大切な休み時間(清書)

   小4 はるまき(akoruka)  2026年2月4日

    大切な休み時間(清書)

              はるまき

 「前、八ヶ岳に旅行に行ったんだけど、すごく楽しかった!」

「あっ、リゾナーレ八ヶ岳なら、私も行ったことあるよ。」

今日も笑い声が響く、教室の角の先生の椅子。休み時間には、先生を含め、四人ぐらいの人が集まる。私は、あたたかい時は校庭でおにごっこをするけど、寒い時にはここで遊ぶこともある。担任の中満先生は、明るくてサバサバした女性で、クラスメイトとは、すっかり友だちのようになっているのだ。

 先生の椅子で何をするかというと、みんなで先生の机を整理したり、行った旅行の話をしたり、先生の子どもの話を聞いたりする。いつも他愛のないことをして盛り上がっているが、これがとても楽しいのである。その中でも印象に残っているのは、先生が、私が行ったパン屋さんの常連客なのが判明したことだ。

「そうなんだ、先生のオススメとかある?」

「スープも美味しいけど、ミルクフランスが一番かなぁ。」

こんな風に、先生の椅子で遊ぶと、みんなが知らない中満先生の日常を垣間見ることができるから、何だか特別な感じがする。この時間は将来、目上の人と話す時にも役立つかもしれない。それに、クラスメイトの新しい一面も知れるから、仲が深まるのも、休み時間の良いことだと思う。

 七十代の祖父母は、小学校の休み時間に何をしていたのだろう。昭和前期だから、花札やおはじきなど、教室で古い遊びをしていたのかなぁと思いながら聞いてみると、祖父は、すもうをしていて、祖母は、校庭でおにごっこやだるまさんが転んだをしていたそうだ。

「すもうで倒された時に、十円玉が落ちてたから、こっそり拾ったのはよく覚えてるなぁ。」

すもうで体を鍛えるのは良いが、お金を拾うのは、学校では適していない気がする。まぁ、これも学習の一つなのだろうか。色々と考えてしまう。

「おにごっことだるまさんが転んだは、クラスメイトとしてたで。」

祖父母も、今と同じように、元気に体を動かしていたようだが、その中にも必ず学校の人がいる事がわかった。だから休み時間は、学校の人と笑い合うことも、目的の一つなのかもしれない。

 休み時間は、授業で集中した後の息抜きにもなるけど、学校の人と仲を深めることもできるし、体を動かすこともできるし、授業では真面目な先生の新しい一面を知ることができる。もはや私たちの生活の一部になっている休み時間は、今は何気ないけど、将来に役立つ、とても大切な時間なんだなぁと心の中で思った。誰も座っていない先生の椅子には、私たちが整理した引き出しが、ぽんと置かれていた。