朝寝坊
小6 あおやゆ(aoyayu)
2025年12月1日
「えっ!?6:15? ]
私はあまり寝坊をしないが一度だけしたことがある。流石に6年生にもなって寝坊もしないだろうと毎晩目覚ましもかけずにぐっすりと眠っていた私がその日になるととても憎らしい。寝坊は突然やってくる。最初は自分が寝坊したことを信じられなくて、目を疑ったが時計は予定時刻より30分も遅れていた。いや、時計が遅れていたのではない。私が遅れていたのだ。今家を出れば十分に学校に着く時間だったが、起きて早々学校に出かける準備などできちゃいない。
その日は一日中本当に何も上手くいかなかった。本当に何も。寝坊は30分。焦るのには十分すぎるほど贅沢な時間だった。忘れ物は上履きとその日に出さなければいけないプリント。一日中何か忘れてしまったような気がして、地に足がついていないようだった。まるで1秒ごとに予定が変わっているような不安な気持ちが一日中続いた。最初に忘れ物に気づいた時には驚くというより「あーあ」と落胆した感じで意外と何とも思っていなかったが、二つ目の忘れ物の時は「そろそろちょっとヤバいんじゃないか」と思った。先生にいちばん怒られなさそうな言い方で忘れ物を伝えるための台本を頭の中で繰り返し練習していた。案の定「忘れ物が多い」と小言を言われた。私はその日「寝坊」が与えるものを思い知った。
私は朝から満員の電車の中で「オフピーク運動」のポスターを見つけた。電車の混雑を抑えるために、朝活の啓発を主旨としたポスターだった。この中にこのポスターを見ている大人はいるのだろうかと思いながら満員の列車に乗る人に向けたとてもいいポスターだと思った。朝活とは、朝の時間を有効活用して、趣味や勉強、運動などを行う活動のことだ。日中の忙しさから離れて集中でき、自己成長や生活の充実を図ることを目的としている。1日が始まる朝に自分の趣味や自分のやりたいことを行うことはとても充実していることだと思った。新聞で朝の過ごし方を変えるだけでその日1日が変わると書かれていた。本当にその通りだと思う。朝のスタートが寝坊して始まるか、早起きをして始まるかでその後にとても影響があるのではないか。
早起きは三文の徳。人間にとって朝は昨日を超える今日を過ごすスタートだ。朝の時間を落ち着いて過ごして良きスタートを取れるように心がけていきたい。
「あっ!上履き!」