子どものころの自分の気持ちや考えを思い出しながら書かれた文章に、とても引きこまれました。

<<え2013/402み>>

【総評】
 長文の内容をしっかりと要約したうえで、自分自身の幼い(おさない)ころの体験を通して考えを深めており、大変読みごたえのある感想文でした。「先入観」「固定観念」「成長によって失われるもの」といったテーマを、自分の体験にそって丁寧(ていねい)に考察している点がすばらしいです。ことわざも上手に使われており、全体を深い内容にまとめあげています。

段落(だんらく)ごとの講評】
第1段落(だんらく):印象的な場面から始まり、登場人物の反応の違い(ちがい)をうまく説明しています。「習慣」や「驚く(おどろく)能力」など、哲学(てつがく)的なテーマを自分の言葉で表現できています。

第2段落(だんらく):幼い(おさない)ころの思い込み(おもいこみ)を取り上げていて、読み手に共感を与える(あたえる)エピソードになっています。「先入観がなかったからこそ、自由な発想ができた」という気づきもよく表現されています。

第3段落(だんらく):サンタクロースへの疑問(ぎもん)を通して、子どもの純粋(じゅんすい)好奇(こうき)心を描い(えがい)ており、読み手に懐かし(なつかし)さと発見を与え(あたえ)ています。「小学六年生になった今でも続いている」という表現が、時の流れを感じさせて印象的です。

第4段落(だんらく):今もなお残っている「暗いところが怖い(こわい)」という感覚を、自分でふり返りながら書けています。本や漫画(まんが)からの影響(えいきょう)についての考察も深く、大人の視点(してん)と子どもの視点(してん)の両方を持っていることが伝わってきます。

第5段落(だんらく):ことわざを上手に使いながら、自分の考えをしっかりとまとめています。「できるようになること」と「失ってしまうこと」の両面を見つめる視点(してん)がとてもすばらしいです。作文全体を静かに締めくくる(しめくくる)効果も出ています。

【特に優れ(すぐれ)ていた点】
・本の要約がわかりやすく的確である
・体験実例が豊富で自分らしい視点(してん)がある
抽象(ちゅうしょう)的なテーマを具体的に表現できている
・ことわざを効果的に使って考えをまとめている

【考えを深めるための質問】
 大人になっても「驚く(おどろく)能力」や「自由な発想」を持ち続けるには、どうすればよいと思いますか?

字数/基準字数:1331字/1200字
思考点:103点
知識点:70点
表現点:74点
経験点:88点
総合点:80点
均衡(きんこう)点:-3点

 


■思考語彙 30種 40個 (種類率75%) 103点
、なぜ,。しかし,。どうして,いるから,が考える,しまうらしい,すると,それによって,たかも,たので,たらしい,たらなぜ,だから,と思う,ないと,なので,なると,に考える,は思う,まで考える,も思う,よく考える,を考える,人間にとって,今考える,変わらざる,小学生にとって,暗いと,歩けざる,考えると,

■知識語彙 47種 57個 (種類率82%) 70点
一緒,世界,世界中,人間,仰天,先入観,勝手,北海道,十二月,印象,友達,反応,名物,問題,固定,大人,大切,子供,学校,小学,小学生,就職,年生,幼稚園,当時,往復,成長,手紙,日本語,普通,東京,柔軟,毎年,毎日,漫画,無理,煙突,疑問,発想,知識,禍福,習慣,能力,自分,英語,観念,関東,

■表現語彙 102種 176個 (種類率58%) 74点
うち,こと,ことわざ,これ,そう,それ,たち,とき,ところ,びっくり,もの,よう,オバケ,ガラス瓶,キッチン,クリスマス,サンタクロース,ジャム,チャンス,テーブル,トーマス,パパ,フレーズ,プレゼント,ママ,一,一緒,上,世界,世界中,中,人間,今,仰天,何,先,先入観,六,冬,勝手,北海道,十二月,印象,友達,反応,名物,問題,固定,夜,大人,大切,如し,子供,学校,家,小学,小学生,就職,年生,幼稚園,当時,往復,成長,手,手紙,日,日本語,昔,時,晩,普通,本,東京,柔軟,毎年,毎日,気,漫画,為,無理,煙突,父,疑問,発想,県,知識,禍福,私,縄,習慣,考え方,能力,脳,自分,英語,観念,訳,話,誰,関東,頃,頭,

■経験語彙 46種 70個 (種類率66%) 88点
ありえる,が考える,くれる,しまう,しれる,てる,できる,と思う,に考える,は思う,まで考える,まわれる,も思う,よく考える,られる,れる,を考える,与える,今考える,住む,信じる,入る,出る,出来る,叫ぶ,喋れる,変わる,失う,学ぶ,得る,怖がる,探す,書く,植え付ける,歩ける,知る,糾う,続く,落ちる,走る,起きる,返る,違う,飛びまわる,飛べる,驚く,

■総合点 80点

■均衡点 -3点
 

成長と共に
   小6 あかな(akakana)  2026年1月3日

 ある朝、パパとママとトーマスがキッチンで朝食を食べていた。ママが立ち上がり流し台のほうに行くと、突然パパが天井近くまでふわりと浮かび上がる。トーマスはなんて言ったのだろう。多分パパを指して、「パパが飛んでいる!」と言うだろう。ママはトーマスの声に、何気なく振り返る。キッチンのテーブルの上を飛びまわるパパを見て、ママの手からジャムのガラス瓶が落ち、ママはびっくり仰天してけたたましく叫ぶ。どうしてトーマスとママの反応はこんなに違うのか。これは習慣の問題だ。ママは人間は飛べないと言うことをとっくに学んでいるが、トーマスは学んでいない。トーマスはまだ、この世界では何がありで何がありではないのか、よく知らない。私たちは子供のうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによって、私たちは大切な何かを失う。

 私は、幼稚園にいたときくらいに、今考えると面白い発想をしていたことがあった。それは父の就職先が北海道だと思っていたことだ。しかし実際は東京だった。またその時は、自分が知っている県が、少なかったのでこのような発想になったかもしれない。今考えると私たちは関東に住んでいるから、一日で北海道と住んでいるところを毎日往復するなんてありえないことだ。しかし、当時は先入観が頭の中になかったのでそのことを考えても何も思わなかった。小さい頃は柔軟な考え方をするが、大人になると頭が固定観念で植え付けられてしまう。なので、小さい頃は訳もなく信じられることが、成長すると「これはこうだから、こうなることはあり得ない」と脳が勝手に考えてしまい、普通に信じることが出来なくなってしまう。

 私は小さい頃、先入観がまだ頭の中にない頃、サンタクロースについての疑問があった。サンタクロースは、煙突から入るけど、家には煙突がないのになんでプレゼントがあるのか。手紙を書いたらなぜ日本語と英語で書いてくれたのか。サンタクロースは、なぜ一晩で、世界中をまわれるのか。サンタクロースは、なぜ日本語を喋れるのか。私の友達は、サンタクロースが誰なのかを探す為に、夜遅くまで起きていたらしい。それほど子供は、サンタクロースが誰なのかを知りたいのかと思った。よく考えると、サンタクロースは、小学生にとって冬の名物だ。毎年十二月になると、学校ではクリスマスの話になる。それは、小学六年生になった今でも続いている。

 私は、今でも昔と変わらず怖がっていることがある。それは、暗いところは、歩けずに走ってしまうことだ。小さい頃は暗いとオバケが出てきそうで誰かと一緒に行かないと無理だった。「暗いとオバケが出てくる」のフレーズは本や、漫画で知ったことだ。本や漫画は知識を与えるだけではなく、怖い印象も与えてしまうことも多い。今でも、オバケが出てくるとは思わなくなったが、何故か暗いところは怖いと思っている。

 「禍福は糾える縄の如し」ということわざがあるように、成長とは人間にとって、新しいことができるチャンスになる。だが、それと同時に失われるものがある。小さい頃は出来なかったことが出来るのは嬉しいことだが、今まで考えてたことが考えられなくなるのは、少し寂しい気がする。