あかたよさん、作文を読んでとても感心しました。
まず、キャンプでのカレー作りの様子が細かくて、まるで自分もその場にいるように感じられました。
火おこしの苦労や達成感がよく伝わってきて、努力の大切さがわかります。
また、お母さんのタイ料理の話を入れて、家族のいろいろな味の感じ方がよく書けています。
これは前の話や聞いた話がよく書けていて、文章に深みが出ていますね。
「まるでタイにいるようで」というたとえも使えていて、情景(じょうけい)がイメージしやすかったです。
さらに、「蓼食う虫も好き好き」ということわざを使って、食べ物の好みが人それぞれであることを上手にまとめています。
最後に、感想として「わかったこと」や「これからもたくさんの『おいしい!』に出会いたい」という気持ちがしっかり書けていて、読んでいて気持ちが明るくなりました。
書き出しのキャンプの情景(じょうけい)と結びの思い出の話がつながっていて、文章のまとまりもよいです。
これからも、いろいろな経験(けいけん)を文章にして、楽しく書いてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえの使い方:よい
・前の話や聞いた話の活用:よい
・ことわざの活用:よい
・わかったことの表現(ひょうげん):よい
・書き出しと結びのつながり:よい
 

森リン評価 おいしかったことまずかったこと nu 12月1週 あかたよ
字数/基準字数:
1570字/800字
思考点:85点
知識点:64点
表現点:70点
経験点:69点
総合点:74点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙23種28個82%85点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙39種52個75%64点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙92種150個61%70点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙33種52個63%69点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1570字
 85点
 64点
 70点
 69点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 23種 28個 (種類率82%) 85点
、単なる,いくと,お母さんにとって,かかわらざる,からこそ,するらしい,たかも,たから,たので,だから,と思う,ないので,なると,のかも,らしいので,れるらしい,人によって,僕にとって,出来ざる,嗅ぐと,感じるらしい,本能らしい,遺伝子によって,

■知識語彙 39種 52個 (種類率75%) 64点
一緒,元気,南国,大人,大切,好物,子供,学習,宇宙,安全,家族,左右,強烈,成分,指紋,料理,新鮮,最後,期待,本能,残念,清流,炭火,焼魚,熱狂,瞬間,石鹸,確信,経験,自分,自己,自然,苦味,苦手,記憶,調理,遺伝子,野菜,防衛,

■表現語彙 92種 150個 (種類率61%) 70点
お母さん,お父さん,こと,これ,ご馳走,さ,そう,それぞれ,たくさん,つかみ取り,ところ,におい,ぼく,みんな,よう,わけ,カメムシ,カレー,タイ,一,一緒,中,人,体,僕,元気,匂い,南国,口,命,大人,大切,大好き,好き,好み,好物,子供,学習,宇宙,安全,家,家族,左右,強烈,心,思い出,悲しみ,感じ,成分,手,指紋,料理,新鮮,方,日,最後,期待,本能,残念,清流,炭火,焼き魚,焼魚,熱狂,物,的,直ぐ,瞬間,石鹸,確信,経験,自分,自己,自然,色々,苦味,苦手,蓼,虫,記憶,話,調理,逆,違い,遺伝子,野菜,防衛,類,食,食べ物,香り,魚,

■経験語彙 33種 52個 (種類率63%) 69点
かかわる,かぶりつく,がる,きる,くれる,さばく,しまう,しれる,すぎる,と思う,もらう,られる,れる,作る,出かける,出会う,出来る,分かる,吐き出す,含む,嗅ぐ,広がる,感じる,慰める,残る,焼く,繰り返す,聞く,超える,込める,頂く,食う,食べる,

■総合点 74点

■均衡点 2点
 

おいしかったことまずかったこと
   小5 あかたよ(akatayo)  2025年12月1日

 おいしかったこと、まずかったこと

「おいしい!」

ぼくは笑顔で言った。3年生の夏休みに家族と共に長野県の奥深い山へキャンプに行った。その時に食べたカレーは、僕にとって今までで一番おいしかった食べ物だ。ぼくはこれまでに、おいしかったと思う食べものはお寿司や焼き肉で、逆にまずかった食べ物はホウレン草やレタスなどの葉物野菜だ。

今まで僕が食べた料理の中で、世界一おいしかったのは、そのキャンプで作ったカレーだ。ぼくは料理の全工程に挑んだ。ガスコンロではなく原始的な弓切り式で一から火を起こした。想像を絶する重労働で、手のひらに水ぶくれが出来そうになりながら挑んだ。小さな火種が生まれた瞬間にぼくはガッツポーズをした。その時の感動は、今でも忘れられない。火種を慎重に焚火へ成長させてアルミの飯盒でご飯を炊き、ダッチオーブンでカレーを煮込んだ。じっくりと火にかけて煮込んたので、自分で切り刻んだ野菜の甘みと肉のうまみがルウに溶け出し、鼻をくすぐるにおいが漂ってきた時、ぼくは達成感に包まれて最高の気分だった。出来上がったカレーを一口食べてみると、口の中がとろけそうになって「世界一おいしいカレー!努力した甲斐があった!」と僕は涙が出そうなほど嬉しくなった。汗だくになって火おこしをして、立ち上る煙と格闘しながら、自分の手で調理したからこそ、単なるカレーの美味しさを超えて宇宙一美味しかったカレーになったに違いないと確信した。逆にまずかった食べ物は、そのキャンプで食べた焼魚だ。清流でつかみ取りしたばかりの新鮮な魚を直ぐにさばいて炭火でカリッと焼いた。魚は香ばしくて美味しそうだったので期待を込めてかぶりついた。その瞬間、口の中に強烈な生臭さと苦味が広がり、ぼくは吐き出してしまった。新鮮な魚にもかかわらず、最後まで食べきることが出来ず、頂いた大切な命を悲しみ悔しがっていたら、「まだ子供だから苦味がきつすぎたかもしれない」とお父さんが慰めてくれた。苦味は、どうやら自己防衛の本能らしく、繰り返して食べていくと次第に「これは安全だ」と学習するらしいので、大人になると自然と食べられるそうだ。ぼくは大人になって焼き魚や苦味のある野菜を食べれる日が来るのが待ち遠しい。

お母さんの美味しかったことを聞いてみた。南国タイで食べていたタイ料理だそうだ。タイ料理の中で特にパクチーが大好物だそうだ。時々家でパクチーを食べながら、「この香りを嗅ぐと、まるでタイにいるようで、体が元気になる」と大好きなタイの思い出話をしている。お母さんにとっては熱狂的なタイ料理でも、ぼくもお父さんもパクチーの香りもタイ料理も苦手だ。パクチーに含まれるアルデヒド類という成分が、人によってはカメムシや石鹸のような匂いに感じるらしい。においの感じ方は遺伝子によって大きく左右されるらしいので、お母さんがおいしいと感じても、僕が苦手と感じるのは、もしかしたらお父さんの遺伝子を多くもらっているのかもしれないので、ぼくが大人になっても苦手なのかもしれないなと少し残念に感じた。

キャンプでのカレーと焼き魚、お母さんのパクチーからぼくは、まさに、「蓼食う虫も好き好き」とはこのことだと思った。お母さんにとっては美味しいご馳走でも、僕にとっては苦手となることもある。食の好みは人それぞれ指紋のようで、みんなが同じように感じるわけではないことが分かった。また、おいしかったことやまずかったこととは、キャンプやタイなどの経験と食べることが一緒に記憶に残ることが分かったので、これからも、大好きな家族とたくさんのところへ出かけて色々な物を食べながら、心に残る思い出を作りたいと思った。これからもたくさんの「おいしい!」に出会いたい。