努力を重ねたこと、そしてその中で得た喜びや気づきがとてもよく伝わってきました。

<<え2018/485jみ>>

【総評】
 漢字検定への挑戦(ちょうせん)や、学級会での変化、そしてお母さんの体験といった多様なエピソードを通して、「がんばること」の意味を丁寧(ていねい)に考察できていました。特に、自分の体験と他者の体験を重ねて広い視点(してん)から主題をとらえようとする姿勢(しせい)が素晴らしかったです。全体を通して、文章の構成もよく練られており、読みごたえのある感想文になっていました。

段落(だんらく)ごとの講評】
第1段落(だんらく):導入として、「がんばること」や「勉強」の意味について自分なりの考えを一般(いっぱん)化して書けています。哲学(てつがく)的な問いかけも含ま(ふくま)れていて、高度な書き出しでした。

第2段落(だんらく):漢字検定の準備の様子が具体的に描か(えがか)れており、努力の積み重ねが伝わってきます。友だちとのやりとりが心の支えとなったことも、会話を交えて表現できていて読み手に感動を与え(あたえ)ます。

第3段落(だんらく):クラス全体での学びの取り組みに対して、自分なりの意見と観察を述べていて、問題を考える力や工夫が見られました。

第4段落(だんらく):お母さんの努力を紹介(しょうかい)することで、自分のがんばりを客観的に見つめ直すことができており、視点(してん)を広げる工夫ができています。

第5段落(だんらく):結びとして、「人間にとって頑張る(がんばる)こととは~」と主題を一般(いっぱん)化してまとめられており、最初の段落(だんらく)呼応(こおう)している点も非常に良い構成でした。

【特に優れ(すぐれ)ていた点】
・体験実例が豊富で、具体的に描か(えがか)れている
・たとえや会話を効果的に使っている
・主題を一般(いっぱん)化し、深い考察でまとめている
・書き出しと結びが対応しており、全体の構成に一貫(いっかん)性がある

【考えを深めるための質問】
 あなたは「がんばること」が人間にとって大切だと考えていますが、これからの生活でどんな場面でその考えを活かしていきたいと思いますか?

△まんえんの笑み→満面の笑み

字数/基準字数:1345字/1000字
思考点:77点
知識点:75点
表現点:79点
経験点:91点
総合点:84点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 20種 29個 (種類率69%) 77点
、いわば,、考える,あるかも,だから,だろう,と思う,と思える,なると,めげざる,やれば,やろう,を通じて考える,人間にとって,先生に対して,変わるから,授業によって,目指そう,終わると,自分にとって,頑張ろう,

■知識語彙 55種 91個 (種類率60%) 75点
一月,一緒,二月,交換,人気,人間,仕事,会場,会議,先生,勉強,十二月,十月,去年,合格,場所,大人,太陽,学級,家事,宿題,平均,年生,役割,態度,成長,担任,担当,授業,教科,時間,本番,来年,検定,毎日,決意,漢字,点数,理科,男子,発表,算数,範囲,納得,結果,結論,緊張,練習,自分,課題,議題,連弾,過去,達成,鉛筆,

■表現語彙 113種 186個 (種類率61%) 79点
あと,いろいろ,おかげ,かい,かた,こと,これ,ころ,ごろ,さ,そう,それ,だし,とき,ところ,ふう,ぶん,まんえん,もの,よう,わたし,クラス,ソロ,ダン,テスト,ノート,ピアノ,プラス,ページ,ミス,リラックス,一,一月,一緒,中,二月,交換,人,人気,人間,仕事,仕組み,仲,会,会場,会議,先生,六,分,勉強,十,十二月,十月,半ば,去年,友だち,合格,問,場所,大人,太陽,始まり,学級,家事,宿題,平均,年生,役割,急,感,態度,成長,担任,担当,授業,教科,旅,日,時間,本番,来年,検定,次,母,毎日,気持ち,決意,消しゴム,漢字,点数,理科,男子,発表,私,笑み,算数,範囲,納得,紙,結果,結論,緊張,練習,自分,話し合い,課題,議題,連弾,過去,達成,鉛筆,顔,風,

■経験語彙 48種 84個 (種類率57%) 91点
、考える,がんばる,きる,くれる,させる,しれる,せる,たとえる,できる,と思う,と思える,なれる,ほぐれる,まざる,むくう,めげる,やる,られる,れる,を通じて考える,上がる,出る,取り組む,喜ぶ,変わる,始める,弾く,役に立つ,持つ,挑む,探す,書く,決める,浮かべる,渡す,目指す,空く,答える,終わる,経つ,習う,聞く,行う,見つける,解く,諦める,開ける,頑張る,

■総合点 84点

■均衡点 4点
 

がんばること
   小6 いまこは(imakoha)  2025年12月3日

 頑張ることは人間がこれまで築いてきた文化の基本を広く学び自分自身の生き方を考えるときでもあるし学校の授業を通しなされる「勉強」の大切な点だ。全員の進む方向がそれぞれ違うように「勉強」の目的の人によって様々だろう。目的は最初からあるものでなく、また人から強制されるモでもない。学生時代とはこの課題を「勉強」を通じて考えていく、いわば自分探しの旅の始まりにもたとえることができる。

 私は去年の十二月ぐらいから漢字検定の練習をし始めた。毎日ノート一ページ分はやってそれにプラス算数と漢字があった。わたしはひたすら過去問を解いた。漢字検定は二月か一月にあり本番はとても緊張感がある会場だった。わたしは仲のいい友だちと鉛筆、消しゴム交換をして挑んだ。その友だちと交換したおかげか急に緊張がほぐれてリラックスして同じ気持ちで取り組むことができた。漢字検定が終わるとその友だちが

「めっちゃ心強かった。来年も交換して合格目指そうね。」

と言ってくれた。とても嬉しかったし来年もやろうという気持ちになれた。わたしは嬉しそうに

「うん。」

と答えた。そして約十日経つと合格か不合格を決める紙が渡された。そして仲を開けると・・・『合格』と書いてあった。一緒にやった友だちも合格で交換したかいがあったなと思った。友だちは

「やったー」と喜びまんえんの笑みを浮かべた。まるで太陽のような明るい顔だった。わたしは達成感とうれしさがまざり笑みを浮かべるだけだった。練習して良かったなと思ったし、練習をやればやるほどむくわれるなと思った。

 六年生になり宿題のやりかたが変わった。十月の半ばごろクラスの学級会議が行われた。その議題は『授業によってのテストの平均点数が低い』ということだった。平均点数が高い教科は算数と理科だけだった。クラスの男子が先生に対しての態度が変わるからだろうなと思った。この教科担当は担任の先生だし面白くてクラスの男子から人気な先生だからだろう。そうして話し合い結論が『宿題は自分で決める』というふうになった。じぶんで納得いかないところやテスト範囲の場所をやるという風になると、平均点数はダンと上がり自分にとってもいい勉強だなと思ったし、これもこれで役に立つなと思った。

 頑張っていることを母に聞いた。母は小さいころピアノを習っていた。でもまた大人になってからピアノをやろういう決意で習い始めた。ピアノには発表会があり一人一人ソロと連弾で弾いていく仕組みになっている。母はソロだけ弾くことになった。母は仕事も家事もある中で、空いた時間を見つけて練習した。発表会本番、ミスはあったけどやりきった、やって良かったと言っていた。わたしはいろいろな役割がある中でピアノを練習しやりきった、やって良かったなと思えるのはすごいなと思った。

 人間にとって頑張ることは諦めないという気持ちを持たせてくれる大きな成長になるし、あとから嬉しい結果が出るときも悔しい結果が出るときもあるかもしれないけど、達成感や次はどうしたらよいかなどがんばらせてくれるものでもあり、考えさせられるものでもある。これからは悔しい結果が出たとしてもめげずに頑張ろうと思った。