あかぬりさん、今回の作文は、自分の経験から始まり、他者とのコミュニケーションの難しさやその解決策について深く考察している点がとても良いです。特に、自分の体験を通して「決めつけ」を見直す過程が具体的に描か(えがか)れており、体験実例がよく書けています。坊主(ぼうず)のエピソードは身近でリアルな例として説得力があり、読者に共感を呼びます。また、犬養毅の話を引用しながら「話せばわかる」という名言を用いて、対話の重要性を説いている点も効果的です。名言がよく書けていますし、その人物の背景やエピソードを交えて説明しているため、説得力が増しています。さらに、文章の最後で「決めつけをなくすべき」という主張を繰り返し(くりかえし)当為(とうい)の主題がよく書けています。全体を通して、論旨(ろんし)一貫(いっかん)しており、読み手に伝えたいメッセージが明確です。これからも、自分の経験と知識を結びつけて、説得力のある文章を書いていってください。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
当為(とうい)の主題がよく書けています。
論旨(ろんし)一貫(いっかん)性がよく保たれています。
 

森リン評価 話せばわかる wape 02月1週 あかぬり
字数/基準字数:
1348字/1200字
思考点:95点
知識点:75点
表現点:79点
経験点:92点
総合点:87点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙27種36個75%95点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙54種82個66%75点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙113種187個60%79点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙49種79個62%92点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1348字
 95点
 75点
 79点
 92点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 27種 36個 (種類率75%) 95点
 たしかに, 第,。しかし,。だから,いくべき,いるから,からこそ,しまうと,しよう,たから,たらしい,だと,だろう,と思う,と考える,なければ,ならざる,に思う,を言える,今なぜ,広げよう,相手に対して,続ければ,見ると,見直そう,試みよう,話せば,

■知識語彙 54種 82個 (種類率66%) 75点
世界,両度,予想,事情,人物,他者,友達,反骨,名言,周囲,地位,坊主,大切,大臣,学年,学校,対話,将校,就任,履歴,庶民,康彦,役人,憲政,推敲,文部,方法,明治,時期,最初,最後,柔軟,権力,無意識,現場,疎通,疑問,病気,皮肉,相手,確定,神様,精神,経歴,経験,結党,絶対,自分,自筆,要因,言葉,通称,運動,青年,

■表現語彙 113種 187個 (種類率60%) 79点
いとこ,うち,お互い,かかわり,こと,これ,ごと,そう,そっけ,それ,たち,つけ,とき,ところ,みんな,もの,よう,ん,ノリ,バリカン,一,七,三,世界,両度,中,予想,事情,二,人,人物,今,他,他者,何,僕,党,十,友達,反骨,名言,君,周囲,四,地位,坊主,声,外,大切,大臣,姿,嫌,子,学年,学校,孫,家,寮,対話,将校,就任,履歴,年,庶民,康彦,当たり前,役人,彼,思い,憲政,推敲,改,文部,方法,明治,時期,書,最初,最後,柔軟,権力,欄,毅,氏,気持ち,決め,無意識,犬,現場,疎通,疑問,病気,皮肉,相手,確定,神様,私,精神,経歴,経験,結党,絶対,考え,自分,自筆,要因,言葉,通称,進,運動,部,青年,養,

■経験語彙 49種 79個 (種類率62%) 92点
いづ,おる,くれる,しまう,しゃべる,せる,そる,つくる,できる,とどまる,とらわれる,と思う,と考える,なくす,に思う,もつ,やる,れる,わかる,を言える,加わる,動く,勧める,受け取る,呼ぶ,固める,嫌がる,広げる,得る,思い込む,悩ます,押す,持つ,捉える,断る,書く,残す,残る,気がつく,決めつける,流行る,知る,続ける,行ける,見える,見直す,試みる,話す,起こる,

■総合点 87点

■均衡点 2点
 

話せばわかる
   高1 あかぬり(akanuri)  2026年2月1日

 私は、少年の晩期の頃、しゃべることがどうしても他者に通じないという感じに悩まされた。しゃべることへの不信から、書くことを覚えるようになった。それは同時に読むようになったことを意味している。自分の周囲を見わたしても、同類は全くいないように思われたがしかし、書物の中では、たくさん同類がみつけられた。ところで、ある時期に私はふと気がついた。自分の周囲にいる人たちも、実はしゃべることでは他者と疎通しないという思いに悩まされているのではないか。私ははっとした。この時期に初めて自分の姿を外で見るとどう見えるか、を知った。

 無意識なうちに起こる決めつけをなくしていくべきだ。 

 第一の方法は、相手に対して疑問を持ち続けることを大切にすることだ。僕の学校では、今なぜかよくわからないが坊主が流行っている。もともと学年に一人だけ(僕)だったのが、今では七人になっている。寮だと、バリカンをもってきている子がいて、お互いでそりやすいというのがまた要因だろう。他の坊主ではない友達からは、「坊主部でもつくるんか。」と言われている。そんな中、坊主を広げようとする運動が起こっている。やはり当たり前だが、みんな最初は断る。今、坊主になっている友達もみんな断っていた。だから、押し続ければ坊主にしてくれるとわかっているから、通称坊主部のみんなが「やろやー、気持ちいで!」と勧めていく。そんな中でも絶対にしようとしない、A君がいた。僕たちはみんな嫌なだけやろ、と思い込んでしまっていた。しかし、A君には実は事情があったのだ。いとこで、ある病気になってしまった子がいて、その子は坊主にならざるを得なかったそうだ。とても嫌がって、学校に行けなくなるほどだったらしい。だから、そのA君は坊主にしてしまうと、いとこの子からしたら、皮肉に思われてしまうのではないかと考えているから、できないのだと言ってきた。いつものノリで断っているA君を見て、決めつけてしまっていた自分を見直そうと思った経験だった。

 第二の方法は、相手との対話や深いかかわりを大切にすることだ。「話せばわかる」という名言を残した犬養毅は、改進党の結党に加わり「憲政の神様」と呼ばれた人物だ。彼が自筆で書いたという履歴書が孫にあたる犬養康彦氏の家に残っており、経歴欄のところに、「明治十四年と三十一年と両度役人となる。其外何もなし」と書かれている。これは、文部大臣に就任したときだそうだ。「それにしてはそっけないと受け取った。」という康彦氏の言葉からわかるように、権力や地位にとらわれない反骨精神を持っていた人物とされている。そんな犬養毅は現場の声を大切にして動いており、庶民とのかかわりも深かったそうだ。対話を大切にしていたからこそ、最後まで青年将校と対話を試みようと「話せばわかる」という言葉を言えたのだと思う。相手のことは話せばわかり、話さなければ自分だけの世界にとどまってしまうのだ。

 たしかに、自分の中で予想して考えを固めていくことも大切だ。しかし、考えを固めるとは決めつけたり、確定させたりすることではなく、柔軟にものごとを捉え、それを推敲していくことである。だから、無意識なうちに起こる決めつけをなくしていくべきだ。