わかばさん、今回の作文は「手紙の良さ」について、身近な体験や家族の話を交えてとてもよく書けています。
まず、いとこからもらった手紙の話や、お母さんの年賀状(ねんがじょう)のエピソードが入っていて、文章が立体的で読みごたえがあります。
また、「字は人となり」ということわざを使って、手紙の良さをわかりやすく説明しているのも素晴らしい(すばらしい)です。
腑抜け(ふぬけ)なはがきがたちまちにして生き生きと血が通いだす」という表現(ひょうげん)は、たとえがうまく使われていて、手紙の魅力(みりょく)が伝わってきます。
さらに、手紙とメールの違い(ちがい)を自分の経験(けいけん)をもとに具体的に比較(ひかく)しているので、読んでいる人も納得(なっとく)しやすいですね。
最後に、「字は人となり」ということわざを使って文章を締めくくっ(しめくくっ)ているので、全体のまとまりもよく感じられます。
これからも、身近なことをよく観察して、自分の考えをわかりやすく伝える練習を続けてください。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえの使い方:よくできています
・前の話や聞いた話:よく書けています
・ことわざの活用:よく書けています
・わかったことの表現(ひょうげん):よく書けています
・書き出しの結び:よく書けています
 

森リン評価 手書きの良さ nu 12月2週 わかば
字数/基準字数:
1291字/800字
思考点:72点
知識点:64点
表現点:66点
経験点:83点
総合点:74点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種20個90%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙39種49個80%64点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙84種144個58%66点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙43種69個62%83点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1291字
 72点
 64点
 66点
 83点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 20個 (種類率90%) 72点
、確か,。しかし,。だから,。例えば,しまうため,すれば,たから,だと,と思う,ないから,なると,みると,を考える,出るから,分かるから,嬉しく思う,書こう,行こう,

■知識語彙 39種 49個 (種類率80%) 64点
世界,今年,他人,個性,利点,印刷,去年,友達,大変,定型,工夫,年生,年賀,年賀状,強調,思考,性格,感情,手紙,投稿,文字,文章,日常,様子,気軽,独自,直接,相手,移入,納得,絵文字,自分,苦痛,表現,要因,言葉,試行,錯誤,雰囲気,

■表現語彙 84種 144個 (種類率58%) 66点
、確か,いとこ,お願い,こと,ことわざ,これら,しまうため,そこ,それ,たくさん,とき,びっくり,もの,よう,わけ,インターネット,コピー,コメント,ストレート,フォント,マーカー,メール,一つ,上,世界,人,人となり,今年,他人,何,便せん,個性,全て,六,利点,印刷,去年,友達,大変,字,定型,工夫,年生,年賀,年賀状,強調,思考,性格,感情,手書き,手紙,投稿,文,文字,文章,方,日常,時,様子,母,気,気持ち,気軽,独自,的,直接,相手,私,移入,納得,絵,絵文字,自分,苦痛,表現,要因,言葉,試行,読み手,赤,通り,遊び,錯誤,雰囲気,

■経験語彙 43種 69個 (種類率62%) 83点
いたす,くれる,こもる,しまう,せる,できる,と思う,なくなる,みえる,もらう,られる,れる,を考える,伝わる,使う,入れる,出す,出る,分かる,取る,受け取る,受け止める,向ける,嬉しく思う,尋ねる,巡らせる,引き込む,感じる,打つ,描く,教える,書き込む,書く,疑う,笑う,終わる,聞く,話す,読む,返す,送る,頑張る,驚く,

■総合点 74点

■均衡点 3点
 

手書きの良さ
   小5 わかば(akahime)  2025年12月2日

 ところで、考えてみると、手紙というものは、そう優しいものではない。年賀状の余白に万年筆でほんの一行「灘から例のが届いている。待っている」と書き添えたとしよう。この腑抜けなはがきがたちまちにして生き生きと血が通いだすのが分かるだろう。つまりはこの一行で、あて名が書かれたからのことだ。しかし、受け取る側からすればあて名のない、誰に出しているかわからない手紙などは一向にありがたくないのだ。

 私は最近いとこたちから手紙をもらった。そのいとこの一人は私より二つ下の三年生で、その手紙には私と、私の飼っているウサギの絵が描いてあった。私はわざわざいとこが手紙を書いてきてくれたことを嬉しく思った。その要因の一つは、絵が描いてあったからだと思われる。いとこが頑張って書いてくれたことが伝わって来るのだ。また、私より一つ上の六年生のいとこからも手紙をもらった。そこには日常的にびっくりしたことが書いてあり、読んでいる私さえもそれに引き込まれ、笑ったり驚いたりした。やはりそれは手書きなことにあると思う。絵でその様子を表現したり、独自のフォントや絵文字を使うことで相手が感情移入しやすくなる。これらの利点は、全てインターネットの世界にはないものだ。インターネットは気軽に投稿や、メールができてしまうため、なかなか短い文章になりやすい。例えば『それな』とか、『分かる―』とかの言葉をメールで返されたことがある。それが悪いわけではないが、自分が話していることを軽々しく受け止められたり、何も感じていないのではないかとついつい疑ってしまう。しかし手紙となると、マーカーを使って強調させたり、相手が読みやすいようにしたり、たくさんの工夫ができる。だから、手紙の方が自分の個性や性格が出るから、読み手に取って受け取りやすい。また、私が友達に手紙を書いた時、私は何を書こうか、どの便せんを使うかたくさん思考を巡らせた。それは苦痛ではないが、メールを打つときは決してしない。やはり、メールより手書きの方が相手のことを考えてあると感じる。

 私の母は去年、年賀状に一つ一つコメントを入れていた。コピーすればそれで終わるのだが、母はコピーしたお年賀にさらに「今年もよろしくお願いいたします。」や、「また遊びに行こうね」などと書き込んでいる。それを見た私は、なんでこんな面倒くさいことをするのか気になり、尋ねてみると母はこう教えてくれた。

「印刷した定型文だと、気持ちが直接伝わらないからね」

それを聞いた私は、確かにその通りだと思い、納得した。大変だけど、書くことで赤の他人という雰囲気もなくなるし、受け取りてとしても読んでいて楽しくなる。そして、はっきりと自分に向けて出されていることが分かるから、嬉しくなる。私も自分で書いた文字を送りたい。

 字は人となりということわざがあるように、インターネット上で打った感情のこもっていないようにみえる字より、人が試行錯誤しながら書いた字の方が、その人の性格や言いたいことがストレートに伝わるということが分かった。