他者と自分
中3 あえとく(aetoku)
2025年12月2日
近年、「国際化」の必要が日本各地で唱えられているが、その意味を冷静に問い直すべきだ。欧米では「国際化」という言葉自体が存在せず、議論も自己反省もない。彼らは現実においてすでに「国際化」されていると無意識にうぬぼれているが、日本人が「国際化」を強調するのは、自分を閉ざされた民族と意識し、それを克服すべき欠点と考えているからだ。しかし、世界には「国際化」されていない国も多く、米国や欧州も完全に開かれているとは言えない。日本人は外の世界から謙虚に学ぶ伝統的習性を持つ。日本が「国際化」を求められるのは、欧米の論理に適応しなければ国として生存できないからであり、「国際化」は必要から強いられているにすぎない。日本の特殊性を普遍化する絶対善ではなく、実用的必要から外に開かれるのである。
そのための第一に、自分のことは自分で決めることである。現代社会においては、情報があふれ、他者の意見や価値観が簡単に手に入る時代となった。しかし、だからこそ自分自身の意思で物事を判断し、選択する姿勢がますます重要になっている。他人の意見に流されることなく、自分の考えや信念のとおりに行動することは、個人としての成長や自立につながると思う。自分の人生の舵を取るのは自分自身であり、その責任を自覚することが、真の意味での国際化や自己実現の第一歩となるのである。
第二の方法としては、歴史上の偉人から、自分自身を基準とする生き方を学ぶことだ。過去の偉人たちの中は、時代や環境が異なっても、自分の信念を貫き、独自の道を切り開いてきた人がいる。たとえば、伝記によると聖徳太子は、『日いづるところの天子、書を日没するところの天子にいたす、つつがなきや云々』という手紙を隋の皇帝に送った。当時の中国は世界有数の大国であり、その権威は絶大であった。しかし聖徳太子は、相手がどれほど大きな存在であっても、日本という国の独立性と誇りを堂々と主張した。この姿勢は、外国からの圧に屈することなく、自国の立場や価値観をしっかりと持つことの大切さを教えてくれる。
確かに、周囲との比較で自分を見るということは大切である。社会の中で生きていく以上、他者との関係性や評価を無視することはできない。しかし、必要以上に他人と自分を比べてしまうと、本来の自分らしさを見失いかねない。大切なのは、他者との違いを認めつつも、自分自身の価値観や目標をしっかりと持ち、それに従って生きることである。『自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう』という言葉が示すように、自分の信念や理想に従って行動することが、最終的には自分自身の人生を豊かにし、後悔のない生き方につながるのである。他人の期待や社会の常識に縛られすぎず、自分の心の声に耳を傾け、自分らしい人生を歩むことが、これからの時代に求められる姿勢である。