決めつけはダメだ

   小4 みきひさ(mikimiki)  2026年1月2日

 細い枯れ枝の一部に小さな孔が開いていたり、木のかじりくずが盛り上がって出ていたりするような枯れ木は、樹皮があっても中は完全に食い荒らされ、簡単に折れてしまう。カミキリムシの幼虫は、樹の皮の部分だけ残して、中を食べてトンネル状にしてしまう食べ方をするので、ヒトが大事に育てている樹木についたとなると、やはり害虫にされてしまう。一方、枯れ木を食べる昆虫は、枯れ木や倒木の分解を早める働きをする。要するに、カミキリムシは森林の掃除屋になるので、この点では決して悪い虫ではない。

 「いい虫わるい虫」を読んで一番印象に残ったところは、カミキリムシには良いところと悪いところがあるところだ。なぜなら、この話を読む前までは、カミキリムシは木を荒らすだけの害虫だと思っていたからだ。しかし、この文章を読んで森林の中のお掃除屋さんという人間にとっても利益があることをしてくれる優しい面もあるのだなと気付かされた。私たちの世界は食物連鎖で成り立っている。まず、生産者は光合成をして自分で養分を作る。そして、消費者の一つである草食動物は生産者を食べ、肉食動物は草食動物を食べる。さらに、分解者は死骸や糞などから養分を得ている。つまり、カミキリムシは消費者だが、分解者の手伝いもしている。もし、カミキリムシのようなお掃除屋さんがいなかったら、今頃森林が荒れ果てた状態になっているだろう。

 僕にも、絶対にこうだと決めつけてしまった経験がある。僕は、十二月の終わりに、父から一冊の本を薦められた。その本は、「ペンギンは空を見上げる」という本だ。この本を父から受け取った時、表紙を見て面白くなさそうだなと思った。だが、この本を実際に読み進めていくと、目標に向かって突き進む様子が描かれていて、とても学びになる本だった。この本の内容は主人公がNASAのエンジニアになるために努力をする。例えば、風船ロケットを作ったり、家で宇宙に関する勉強をしたりする。自分の決めつけと実際の中身は違うんだなと感じた。きっと父は将来に向けて頑張ってほしいと思ってこの本を選んだのだろう。

 さらに、父にも決めつけてしまった経験があるか聞いてみた。三年前の秋、家族全員で初めての海釣りに行った。その時、コノシロという三十センチメートルほどの大きな魚がたくさん釣れた。そのコノシロを見て、父は、

「やったー。美味しそうだ。持って帰ろう。」

とはしゃぎながら言った。僕も釣れたコノシロを見て、ピカピカしていてまるで宝石のようだと思った。しかし、家に帰ってみんなで食べてみたところ、骨が多くて食べにくく、しかも調理するときにとても臭かった。だから、父は見た目の決めつけで美味しそうだと判断してはいけないと反省したそうだ。父は頑張って様々な料理を試した。例えば、コノシロハンバーグ、コノシロ唐揚げ、コノシロのお刺身などだ。だが、どれも食べられたものではなかった。だから、僕は、やはり、決めつけはよくないなと実感した。

 人間にとって、決めつけは悪いことだ。確かに、決めつけが良い結果に導かれることがある。決めつけたことがたまたまうまくいくことがあるのだ。しかし、圧倒的にうまくいかない時のほうが多い。「井の中の蛙大海を知らず」という諺がある。この諺は、井戸の中の蛙が海を知らないように、自分の経験や知識が狭いことに気付かないことを指す諺だ。井戸の中の蛙になることなく、井戸の外に出て、いろいろな世界を知ることが大切だ。僕は、これからいろいろな知識を身に付けて、世界に羽ばたける人になりたい。今日も僕は世界で活躍できるよう、勉強を頑張っている。