あさくにさん、今回の作文は「行列」という身近なテーマを通して、社会の仕組みや個人の価値判断について深く考察している点がとても素晴らしいです。
特に、行列が
需要と供給のバランスによって成り立っているという社会のロジックを説明し、その上で個人の判断が重要であることをしっかりと述べているところがよくできています。
また、実際に
大阪・関西万博で「月の石」を見るために並んだ体験を具体的に書いているため、文章に説得力と親しみやすさが加わっています。
この体験実例を通じて、行列に並ぶことが個人のチャンスを均等にするという考えを示したのは、とても効果的でした。
さらに、ジャン=ポール・サトルの名言を引用し、自分の意見と結びつけている点も高く評価できます。
文章全体を通して、行列に対する意見が明確に示されており、理由や具体例も豊富で、論理的にまとまっています。
これからも、自分の考えをしっかりと理由や体験に基づいて伝える力を大切にしてください。
【
項目評価】
是非の主題がよく書けています。
理由がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
森リン評価 「今日の都市生活に」 mu 12月2週 あさくに字数/基準字数: 1806字/1000字 思考点:74点 知識点:85点 表現点:95点 経験点:79点 総合点:85点 均衡点:2点
| ●語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
1200字換算: 思考点:点 知識点:点 表現点:点 経験点:点 総合点:点 均衡点:2点
| ●換算語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
●語彙の説明| 語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
|---|
| 思考語彙 | 19種 | 22個 | 86% | 74点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
|
| 知識語彙 | 69種 | 110個 | 63% | 85点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
|
| 表現語彙 | 148種 | 234個 | 63% | 95点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
|
| 経験語彙 | 40種 | 62個 | 65% | 79点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
|
| 種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1806字
 | | 74点
 | | 85点
 | | 95点
 | | 79点
 |
| 字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 19種 22個 (種類率86%) 74点
、確か,。確か,いるから,いると,そのはず,と思う,ないと,なるから,なるので,のため,ほしいため,みるため,ももちろん,並ぶと,入る場合,判断により,取ろう,見るため,言わん,
■知識語彙 69種 110個 (種類率63%) 85点
一対一,一時,一種,万博,事実,企業,体感,体験,供給,価値,個人,共通,出現,判断,動物,印象,名言,哲学,商品,均等,堪能,大阪,実感,家族,対象,小説,展示,左右,後尾,後悔,心理,応援,打球,打者,方向,時間,最初,機会,気温,流行,満喫,無理,無駄,状態,状況,現象,理由,皆様,目的,確実,社会,約束,結果,結論,絶対,自分,行列,複雑,要求,要素,赤字,近代,過言,重要,野球,金銭,長時間,関西,需要,
■表現語彙 148種 234個 (種類率63%) 95点
、確か,。確か,お客様,こま,これ,さ,さん,そのはず,それ,たち,とき,とたん,どこ,のため,ほしいため,みるため,もの,よう,アメリカ,サトル,サービス,ジャン,スタッフ,チャンス,チーム,トレンド,パンダ,ファン,フランス,ホームラン,ボール,ポール,ムード,一,一対一,一時,一種,万博,上,世,中,事実,二つ,今,企業,体感,体験,何,供給,価値,個人,先,入る場合,共通,出現,列,判断,動物,印象,名言,周り,哲学,商品,園,均等,堪能,大阪,実感,客,家,家族,対,対象,小説,展示,左右,席,帯,年,度,弱,後,後尾,後悔,心残り,心理,応援,手,打球,打者,掟,損,数,方向,日,時,時間,最初,月,楽しみ,機会,欲,気温,流行,満喫,無理,無駄,物,状態,状況,現象,理由,的,皆様,目,目当て,目的,石,確実,社会,私,秒,約束,結果,結論,絶対,考え,者,自分,行列,複雑,要求,要素,見るため,話,誰,赤字,足,近代,過言,重要,野球,金銭,長時間,関西,需要,願い,館,
■経験語彙 40種 62個 (種類率65%) 79点
いける,かなう,くださる,くれる,しまう,できる,と思う,やってくる,られる,れる,わく,上回る,与える,並ぶ,伸ばす,似る,作り上げる,作る,信じる,入る,取る,呼ぶ,待つ,成り立つ,打つ,挙げる,残す,残る,流す,混ざる,満たす,見れる,設ける,話す,説く,買う,退く,運ぶ,過ぎる,飲み込む,
■総合点 85点
■均衡点 2点
「今日の都市生活に」
中1 あさくに(asakuni)
2025年12月2日
要約:行列というものは需要と供給で構成された、いわば「暗黙の了解」なのである。これらは需要と供給の二つのバランスが崩れたときに起こる現象だ。このような「社会のロジック」は先着優先の原理なくては効果がない。実際たまの国では市役所で皆が横一列に並び、対処しやすいものからかたずけているのだ。この良くできた「ルール」が作動しているので、ちゃんと誤作動なく正常運転できているのだと思う。このような次々出てくる問題をを一つ一つ解決する発想は近代事務処理の根本的な考え方に似て、確かに根ずていると思える。この通り、行列を通して工業化された社会が近代民主主義から派生したとわかる。
私は行列に並ぶかどうかは個人の判断だと思う。先程「要約」の部分で唱えたように行列は社会の需要とその企業の供給によって作られている。なので自分の欲がその商品やサービスに値しなかったら、そもそも行列の一部になる時点で「おかしい」とまでは言わないが、不思議だ。ただし、例外も存在する。その中の一つは多くの人の価値判断が一つの商品やサービスに焦点が当たってしまう時だ。その時に初めて「行列」を超えた「社会現象」となるのだ。知名度が最も高い需要と供給のアンバランスで生まれてしまった社会現象は2000年代前半で起きたwindows社会現象なのではないか。実際に250億ドルの利益を上げた一時だったが人々は狂ったのかのように終わりの見えぬ列に並びそこまでして欲しいwindowsを手にしていたというなんとも信じがたい話。このような社会現象はホームランボールを取ろうとしている野球ファンにどこか似ていると私は説く。自分の応援しているチームの打者が打った打球が自分の方向にすごい速さでやってくる。自分の周りの席の客も「我が先」と言わんばかりに手を伸ばす。この需要と供給が成り立っていないのに誰も退かない状態は共通していると思った。このように個人の価値判断が行列の出現を左右する大きな要素となる。
二つ目の理由として、長い行列に並ぶと個人のチャンスが均等になるからだ。近代の行列は長い列に並んだら、必ずと言っても過言ではないほど一対一で見るまたは買う機会が確実に設けられる。私の個人的な体験として、2025年大阪・関西万博のアメリカ館に行ったとき「月の石」を見るため一時間弱ほど並んだのがすごく印象に残っている。最初に列の最後尾に足を運んだ時、「こんな長い列をこの暑さの中で待つのは無理があるわー」と思った。それもそのはず、あの日の私たちが並んでいた時の時間帯では体感気温が38度弱だったのだ。家族で話した結果、「列は長いが最初の大阪・関西万博の時も展示された「月の石」をどうしても見たい」という結論で並んだ。やっと中に入って見る時が来たとたん、スタッフさんが「先に行ってください」と何度も言われ「見れた」という実感はさほどわかなかった。ほとんど堪能できなかったのは心残りだが、確かに数秒だけ「月の石」は私の物、1対1の時間が与えられた。これはサービスだけではなく、商品でも見られる「お約束」だ。商品を目当てに並ぶのは動物園のパンダとみるために列を作るのよりもより複雑だ。なぜなら、企業が混ざっているからだ。企業は「お客様」に商品を買ってほしいため、長時間並んでくれた客の要求を必ず満たさないといけないのだ。このような一種の「心理現象」で客は絶対にその商品が手に入る場合が多い。よって、行列には必ず願いがかなう「掟」があるのだ。
このように行列に並ぶのは個人の目的や価値判断によるが、個人のチャンスが均等になるのでいいと思う。確かに、社会のムードに飲み込まれ、トレンドを満喫するのも重要で楽しいと思うが、トレンドや流行はあくまで一時的なものであり、過ぎてしまった後のものは事実上、「無駄」になってしまう。この状況を私は「赤字」と呼んでいる。金銭的後悔が一時の楽しみを上回り、結果的に損をするのだ。フランスの小説家と哲学者のジャン=ポール・サトルが「私たちは私たちの判断だ」という名言を残している。これは私が最初に挙げた「行列は個人の価値判断によるものだ」という考えに似て、今の自分は自分の価値判断により作り上げられたものであり、それももちろん行列に並ぶ自分も対象だ。社会に流されやすい今の世だが皆様は何を欲し、何のために行列に並びたいですか。