長文の内容(ないよう)を自分の考えにつなげることができています。

<<え2014/220pみ>>

総評(そうひょう)
 この感想文は、長文の内容(ないよう)をしっかり読み取り、「水」や「米」の大切さ、そして「協力(きょうりょく)することの力」に気づけている、とてもよい作文です。自分の生活や経験(けいけん)結びつけ(むすびつけ)て考えられていて、読みながら「なるほど」と思うところがたくさんありました。最後(さいご)まで一つのテーマを大切にして書けています。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):
 一段落(いちだんらく)目がながくなってしまいましたね。三文ぬきがきは長文から三つの文章を抜き出す(ぬきだす)練習です。長文全体から三つの文章を選ん(えらん)でみてね。

第2段落(だんらく):
 水争い(あらそい)におどろいた気持ちがはっきり書けています。今の生活と比べ(くらべ)て考えているところがとてもよく、「昔」と「今」のちがいに気づけています。

第3段落(だんらく):
 大掃除(そうじ)学芸(がくげい)大会の準備(じゅんび)体験(たいけん)を通して、「協力(きょうりょく)すると早く終わる」「重たいものも運べる」という学びにつなげているところがすばらしいです。「まるで山が削れ(けずれ)たかのように」というたとえも、とても上手です。

第4段落(だんらく):
 昔の人の苦労(くろう)を思いながら、今の自分の行動(残さ(のこさ)ず食べる、飲む)につなげているところに、やさしい心が表れています。「心の中で思いました」というまとめ方も、4年生らしくてとてもよいです。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
・長文から大切な文を選び出そ(えらびだそ)うとしている
・昔のくらしと今の生活を比べ(くらべ)て考えている
・自分の体験(たいけん)を入れて、学びを深めている
・たとえを使って、様子が伝わる(つたわる)文章になっている

【考えを深めるための質問(しつもん)
 水や食べ物を大切にするために、これから自分にできそうなことは何がありますか?

【字数を伸ばす(のばす)ためのアドバイス】
 さらに書くとしたら、「家族で協力(きょうりょく)したときの会話」や「昔の人の立場になって思ったこと」をくわしく書くと、もっと気持ちの伝わる(つたわる)作文になりますよ。

字数/基準(きじゅん)字数:899字/700字
思考点:59点
知識(ちしき)点:55点
表現(ひょうげん)点:65点
経験(けいけん)点:73点
総合(そうごう)点:66点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 13種 17個 (種類率76%) 59点
してやれば,すると,すれば,たので,つくるため,てきっと,でしょう,と思う,のため,ません,を思う,残さざる,終わるから,

■知識語彙 26種 33個 (種類率79%) 55点
一番,世紀,人骨,佐賀,全体,出土,協力,品物,大会,大変,学芸,家族,年生,廊下,戦争,担当,掃除,日本,毎日,水源,準備,王国,着物,統一,道具,遺跡,

■表現語彙 81種 128個 (種類率63%) 65点
あちこち,いくつ,いのち,いま,いろいろ,お話,きれい,こと,ごろ,そこ,それ,たくさん,つくるため,づくり,とき,ところ,のため,ひとつ,ほう,みんな,もの,ゆたか,よう,わたし,コメ,ゴミ,一,一番,世紀,争い,人,人骨,今,他,佐賀,何,全体,六,出土,力,協力,吉野ケ里,品物,四,回,国,大会,大変,学芸,家,家族,山,川,布,年生,廊下,戦争,手,担当,掃除,日本,昔,机,村,毎日,水,水源,湖,準備,王国,県,着物,矢,私,米,統一,道具,遺跡,鉄,頭,骨,

■経験語彙 36種 52個 (種類率69%) 73点
あらそう,いれる,おきる,おどろく,かんする,くう,くりかえす,くりひろげる,してやる,しまう,すく,ちがう,つくる,てる,できる,と思う,なくなる,のみこむ,もつ,もとめる,やる,られる,れる,を思う,亡くなる,刺さる,削れる,困る,残す,求める,終わる,読む,運べる,違う,食べる,飲む,

■総合点 66点

■均衡点 3点
 

日本の大地に
   小4 あこゆい(akoyui)  2025年12月3日

  日本の大地に根をおろしたいねは、たくさんのみのりをあげてくれました。たくさんとれれば倉庫にたくわえ、保存することができました。人口もふえていきました。余分なお米があれば、よその村でつくったべつの品物と、こうかんすることもできました。米づくりのための道具、くわやすきや、道具をつくるための鉄などと、こうかんすることもできました。布や着物とこうかんすることもできました。米づくりのための水。そのいのちの水をもとめて、どれほどたくさんの水あらそいが、くりひろげられたことでしょう。ゆたかな水源を手にいれた村は、よりゆたかに、より大きくなることができました。佐賀県の吉野ケ里遺跡からは、矢の刺さった人骨や、頭のない人の骨などが出土しています。水をもとめてきっとはげしい戦争がくりかえされたにちがいありません。こうして、力の強い大きな村が力の弱い小さな村をのみこんで、より大きな村になっていきました。大きな村々がやがてひとつになって小さな王国になっていきました。六世紀ごろまでに日本のあちこちに、そんな小王国がいくつもできるようになり、それはやがてひとつに統一されて、「日本」という国がつくられていくのです。

 私がこのお話を読んで一番おどろいたことは、昔に今と違って水を求めて水争いが何回もおきていたことです。いまはきれいな川も湖もあり水に困ることはあまりありません。

 私の家では大掃除のときに一人でやるのは大変だけど家族で協力してやればあっというまにきれいになりました。私のよく担当するところは廊下や机です。そこでは毎日一人でやるよりたくさんの人と協力したほうがすくに終わるからこれからもみんなで協力したいなと思いました。他にも学芸大会の準備も四年生全体で準備するとすぐ終わりました。そこで、重たいものでもいろいろな人と協力すれば運べるな、と思いました。まるで山が削れたかのようにゴミがなくなりました。

 わたしは昔、コメにも水にもっ困っている人がいていろんな人が亡くなってしまったのでいまは困ってないけど昔のことを思いながら残さずに食べたり飲んだりしていきたいな、と思いました。