自分だけが利益を得ないように(清書)

   中2 明香里(auseri)  2025年12月4日

 一人一人の話が、皆それぞれ違っているからこそ面白いのだが、その一人一人の違う話を聞いているうちに、「宇宙旅行士たちは、やはりみんな、宇宙で、ある共通の体験をしているな。」と私は確信するようになり、ただ、たぶんその共通体験はほとんど無意識のうちに、直感的になされるものだから、必ずしも彼ら自身が認識しているとは限らない。どうしてもそこに、宇宙飛行士一人一人の、この地球で個人的な歴史観、現在の環境などが関わってきて、シュワイカートが宇宙空間で体験したこの「私」という個体意識から「我々」という地球意識への脱皮は、今、この地球に住むすべての人々に求められている。

確かに、自分が得られる利益を考えられることは、自分の為にも大切だ。私は中学一年生のとき、学級委員を半年間務めた。最初は、クラスの前に立って話すことが多い役割だと思い、自分がやりたいことだけを想像してしまっていた。しかし実際には、話し合いや学年で行うレクリエーションの企画、生徒総会で話す資料作成を行わなくてはならなかったりして、ものすごく大変だった。それでも学年やクラスをまとめて、点呼を行う責任を果たす中で、最後には責任感がより強くなった。

私はこの出来事を通して半年間という短い間でも自分に多くの学びがあり、この経験は自分の成長につながっていると考える。

しかし、全体の利益を考えることも必要だ。昔話の、桃太郎では、自分一人の利益のために戦うのではなく、村の人々を苦しめていた鬼を退治するために危険を承知のうえ、鬼ヶ島へ旅に出ている。更に鬼退治は命にかかわるもので、桃太郎にとっては失敗すれば、命を落とす可能性もあっただろう。それでも、自分の身の安全より村全体の平和という利益を考えて行動をした。この結果、犬・サル・キジと力を合わせて鬼を退治することができ、村は安全に安心して暮らせるようになったのだ。もし桃太郎が恐れて行動に移さなかったら、いつまでも村に鬼が襲い掛かってくるに違いない。

この昔話から、自分一人が得するだけではなくみんなが得できるように頑張るのもやり切った感が大きいだろうと考える。

確かに自分が得られる利益を考えることも全体の利益を考えることも大切だ。しかし、一番大切なことは、「私たちの幸福が、他の人々の不幸に支えられているのであってはならない」という言葉があるように、自分が得たい利益の追求が、周りの人々が得たい利益にも結び付くような社会をつくることである。だから私は、自分だけが得しようとせずに、お互いに尊重し合えるように努力しようと思った。