感をあらわす。私が修学旅行で沖縄の民泊に泊まらせてもらった際に、その家の人からアメリカ統治時代の話を聞かせていただいた。その時に、使うお金はドルになり、言語も英語があふれた状態に強い反感を感じたと教えてもらった。その人は優しい人であるため何か特別反抗したわけもないらしいが、何か大きなアイデンティティを奪われたような気持になったらしい。

 確かに、合理的に物事を進めるためには、言葉を記号として扱う方が便利な場合もある。だが、私たちは人間なのであり、感情をもち、理性をもち、言語や文化を発達させてきたという歴史をもっている。ただ数字で判断することはマニュアルさえあれば誰でもできるが、人間の強みは考えられるということなのだ。愛を込められるということなのだ。名前は中でも大きな文化で、親からの愛を特別にあらわした例だと考えている。そして子供は、その愛を肥料としてすくすくと育ち続けるのである。愛とは大きな力であるから、私たちはもっと常日頃から言葉というツールを通してその力を活かすべきだと考えた。