文章全体を通して、勉強に対する考え方が深く、よくまとめられています。
まず、勉強の意味や歴史的背景(はいけい)についての説明がしっかりしていて、読者に勉強の本質を考えさせる力があります。
自分の経験と母親の話を交えているため、文章に厚みが出ていて、説得力が増しています。
特に、自分がいやいや勉強した時と、興味を持って進んで勉強した時の違い(ちがい)を具体的に書けているところは、とてもわかりやすく、読んでいて共感しやすいです。
また、「論語(ろんご)読みの論語(ろんご)知らず」ということわざを使っているのも効果的で、勉強の形だけの意味のなさをうまく表現しています。
「人間にとって勉強とは~」という部分では、一般(いっぱん)化の主題がしっかりと書けていて、文章のまとめとしても力強いです。
最後に、自分の将来(しょうらい)の夢を見つける旅として勉強をとらえる前向きな姿勢(しせい)が伝わり、読後感が良いです。
全体的に、内容が豊かで、たとえ話や実体験、家族の話をうまく組み合わせている点が特に優れ(すぐれ)ています。

項目(こうもく)評価】
・内容の充実(じゅうじつ)度:よく書けている
・具体例の活用:自分の経験や母の話がよく書けている
・ことわざの使用:ことわざがよく書けている
一般(いっぱん)化の主題:一般(いっぱん)化の主題がよく書けている
・文章のまとめ:書き出しの結びがよく書けている

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1212字/1000字
思考点:90点
知識点:73点
表現点:78点
経験点:92点
総合点:85点
均衡(きんこう)点:2点

 


■思考語彙 25種 34個 (種類率74%) 90点
、考える,。しかし,。だから,。一方,。例えば,。確か,すると,そのため,たため,たどり着くため,だろう,できれば,と思う,と考える,なると,のため,を考える,人間にとって,入らざる,勉強に対して,方によって,気づくと,考えるざる,考えるため,見つけるため,

■知識語彙 51種 106個 (種類率48%) 73点
一番,人間,以上,充実,先生,内容,勉強,印象,反対,外国,夢中,大事,大人,大切,姿勢,学校,学生,学習,実感,宿題,将来,強制,意味,成績,手段,文化,文章,日常,日本,時代,時間,本来,歴史,漢字,点数,無理,目標,目的,知識,社会,経験,結果,自体,自分,自然,自身,興味,苦痛,言葉,論語,退屈,

■表現語彙 110種 196個 (種類率56%) 78点
。確か,いや,こと,ことわざ,これ,さ,そのため,それ,たため,たどり着くため,とき,ところ,のため,もの,よう,テスト,一番,中,五,人,人間,以上,何,僕,充実,先生,内容,前,前向き,力,勉強,十,印象,反対,向き,問,場,外国,夢,夢中,大事,大人,大切,姿勢,学校,学生,学習,実感,家,宿題,将来,度,強制,当たり前,形,後,意味,成績,手段,文化,文章,方,旅,日常,日本,時代,時間,本来,机,歴史,母,気,気持ち,漢字,点,点数,無理,生き方,的,目標,目的,知らず,知識,社会,科,経験,結果,考え,考えるため,考え方,自体,自分,自然,自身,興味,苦,苦痛,見つけるため,言葉,訓読み,話,読み,調べ,論語,身,退屈,道,違い,頃,頭,

■経験語彙 49種 80個 (種類率61%) 92点
、考える,くれる,しまう,す,すぎる,せる,たどり着く,つく,つとめる,つながる,できる,と思う,と考える,なさる,もつ,やらす,れる,わかる,を考える,使う,入る,取り入れる,取り組む,取る,向かう,含む,増やす,変わる,始める,学ぶ,広まる,役立つ,急ぐ,感じる,持つ,残る,気づく,直す,終わる,続ける,聞く,見つける,見つめる,覚える,詰め込む,話す,読む,進む,過ぎる,

■総合点 85点

■均衡点 2点
 

勉強の意味
   小6 あえさた(aesata)  2025年12月3日

 日本では、「努力」や「勉強」という言葉が日常の中で当たり前のように使われている。「勉強しなさい」という言葉を、学校や家で何度も聞いてきた人も多いだろう。しかし、そもそも「勉強」とは何のためにするものなのだろうか。漢字を訓読みすると「つとめ、しいる」となり、無理に何かをやらされるという意味が含まれている。そのため、勉強に対していやな印象を持つのは自然なことだと思う。また、日本は歴史的に外国の文化を急いで取り入れてきたため、目的を考えずに知識を詰め込む姿勢が身についてしまった。その結果、勉強は苦しく退屈なものだという考えが広まったが、本来の勉強は自分の生き方を考えるための大切な手段である。

 この文章を読んで一番印象に残ったところは「勉強」はそれ自体が目的ではなく、目的にたどり着くための手段にすぎない、という考え方である。これまで僕は、テストでより良い点を取ることや、宿題を終わらせることが勉強の目的だと考えていた。しかし、この文章を読んで、勉強は自分の進む道を見つけるためにあるのだと気づかされた。

 僕自身も、強制されてする勉強と、自分から進んでする勉強の違いを強く感じた経験がある。例えば、漢字五十問テストのようなものの前になると、先生に言われて机に向かうことがあるが、いやいや始めた勉強はなかなか頭に入らず、時間ばかりが過ぎてしまった。一方で、社会科で興味をもった内容について調べ学習をしたときは、気づくと夢中になっていて、時間がすぐに過ぎ、勉強が苦だと感じなかった。このとき、目的をもって学ぶことの大切さを実感した。また、この経験から、勉強は気持ちの向き方によって大きく変わるのだと感じた。

 さらに、母にも「勉強が面白かったとき」について聞いてみた。すると、「自分で目標を見つけたとき」や「将来につながると感じたとき」は、勉強が苦ではなかったと話してくれた。反対に、テストの点数や成績ばかりを気にしていた頃は勉強がつまらなかったとも言っていた。この話を聞いて、勉強はその場だけの結果ではなく、後になって意味をもつこともあるのだとわかった。そして、大人になってから役立つのは、覚えた知識以上に、考える力や学び続ける姿勢なのだと思う。

 人間にとって勉強とは、ただ知識を増やすことではなく、自分の進む道を見つけるための手段なのだ。確かに、ときには勉強を強制することも大事なときがある。しかし、強制されてする勉強は身につきにくく、「論語読みの論語知らず」ということわざがあるように、形だけになってしまうことがある。だから、自分なりの目的を見つけて学ぶことができれば、勉強は苦痛ではなく、充実したものになる。学生時代は、「何のために学ぶのか」を考えながら、自分自身を見つめ直す大切な時間である。そして、僕はこれからの勉強を自分の将来の夢を見つけに行く旅として前向きに取り組んでいきたい。