休み時間の、真の目的

   小4 ちぴ(asatihi)  2026年1月1日

「小説、できたよー」

「こっちもできたっ」

わたしが声をかけると、元気な返事が返ってきます。

今は休み時間。わたしは、毎日、友達と小説を書いています。パソコンのドキュメントを開き、カタカタとキーボードをたたいています。

わたしは、友達の席まで移動して、その小説をのぞきこみました。

「うわー、表現うまいねっ」

「え─、そうかな。ありがとっ」

思わず声を上げると、友達は、嬉しそうに、顔をほころばせました。わたしは、自分の席に戻ると、続きを書きました。

キーンコーンカーンコーン

「もうすぐ、授業です。遊んでいる人は、遊びをやめて、授業の準備をしましょう」

授業の五分前になっても、わたしは気づかず、小説に熱中していました。

そして、とうとう授業になります。それでも、わたしはずっと、カタカタとパソコンを操作していました。

「あーさーえーさんっ」

先生の低い声で、やっとすべて気がついたのです。ギクッとしたわたしは、かたつむりのようにゆっくりと振り向きました。

 わたしは、小説を書くようになって、休み時間が、交流を深めるためにあるということに気づきました。休み時間の過ごし方は、人それぞれだけれど、その周りには、必ず、一緒に遊ぶ『誰か』がいるのです。そして、一緒にいる誰かがいるからこそ、笑顔がふえます。わたしは、そんな休み時間が、ずっと続けばいいのに、と思ってしまいました。

 「ねえ、お母さんは、休み時間、何してたの」

たずねてみると、予想外の答えが返ってきました。

「う~んと、そうねぇ。低学年のころは、ドッジとか、バスケとか。あっ、でも、高学年のころは、マンガをかいて、見せあいっこしてたんだよ。友達と」

母は、とても運動が得意で、陸上部に推薦されたくらいなのです。そんな母だから、小学生のころは、毎日外遊びをしていると思っていました。驚くと同時に、なんだか、似ていることをやっていたのだな、と思いました。母の休み時間の過ごし方は異なっても、必ず、周りに『誰か』がいることは、やはり変わりないようです。

 休み時間の真の目的は、交流を深めることだと、わたしは思います。学校になじんで、友達を増やす、ということが、一番大事なことだと感じました。しかし、やはり時間は守らなくてはいけないです。

そんなことを考えたわたしは、パソコンをパタッと閉じると、名残惜しさを感じつつ、静かに前を向きました。