みおさんの作文は、日本人の「世間」意識について深く考え、自分の意見をしっかりと述べているところがとてもよいです。
「個人として生きるべきだ」という主題が明確で、是非(ぜひ)の主題がよく書けています。
理由も二つに分けてわかりやすく説明しており、理由がよく書けています。
特に、数学の授業での体験を通して異なる意見の大切さを実感したことを具体的に述べている点は、体験実例がよく書けています。
また、ベネッセのアンケートや国際比較(ひかく)のデータを用いて、自分の意見を持つことの難しさを示した部分は、データがよく書けています。
さらに、「持ち物を気にするのは、実力に自信がない証拠(しょうこ)」という名言を引用し、自分の意見を信じる勇気の大切さを伝えている点は、名言がよく書けています。
反対意見として「世間があることで安心できる」という考えも取り上げ、それに対する自分の考えを述べているので、反対意見の理解がよく書けています。
全体を通して論理的で説得力があり、みおさんの考えがしっかり伝わってきます。

項目(こうもく)評価】
是非(ぜひ)の主題:よい
理由:よい
体験実例:よい
データ:よい
名言:よい
反対意見の理解:よい

 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1532字/1200字
思考点:95点
知識点:68点
表現点:68点
経験点:85点
総合点:76点
均衡(きんこう)点:-2点

 


■思考語彙 27種 36個 (種類率75%) 95点
 確か, 第,、言える,。しかし,。だから,いるかも,いるから,するかも,すると,そう思う,できると,できるはず,と思う,ないから,なるから,に考える,の可能,は言える,も考える,れざる,を考える,を言える,キミにとって,問いに対して,生まれるから,言えるざる,言おう,

■知識語彙 44種 106個 (種類率42%) 68点
一番,世界,世間,交流,以下,価値,個人,個性,先輩,全体,判断,勇気,半分,名言,外国,多様,大事,安心,実力,実施,家族,影響,後輩,必要,意見,意識,授業,数学,日本,日本人,最後,構成,物事,理由,相手,確認,社会,自信,自分,自身,若者,証拠,説明,調査,

■表現語彙 89種 207個 (種類率43%) 68点
 確か,いろいろ,お互い,きっかけ,こと,それ,たくさん,たち,つながり,できるはず,とき,なか,の可能,ほう,まわり,みんな,よう,アンケート,キミ,一,一人ひとり,一番,世界,世間,二,交流,人,他,以下,仲,価値,個人,個性,先輩,全体,判断,前,勇気,半分,名言,周り,問い,国々,場,外国,多様,大事,安心,実力,実施,家族,年,影響,後輩,必要,性,意見,意識,我が国,手,持ち物,授業,数学,日本,日本人,最後,構成,様々,歩,気,物事,理由,相手,確認,社会,私,考え,考え方,自信,自分,自身,若者,解き方,証拠,話,説明,調査,%,.,

■経験語彙 44種 78個 (種類率56%) 85点
、言える,かかわる,しまう,しれる,そう思う,できる,と思う,に考える,は言える,ひろげる,もつ,も考える,られる,れる,わかる,を考える,を言える,付く,伝える,似る,信じる,入れる,出す,出会う,出会える,受ける,広げる,持つ,振り返る,教える,比べる,流す,深める,生きる,生まれる,異なる,知る,答える,話し合う,進む,違う,間違う,関わる,集まる,

■総合点 76点

■均衡点 -2点
 

世間から抜け出してみる
   中1 みお(aemio)  2026年1月4日

 現実の日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している。そして、日本人はできるだけ目立たないように生きることが大切だと考え、自分の能力も必要以上に示さないようにする。その理由は、彼らが何よりも怖いと思っている「世間」から爪弾きされないようにするためだ。日本人の一人ひとりには世間があり、世間は日常生活の次元においては快適な暮らしをするうえで必須なものに見える。しかし、排他性や差別的閉鎖性をもつ世間は公共の場に出たときにはっきり現れる。そのようなとき、私たち日本人は、自分たちが排他的な世間を作っているのだ、という認識がほとんどないのである。私は、人は社会を構成する個人として生きるべきだと考える。その理由は二つある。

 第一の理由として、個人として生きることで、たくさんの個性と出会うことができ、一人ひとりの価値が生まれるからだ。「世間」という同じ意見を持つ人が集まる場にずっといるより、違う意見や個性を持つ人と交流したほうが、自分自身の可能性も広げられ、また、自分の意見を深めることができる。私は数学の授業を受けて、解き方を話し合うとき、意見が違う人のほうが最後まで自分の意見をしっかり説明できると気が付いた。意見が同じ人はお互いどのように考えたのかすでに知っているから、相手に説明することは特にない。しかし、意見が違う人と話をすると、相手の考え方を、自分の新しい考え方として手に入れることができた。また、自分の意見を相手に説明するときに、自分の意見を振り返ることができた。自分とは異なる人との交流が、自分を考えるきっかけになる。だから、多様な人とかかわることは大事だと思う。

 第二の理由として、個人として生きることで、他の人やまわりに影響されず、自分で物事を判断できるようになるからだ。ベネッセが2023年に実施したアンケート「キミにとっての『先輩後輩』『自分の意見』について教えてね」では、「自分の意見を言えるか」という問いに対して、「家族の前や仲の良い人の前では言える」と答えた人が全体の49.9%だった。そして、言えない理由として、「自分の意見が間違っているかもしれないから」が一番多かった。このことから、ほぼ半分の人が、「世間」のなかでしか意見を言えず、周りに流されてしまっていることがわかる。また、「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」で、「自分の考えをはっきり相手に伝えることができる」に「そう思う」と答えた日本人は13.8%で、他の国々と比べ、半分以下になっていた。このことから、日本は特に自分の意見に自信がなく、伝えられるとしても、それは世間のなかでしかできないと思っている人が多いとわかった。だから、自分は、社会を構成するたくさんの人の一人だ、という考えを持ち、つながりの強い人だけでなく、いろいろな相手に自分の意見を言おう、と、自信を持ったほうが良いと思う。

 確かに世間があることで、自分がみんなと同じだと確認できて安心するかもしれない。しかし、「持ち物を気にするのは、実力に自信がない証拠」という名言がある。この名言のように、自分の意見があっているか間違っているかを気にする必要などなく、自分の意見を信じて一歩進んでみるのも大事だと思う。そうすることで、同じ考えや、自分と似ている意見をもつ人たちがいる「世間」では出会えなかった、他の考えを持つ人や、様々な個性を持つたくさんの人たちと関わることができ、自分の世界をひろげられ、そして自分の個性についても考えるきっかけができるはずだ。だから私は、少し勇気を出して、自分とは違う意見をもつ人とも関わっていきたいと思う。