あかるらさん、今回の作文は日本人と外国人の言葉の使い方の
違いについて、具体的な例を交えながら
丁寧に考察できている点がとても良いです。
特に、
欧米の「いいえ」の使い方と日本人の
控えめな表現の
違いを
比較し、それぞれの文化背景や価値観に根ざした理由をしっかり説明しているところが印象的でした。
また、帰国子女の親友のエピソードを通じて、実際の体験に基づく具体例を挙げているため、説得力が増しています。
「
鶴の恩返し」の昔話を用いた例も効果的で、日本人の思いやりの心をわかりやすく伝えている点が素晴らしいです。
さらに、最後に「言葉が相手の利益になるかどうかが大切」という名言を引用し、文章全体の主題をまとめているところもよくできています。
このように、複数の意見をバランスよく述べ、それらを総合化して自分の考えに結びつけている点が、あかるらさんの作文の大きな強みです。
これからも具体例を交えながら、自分の考えを深めていってください。
【
項目評価】
複数の意見がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
昔話の実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
総合化の主題がよく書けています。
森リン評価 一つの「事実」に対する多様な「伝え方」 yu 12月2週 あかるら字数/基準字数: 1415字/1000字 思考点:90点 知識点:80点 表現点:80点 経験点:86点 総合点:90点 均衡点:6点
| ●語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
1200字換算: 思考点:点 知識点:点 表現点:点 経験点:点 総合点:点 均衡点:6点
| ●換算語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
●語彙の説明| 語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
|---|
| 思考語彙 | 25種 | 34個 | 74% | 90点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
|
| 知識語彙 | 61種 | 110個 | 55% | 80点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
|
| 表現語彙 | 116種 | 211個 | 55% | 80点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
|
| 経験語彙 | 45種 | 56個 | 80% | 86点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
|
| 種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1415字
 | | 90点
 | | 80点
 | | 80点
 | | 86点
 |
| 字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 25種 34個 (種類率74%) 90点
一方, 確か,、もしも,。しかし,。だからこそ,。例えば,「なぜ,あると,かももちろん,ことによって,しまう可能,すると,だろう,できるから,と言える,なければ,のかも,のため,は考える,ません,を考える,働くから,築くため,考えによって,限らざる,
■知識語彙 61種 110個 (種類率55%) 80点
不快,主張,事情,些細,人物,人間,以上,会話,体験,優先,円滑,利益,反論,否定,場面,大切,姿勢,子女,学校,対照,帰国,年間,影響,彼女,徹底,必要,性格,意思,意見,感受性,態度,文化,日本,日本人,明確,昔話,時期,曖昧,有名,欧米,注意,滞在,物語,特徴,特性,理由,環境,疑問,発言,登場,相手,社会,絶対,考慮,背景,自分,親友,言葉,誤解,関係,雰囲気,
■表現語彙 116種 211個 (種類率55%) 80点
確か,あなた,あまり,おじいさん,ここ,こと,これ,しまう可能,そのもの,それぞれ,どちら,ならでは,のため,よう,アメリカ,コミュニケーション,シーン,ストーリー,ディベート,一,一つ,不快,中,主張,事情,二,些細,人,人物,人間,今,以上,会話,体験,何,傷,優先,元,円滑,利益,力,反論,否定,場面,大切,姿勢,嫁さん,子女,学校,対照,帰国,年,年間,強み,影響,彼女,徹底,心,必要,思い,思いやり,性,性格,恩返し,意思,意見,感受性,態度,扉,数,文化,日本,日本人,明確,昔話,時期,曖昧,有名,欧米,気,気持ち,気遣い,注意,滞在,点,物語,特徴,特性,理由,環境,疑問,発言,登場,的,皆,相手,社会,私,端々,築くため,絶対,考え,考え方,考慮,背景,自分,親友,言葉,話,誤解,達,違い,関係,雰囲気,願い,鶴,
■経験語彙 45種 56個 (種類率80%) 86点
いける,しまう,しれる,できる,とる,と言える,は考える,られる,れる,を考える,付く,伝える,伝わる,作る,働く,出会う,分かる,動かす,合わせる,向き合う,尋ねる,形作る,押し通す,持つ,捉える,残す,残る,汲み取る,生きる,留まる,答える,築く,経つ,聞く,表れる,触れる,読み取れる,読む,進む,配る,重ねる,開ける,防ぐ,限る,驚く,
■総合点 90点
■均衡点 6点
一つの「事実」に対する多様な「伝え方」
中2 あかるら(akarura)
2025年12月2日
日本人と外国人の差は言葉にも表れている。日本人は日頃「いいえ」をやや控え目に言うため、 外国人のきっぱりとした否定の態度に驚くことが少なくない。欧米では話の中の「事実」に対して答えているが、日本人は質問文の話し手の視線に合わせて自分との行動の一致点を見出した回答をしている。中には「いいえ」の代わりに「はい」と答える人もいるが、それは意味がある言葉を超え、ため息のようなものだ。日本人は心を読むことに長けている。
確かに、欧米のように「いいえ」とはっきり言うことも大切だ。自分の気持ちに合わせて分かりやすく相手に考えを伝え、誤解を防ぐことができるからだ。これは否定の意見を伝えることだけに留まらないだろう。私の学校には帰国子女が多く、その中の一人は私の親友だ。彼女は数年間アメリカに滞在していたが、会話の端々には日本と対照的な社会環境を生きてきたことが読み取れる。例えば、ディベートでは自分の考えをはっきりと主張し、反論も徹底している。このように明確な主張を重ねていくことが彼女の特徴であり強みでもある。しかし彼女と出会って二年以上経つ今も彼女の主張に驚いたり、時に厳しい言葉に傷付いたりすることもある。もしかするとこの特性は彼女の元からある性格の一つなのかもしれないが、感受性の強い時期に触れた欧米ならではの文化や雰囲気が彼女の考え方に影響したと言えるだろう。何かを押し通すあまり相手が不快な思いをすることは文化や考え方の違いとは関係なく、人間として皆が注意していかなければならないことだ。しかし明確な主張を重ねていくことによって、それぞれの体験や考えによって作られる「今」と向き合い、円滑な「これから」を形作っていくことができるだろう。
一方、日本人が「いいえ」をはっきりと言わないのは相手に対する思いやりの気持ちが働くからだと言える。否定に限らず自分の思いを曖昧に答えることは日本社会で円滑なコミュニケーションを築くために必要なことだろう。これは有名な昔話である「鶴の恩返し」でも同じだ。物語中にお嫁さんが「絶対に扉を開けてはいけません」とおじいさん達に伝えるシーンがある。ここで「なぜおじいさん達はお嫁さんの発言の理由を聞かなかったか」という疑問点が残る。ここに日本人の思いやりの心が表れていると捉えられる。おじいさん達が理由を気になったとしても彼女の事情を考慮し、はっきりと意見を伝えないことで相手に気を配ったのだろう。また、もしもこの場面で登場人物の一人が疑問を言葉にして尋ねてしまったら、ストーリーとして円滑に話が進まなくなってしまう可能性がある。不明確であることが疑問を残すことはあっても、その些細な気遣いの姿勢やその態度の背景を読む力は日本人にしかできないことであり、大切にしていく必要があると私は考える。
確かに誤解がないよう自分の意思を伝えることも相手に対する思いやりを持つこともどちらも大切だ。しかし、最も大切なのはその発言が相手のためになっているかを考えることだ。「人を動かすのは、あなたの言葉そのものではなく、その言葉が相手の利益になるかどうかである。」という言葉がある。会話には必ず相手がいる。だからこそ自分がどう伝えたいのかももちろんだが相手の願いも汲み取る必要がある。私も相手に分かりやすく伝わることを優先してコミュニケーションをとっていきたい。