社会の中の自分の振る舞い
中2 あかるら(akarura)
2026年1月4日
一流ホテルのロビーには「仕出し屋」がいる。これには待ち合わせ場所として相応しい体験をしてもらうだけでなく客への教育効果も望める。「周囲の客」がロビーのマナーを学ぶことを期待しているのである。繰り返しそこで待ち合わせをしながら、経験を積み、奥義に達するとボーイが近づいてくる。そして、ホテルの慣れないお客のための模範になってほしいと頼まれる。ホテルの「田舎者」と「都会人」は双方ともホテル側の雇われだ。
確かに自分らしさは大切だ。なぜなら自分の個性を表現することができるからだ。私の学校は服装を含む外見において、生徒の様々なバックグラウンドやアイデンティティを配慮し、尊重している。私服登校はもちろん、アクセサリーの着用、またカラーリングなどを許可しているのだ。私の周りにもネックレスや独特なファッションで毎日学校に来る友人は多いが、そこには自分がどのような考えや興味を持っているのかを表現することで自身を制限するルールから解放されるという良さがあると私は考える。例えば渋谷に集まるハロウィンは様々な仮装とお祭り騒ぎで多くの人々を引き付けているが、この参加者は自分の「好き」と向き合い、個性を尊重していると言える。中にはこの一日を満喫するために前から少しずつ準備をし、心待ちにしている人もいるだろう。私達の生活には外見を初め数多くの制限が存在するからこそ、自分のオリジナリティを出すこの一日に多くの人が集まるのだと考える。自分のアイデンティティを表現し、周囲の仮装を観て楽しむことでそれぞれの個性を尊重する。これが渋谷のハロウィンの醍醐味だろう。同調圧力でオリジナリティを自ら諦めないことが「自由」を得ることに繋がるのだ。
一方で、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるようにその場に応じた振る舞いも大切だ。これは昔話「シンデレラ」でも同じである。シンデレラは最終的に王子と結婚し、ハッピーエンドで話が完結するが、その結論に至るまでには「その場に応じた振る舞い」が鍵を握ると言えるだろう。まず彼女は姉達に接していたときのような惨めな格好ではなく、魔法によってきれいな洋服へと変わったからこそ舞踏会に参加することかできたと考えられる。しかしそれだけではない。きれいな格好でも、ダンスができなければ王子とこんなにも早く心を通わせることはできなかっただろう。「人の第一印象は、その人の装いと、そして歩き方によって形作られる。」という言葉があるように、人は見た目や行動が第一印象を形作ると言われている。これはその時一瞬のことだけではなく、その後の人生のチャンス、つまり未来を左右するものだと考える。だからこそ人生の充実のためにはその時、その場に応じた振る舞いを常に意識する必要があるのだ。
確かに、自分らしさもその場に応じた振る舞いもどちらも大切だ。しかし、最も大切なことは相手に対する思いやりと責任感だ。「あらゆる権利には責任が伴い、あらゆる機会には義務が伴い、あらゆる所有には思いやりが伴う。」という言葉がある。外見は自分が見て楽しむためだけではなく、相手も見るものである。だからこそ、「外」だけでなく、「中」身である私達それぞれの判断が周囲に不快感を与えないために大切なことである。私も自分に向いていた意識を「社会」に向けることで、その中の自分の立場や役割を認識し、そこに合う振る舞いを楽しんでいきたい。