あおそふさん、今回の作文は、現代社会における「実感」の問題を深く考察している点がとても素晴らしいです。
原動機付自転車の例から始まり、肉体と神経のバランスの
崩れという独自の視点で問題提起をしているところに、あおそふさんの観察力と表現力が感じられます。
また、海水浴での体験実例を具体的に
描写し、自然の
恐ろしさを身をもって理解した経験を通して、バーチャルな世界だけでは得られない実感の重要性を説いている点が説得力を高めています。
歴史的な実例として第一次世界大戦の新兵器の登場や、現代の無人機戦争の問題点を挙げていることも、
論旨を豊かにし、現代社会の変化に対応した実感の必要性を強調しています。
特に、無人機戦争における精神的負荷の問題を
指摘し、戦争の現実感の
薄れに
警鐘を鳴らしているところは、深い
洞察力を感じさせます。
最後に、
環境の変化を止めるのではなく、それに対応していくべきだという結論に、書き出しの「肉体と神経のバランス」というテーマがうまく結びついており、全体のまとまりも良いです。
これからも、自分の体験や歴史的背景をうまく取り入れながら、論理的に考えを展開していってください。
【
項目評価】
体験実例がよく書けています。
歴史実例がよく書けています。
当為の主題がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
森リン評価 実感、追いつけ wapu 12月3週 あおそふ字数/基準字数: 1394字/1000字 思考点:82点 知識点:99点 表現点:100点 経験点:91点 総合点:96点 均衡点:3点
| ●語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
1200字換算: 思考点:点 知識点:点 表現点:点 経験点:点 総合点:点 均衡点:3点
| ●換算語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
●語彙の説明| 語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
|---|
| 思考語彙 | 22種 | 25個 | 88% | 82点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
|
| 知識語彙 | 88種 | 141個 | 62% | 99点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
|
| 表現語彙 | 159種 | 251個 | 63% | 100点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
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| 経験語彙 | 48種 | 67個 | 72% | 91点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
|
| 種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1394字
 | | 82点
 | | 99点
 | | 100点
 | | 91点
 |
| 字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 22種 25個 (種類率88%) 82点
n確か,、だから,。しかし,。第,いくべき,からこそ,しまうから,しまうので,だから,できざる,と思う,ないため,に思う,れざる,乗らざる,人々に対して,出すため,器により,抑えるため,波により,登場により,落とす可能,
■知識語彙 88種 141個 (種類率62%) 99点
一瞬,一緒,不明,不眠,世界,乖離,事故,人事,体験,兵器,兵士,呼吸,喚起,変化,大切,大戦,季節,安全,実感,家族,対応,小学生,従来,必要,恐怖,悪夢,情報,感覚,戦争,戦場,戦死,戦車,戦闘,操作,操縦,攻撃,新兵,日常,時代,普通,最新,極限,機械,死者,毎年,沢山,注意,浮遊,海中,海水浴,潜水,無人,現代,現実,環境,生活,画面,症状,登場,直接,社会,神経,精神,結果,肉体,自分,自国,自然,自身,航空機,蓄積,行方,行為,要因,覚醒,解決,設置,負荷,責任,距離,身体,輪郭,近接,速度,避暑,部分,限定,飛行機,
■表現語彙 159種 251個 (種類率63%) 100点
n確か,あまり,あり方,こと,さ,たくさん,たち,とき,ないため,もの,よう,アスレチック,バック,バーチャル,フラッシュ,マイナス,メディア,ローン,一,一つ,一瞬,一緒,不明,不眠,世界,中,乖離,事故,人,人々,人事,今,他,令,体験,八,六,兵器,兵士,出すため,切り替え,化,台,呼吸,命,和,喚起,器,地,地続き,変化,夏,夏休み,夜,大切,大戦,子,季節,安全,実感,家族,対応,小学生,川,年,影,後,従来,心,必要,性,恐怖,悪夢,情報,感,感覚,戦争,戦場,戦死,戦車,戦闘,抑えるため,操作,操縦,攻撃,数,敵,新兵,日常,昼,時代,普通,最新,極限,機,機械,次,死者,毎年,沢山,波,注意,浮遊,海,海中,海水浴,潜水,無人,熱,現代,現実,理,環境,生活,画面,症状,登場,的,直接,社会,神経,私,精神,結果,考え,者,耳,肉体,自ら,自分,自国,自然,自身,航空機,艦,落とす可能,蓄積,行方,行為,要因,覚醒,解決,設置,負荷,責任,越し,距離,身,身体,輪郭,近接,逆,速度,避暑,部分,鍵,限定,顔,飛行機,
■経験語彙 48種 67個 (種類率72%) 91点
うつ,おこなう,おせる,おる,かなう,きる,しまう,す,つながる,つれる,できる,とげる,とる,と思う,なめる,に思う,ひきおこす,もつ,られる,れる,与える,乗る,使う,出かける,出す,出る,取り巻く,受け止める,変える,変わる,得る,感じる,抑える,押す,止める,殺す,流す,浮かぶ,片づける,絶つ,育てる,落とす,覆う,触れる,訪れる,送る,通す,飛び降りる,
■総合点 96点
■均衡点 3点
実感、追いつけ
高1 あおそふ(aosohu)
2025年12月3日
原動機付自転車で移動すると、肉体は振動する小さなガソリン・エンジンにしがみついているだけだが、神経のほうは、距離と時間を省略することなく体験しつくすのである。そのことにより、肉体と神経とのバランスが崩れるのだ。
私たちは、環境の変化の速さに追いつくような心の実感を持った生き方をするべきだ。
そのためには、第一に、バーチャルな世界よりも、自分の手足を使った実感のある世界をできるだけ体験することだ。
影が短く、熱に輪郭を与えられる世界にいるように感じる夏の季節には海水浴に出かける人が多くみられる。私自身、小学生の夏休みに海水浴に訪れた。海中で浮遊している台から飛び降りるアスレチックが設置されており、私も一緒にきていた他の子につれられ海に飛び降りたのだ。飛び降りてから身体を浮かばすことができたものの、次から次へと押しおせてくる波により顔を覆われ呼吸することができなかった。そのとき初めて、自然の恐ろしさを身にもって体験した。海や川といった避暑地に訪れる人々に対してよく「自然をなめるな」という注意喚起がおこなわれる。注意喚起はしているものの、毎年、海の事故での行方不明者、死者数は後を絶たない。令和六年には、八一六人の行方不明者、死者数が出た。メディアからの情報を耳にしても所詮他人事のように片づけてしまいあまい考えが事故につながる一つの要因であると思う。こうした体験は、バーチャルな情報だけでは得られない、だから自分の身体を通した実感のある世界に触れることが大切なのだ。
しかし、逆に、新しい時代に対応した実感を育てていくことも必要である。
最新機械の登場により、私たちを取り巻く環境の変化の速度はより速くなってきているように思う。第一次世界大戦のときに、戦車、潜水艦、飛行機といった新兵器の登場により、従来の近接戦闘が多く、戦場は限定的な戦争ではなく敵との距離をある程度とることができ、一瞬で沢山の人々を殺す戦争へと変化をとげた。このように、新兵器により戦争のあり方が変化した。現代社会において、ドローンが戦争のあり方を変える鍵となっていると思う。人が直接乗らずに操作される航空機(無人機・ドローン)を使った無人機戦争というのは、操縦者が戦場にいないため自国の兵士が直接命を落とす可能性が低くなる。戦争というのはたくさんの戦死者を出すため無人機による戦争というのは理にかなっている部分がある。しかし、戦闘中の恐怖からフラッシュバックや悪夢、過覚醒、抑うつ、不眠などの症状をひきおこすPTSDの解決にはならない。なぜなら、無人機戦争では、昼に無人機を使って攻撃をし、夜は家族と普通の生活を送るという戦争と日常が地続きになり心の切り替えができず、精神的負荷が蓄積してしまうからだ。また「自分は安全」という感覚で無人機を操作して攻撃できてしまうので戦争が現実感の薄いものになりやすい。戦争が画面越しの操作に変わりつつある今だからこそ、バーチャル化した現実に流されず、行為の結果や責任を自らの感覚として受け止める、新しい時代に対応した実感を育てていくことが必要である。
確かに、環境の変化のあまりの速さにはマイナスも多い。しかし、私たちは肉体と神経の乖離を極限まで抑えるためにも、環境の変化を止めるのではなく私たち自身がその変化に対応していくべきだ。