【まえ先生からのひとこと♪】
お母さんのオムライスへの思いがとてもよく伝わる作文でした。玉ねぎが苦手なのに、お母さんの作るオムライスだけは特別においしく食べられるという「理由」がはっきり書けていて、とても読みやすかったです。お母さんの味、お店の味、友達の好みなど、いろいろな視点から「食べ物の好ききらい」を考えているところがとても良いです。ラストの「お皿が光るほどきれい」という描写も、満足感が伝わってきました。
【特に優れていた点】
・お母さんのオムライスが「なぜ特別なのか」を、玉ねぎの状態など具体的な理由で説明できていた点。
・給食の玉ねぎサラダの場面など、体験を生き生きと描いて読者に伝わるように書けていた点。
・「誰かの好物は誰かの苦手」という気づきと、「再現できない味」の話題を結びつけ、主題にまとめていた点。
【まえ先生からのひとことアドバイス♪】
・お母さんのお雑煮の話、とても面白く読みました。お母さんは実家のお雑煮の味について、どこが特に気に入っていたのかを深掘りできると良いですね。
■思考語彙 11種 15個 (種類率73%) 54点
、確か,。しかし,かにとって,しよう,たべよう,だから,できざる,と思う,なると,感じざる,流し込もう,
■知識語彙 30種 44個 (種類率68%) 58点
一番,一緒,主題,再現,努力,効果,友達,多様,好物,完璧,実家,実現,工夫,意識,格闘,構成,欠点,正面,残念,毎年,気分,無駄,牛乳,球体,給食,自分,苦手,表現,雑煮,題材,
■表現語彙 73種 148個 (種類率49%) 61点
、確か,お正月,お母さん,きれい,こと,この間,これ,ごちそうさま,そう,それ,たくさん,ところ,にこにこ,まん丸,もの,よう,オムライス,サラダ,ゼロ,一つ,一番,一緒,主題,今,光,再現,努力,効果,友達,台無し,味,多様,大,大好き,好き,好物,嫌い,完璧,実家,実現,工夫,店,思い,性,意識,感,感じ,打ち所,格闘,構成,欠点,正面,残念,毎年,気分,水,泊まり,無駄,牛乳,物,玉ねぎ,球体,皿,私,給食,自分,苦手,表現,誰,雑煮,題材,食,食べ物,
■経験語彙 23種 42個 (種類率55%) 54点
しまう,すむ,たべる,できる,と思う,られる,れる,信じる,入る,出る,分かる,切る,取る,吐く,帰る,感じる,戦う,放つ,残る,流し込む,消える,違う,食べる,
■総合点 64点
■均衡点 7点
食べ物の多様性
小5 あけのの(akenono)
2025年12月1日
「いただきます。」〈〈構成〉〉
私は、お皿の上にのっているオムライスに満面の笑みを向け、食べ始めた。
私は、玉ねぎが大嫌いだ。味も食感も嫌いで、牛丼などについてくる玉ねぎは絶対に取り除いてしまう。しかし、お母さんが作ってくれるオムライスは別だ。お母さんが作ってくれるオムライスには玉ねぎが入っているものの、ほとんどが溶けてしまって玉ねぎを感じないのだ。それに、もし少しは感じたとしてもオムライスのおいしさにかき消されてしまう。そのくらい、お母さんが作るオムライスはおいしいのだ。
お母さんは、もちろん違う日にも作ってくれるが誕生日にオムライスを作ってくれる。〈〈題材〉〉誕生日に作ってくれるオムライスは普段の物とは別格で、卵の部分に「おめでとう」とケチャップで書いてくれる。そして、お母さんが作るオムライスは卵の焼き加減もちょうどよく、ケチャップライスの味も最高で、具とお米も黄金比になっている。つまり、非の打ち所がないのだ。そして、一番の良いところ、それは玉ねぎを感じることなく食べられることだ。これは、お母さんも玉ねぎが嫌いだから実現したことなのだが、お店のオムライスには小さく切られた玉ねぎがたくさん入っていて、いくら小さいとはいえ食感が残っている。そうなると、玉ねぎが大の苦手な私にはせっかくの味が台無しになってしまうのだ。しかし、玉ねぎをほとんど感じずにすむお母さんのオムライスは、欠点が一つもなく、きれいなまん丸の球体のように完璧なのだ。〈〈表現〉〉これほど玉ねぎが嫌いな私だが、ある程度の物は好きなものと一緒に食べたり、水で流し込んだりと工夫して食べている。しかし、給食で出てきた玉ねぎサラダは、正面から戦うしかなかった。〈〈題材〉〉その玉ねぎサラダは、ほぼ玉ねぎしか入っていなく、しかも一つがそこそこ大きくて、牛乳で流し込もうとしても、好きなものとたべようとしても無駄な努力だった。そんなことをしてもますますまずくなるだけで、効果はゼロだった。私は吐きそうになりながらなんとか格闘していたが、玉ねぎが大好きな友達は「これ、おいしいね」と言いにこにこしながら食べていて、私は信じられない思いになった。私は、誰かにとっての好物は誰かにとっての嫌いなものだということが分かった。
お母さんは、実家のお雑煮が大好きだそうだ。お正月には毎年食べていたものの、今はお正月に実家に帰ることはほとんどなく、食べられないと言っていた。〈〈題材〉〉自分で味を再現しようとしてもその味にすることはできず、物足りない気分になってしまうそうだ。私はこの間、お母さんの実家に泊まりに行って食べたのだが、確かにそのお雑煮はとてもおいしく、お母さんが再現したものとは違う味をしていた。私も、お店で食べたものでとてもおいしくて、でも再現することはできなくとても残念な思いをしたことがある。お店の物でも残念なのに、実家の味が再現できないのは取っても残念なことだと感じだ。
誰かにとっての好物は、誰かにとって苦手なものだということが分かった。〈〈主題〉〉また、もう一度食べたくても再現のできないものもあることが分かった。これからは、食べ物にも多様性を意識していきたいと思う。〈〈主題〉〉
「ごちそうさまでした!」
とてもおいしいオムライスはいつの間にか消え、お皿は光を放つほどきれいになっていた〈〈構成〉〉