先生や友だちとのやさしい時間が伝わっ(つたわっ)てきて、心がぽかぽかする作文でした。
 休み宿題にもしっかりと取り組めましたね。良い(よい)スタートが切れました!

<<え2016/3み>>

総評(そうひょう)
 教室のすみでの出来事から、祖父母(そふぼ)の昔の休み時間の話まで、話題を上手に広げながら、休み時間の大切さに気づいたことがよく伝わっ(つたわっ)てきました。場面ごとの描写(びょうしゃ)がていねいで、会話もうまく使われているので、読み手もその場にいるような気持ちになれます。最後(さいご)のしめくくりも、とても心に残る(のこる)文章でした。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):会話ではじまり、にぎやかな教室のようすがよく伝わる(つたわる)書き出しになっています。登場人物や場所の説明(せつめい)も分かりやすく書けています。

第2段落(だんらく):先生の椅子(いす)のまわりでのようすが、楽しく描か(えがか)れています。「他愛(たあい)のないこと」や「印象(いんしょう)残っ(のこっ)たこと」など、言葉の使い方も自然(しぜん)で上手です。

第3段落(だんらく):会話を使って、先生との親しさが感じられます。「知らない日常(にちじょう)垣間見る(かいまみる)」「(なか)が深まる」などの表現(ひょうげん)も、自分の感じたことをよく表しています。

第4段落(だんらく):自分の祖父母(そふぼ)に話を聞くという工夫(くふう)がとても良い(よい)です。昔と今の遊びをくらべながら、共通(きょうつう)点を見つけたところがすてきです。

第5段落(だんらく):休み時間の大切さについて、自分の言葉でまとめています。動作情景(じょうけい)(ゆい)びもばっちりです!

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
・会話や情景(じょうけい)を使って、読み手を引きこむ書き出しができている
・「まるで……のよう」ではなくても、たとえや比喩(ひゆ)(てき)表現(ひょうげん)自然(しぜん)に使われている
祖父母(そふぼ)に聞いた話を取り入れ、話題を広げている
・「心の中で思った」と結ぶ(むすぶ)ことで、自分らしい気持ちを大切にしている
・動作や情景(じょうけい)浮かぶ(うかぶ)ようなていねいな描写(びょうしゃ)ができている

【考えを深めるための質問(しつもん)
 先生の椅子(いす)での時間が、これからの学校生活でどんなふうに役立つと思いますか?

字数/基準(きじゅん)字数:971字/800字
思考点:56点
知識(ちしき)点:58点
表現(ひょうげん)点:64点
経験(けいけん)点:61点
総合(そうごう)点:67点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 12種 13個 (種類率92%) 56点
。だから,いうと,たから,だから,だろう,できるから,で思う,と思う,のかも,みると,知れるから,遊ぶと,

■知識語彙 30種 46個 (種類率65%) 58点
一番,一部,予想,他愛,元気,先生,判明,前期,印象,大切,学校,小学校,常連,授業,教室,整理,旅行,日常,昭和,時間,校庭,椅子,特別,生活,目的,祖母,祖父,祖父母,花札,集中,

■表現語彙 80種 129個 (種類率62%) 64点
おはじき,お金,こと,これ,ごっこ,さん,すもう,そう,それ,たち,だるま,みんな,よう,ん,オススメ,スープ,パン,フランス,ミルク,一,一つ,一番,一部,七,中,予想,人,他愛,代,仲,休み,体,何,元気,先生,円,判明,前,前期,十,印象,友だち,大切,子ども,学校,客,小学校,屋,常連,引き出し,後,心,息抜き,感じ,授業,教室,整理,旅行,日常,昭和,時,時間,机,校庭,椅子,特別,玉,生活,目的,祖母,祖父,祖父母,私,花札,話,誰,遊び,集中,面,風,

■経験語彙 28種 39個 (種類率72%) 61点
しれる,たでる,てる,できる,で思う,と思う,にる,れる,倒す,動かす,垣間見る,座る,拾う,残る,深まる,深める,盛り上がる,知る,知れる,置く,聞く,落ちる,行う,覚える,転ぶ,遊ぶ,違う,鍛える,

■総合点 67点

■均衡点 7点
 

大切な休み時間
   小4 はるまき(akoruka)  2026年1月1日

 「前、八ヶ岳に旅行に行ったんだけど、すごい楽しかった!」

「あっ、リゾナーレ八ヶ岳なら、私も行ったことあるよ。」

今日も賑やかな、教室の角の先生の椅子。休み時間には、先生を含み、四人ぐらい人が集まる。私は、あたたかい時は校庭でおにごっこをするけど、寒い時にはここで遊ぶこともある。担任の中満先生は、明るくてサバサバした女性で、クラスメイトとは、すっかり友だちのようになっているのだ。

 先生の椅子で何をするかというと、みんなで先生の机を整理したり、前に行った旅行の話をしたり、先生の子どもの話を聞いたりする。いつも他愛のないことをして盛り上がっているが、これがとても楽しいのである。その中でも印象に残っているのは、先生が、私が行ったパン屋さんの常連客なのが判明したことだ。

「そうなんだ、先生のオススメとかある?」

「スープも美味しいけど、ミルクフランスが一番かなぁ。」

こんな風に、先生の椅子で遊ぶと、みんなが知らない中満先生の日常を垣間見ることができるから、何だか特別な感じがする。それに、クラスメイトの新しい一面も知れるから、仲が深まるのも、休み時間の良いことだと思う。

 七十代の祖父母は、小学校の休み時間に何をしていたのだろう。昭和前期だから、花札やおはじきなど、教室で古い遊びをしていたのかなぁと思いながら聞いてみると、祖父は、すもうをしていて、祖母は、校庭でおにごっこやだるまさんが転んだをしていたそうだ。

「すもうで倒された時に、十円玉が落ちてたから、こっそり拾ったのはよく覚えてるなぁ。」

すもうで体を鍛えるのは良いが、お金を拾うのはちょっと⋯⋯

「おにごっことだるまさんが転んだは、クラスメイトとしてたで。」

予想とは違って元気に体を動かしていたようだが、その中にも必ず学校の人がいる。だから休み時間は、仲を深めることも、目的の一つなのかもしれない。

 休み時間は、授業で集中した後の息抜きにもなるけど、学校の人と仲を深めることもできるし、体を動かすこともできる。もはや私たちの生活の一部になっている休み時間は、何気ないけど、とても大切な時間なんだぁと心の中で思った。誰も座っていない先生の椅子には、私たちが整理した引き出しが、ぽんと置かれていた。