大切な休み時間

   小4 はるまき(akoruka)  2026年1月1日

 「前、八ヶ岳に旅行に行ったんだけど、すごい楽しかった!」

「あっ、リゾナーレ八ヶ岳なら、私も行ったことあるよ。」

今日も賑やかな、教室の角の先生の椅子。休み時間には、先生を含み、四人ぐらい人が集まる。私は、あたたかい時は校庭でおにごっこをするけど、寒い時にはここで遊ぶこともある。担任の中満先生は、明るくてサバサバした女性で、クラスメイトとは、すっかり友だちのようになっているのだ。

 先生の椅子で何をするかというと、みんなで先生の机を整理したり、前に行った旅行の話をしたり、先生の子どもの話を聞いたりする。いつも他愛のないことをして盛り上がっているが、これがとても楽しいのである。その中でも印象に残っているのは、先生が、私が行ったパン屋さんの常連客なのが判明したことだ。

「そうなんだ、先生のオススメとかある?」

「スープも美味しいけど、ミルクフランスが一番かなぁ。」

こんな風に、先生の椅子で遊ぶと、みんなが知らない中満先生の日常を垣間見ることができるから、何だか特別な感じがする。それに、クラスメイトの新しい一面も知れるから、仲が深まるのも、休み時間の良いことだと思う。

 七十代の祖父母は、小学校の休み時間に何をしていたのだろう。昭和前期だから、花札やおはじきなど、教室で古い遊びをしていたのかなぁと思いながら聞いてみると、祖父は、すもうをしていて、祖母は、校庭でおにごっこやだるまさんが転んだをしていたそうだ。

「すもうで倒された時に、十円玉が落ちてたから、こっそり拾ったのはよく覚えてるなぁ。」

すもうで体を鍛えるのは良いが、お金を拾うのはちょっと⋯⋯

「おにごっことだるまさんが転んだは、クラスメイトとしてたで。」

予想とは違って元気に体を動かしていたようだが、その中にも必ず学校の人がいる。だから休み時間は、仲を深めることも、目的の一つなのかもしれない。

 休み時間は、授業で集中した後の息抜きにもなるけど、学校の人と仲を深めることもできるし、体を動かすこともできる。もはや私たちの生活の一部になっている休み時間は、何気ないけど、とても大切な時間なんだぁと心の中で思った。誰も座っていない先生の椅子には、私たちが整理した引き出しが、ぽんと置かれていた。