本当の豊かさとは

   中2 あけみお(akemio)  2026年1月4日

 私の身の回りの生活は、以前よりもかなり便利になっている。家にはエアコンや給湯器があって季節をあまり気にせず過ごすことができ、落ち着いた環境で過ごせる時間が増えた。その中で、特に豊かさを感じるのは、スマートフォンの存在だ。私はピアノの練習をするとき、自分の演奏を録画して客観的に確認したり、うまく弾けない部分の練習方法を調べたりしている。前は先生に直接聞かなければ分からなかったことも、今では自分で調べてすぐに試せるようになった。時間や場所をあまり気にせず、自分のペースで学び続けられることが、今の生活では当たり前になっている。

 確かに、物が豊かであることはよいことだ。飢えや寒さに苦しまないことは、人が幸福に暮らすための大切な条件だ。私は、毎日の食事や整った生活環境があるからこそ、落ち着いてピアノの練習に向き合うことができる。体調を崩したときには病院に行くことができ、知りたいことがあればすぐに調べられる。不安なことが少ない分、自分のやりたいことに時間を使うことができる。このような環境があることが、前向きに過ごすための土台になっている。

 しかし、物が豊かであるだけでは十分とは言えない。便利な環境に囲まれていても、心が満たされていなければ、豊かだとは感じにくいからだ。昔話の桃太郎に登場する鬼は、多くの宝を持ち、物には恵まれた暮らしをしていたかもしれない。一方で、犬や猿、キジは、キビダンゴ一つを分け合いながら旅をしていた。決して恵まれた状況ではなかったが、仲間と一緒に行動していた。私も、部活動でコンクール前に結果ばかりを気にしていたときより、普段友達と話しながら練習したことの方が印象に残っている。そこには、物の多さとは別の大切なものがあった。

 「足るを知る」という言葉があるように、豊かさは物の量だけで決まるものではない。物の豊かさも心の豊かさも、どちらも欠かすことはできない。便利な物や整った環境があることで、人は安心して生活することができる。しかし、周りの人と協力したり、支え合ったりすることがなければ、どれほど物がそろっていても、豊かだとは言い切れないと思う。今ある環境を当たり前だと思わず、どう使っていくのかを考えることが、本当の豊かさにつながる。私はこれから、今の恵まれた環境に感謝しながら、周りの人との関わりを大切にして生活していきたい。