一流のホテルの、いかにも

   中3 まさゆき(akiroma)  2026年1月3日

 

 一流ホテルの、いかにも「一流でござい」というロビーに、たいていこうした男女の一群がたむろしているのは、そうでないとどうしていいかわからない客がいると考え、ホテル側があらかじめそれ専門の「仕出し屋」に頼んで用意しておくのだ。彼等があまり傍若無人な振る舞いに及ぶと、ボーイが近づいて行って「周囲のお客様が迷惑をいたしますから」と、それとなく注意をするのを見かける。これにはちょっとした教育効果もある。しかし、くり返しそこで待ちあわせをして、経験を積むと、そうした騒がしい男女の一群がかたわらにいなくとも、何とかそれらしくそこに座っていられるようになる。ホテルのロビーでは「ボーイにむこうからやって来させる」のでなければいけない。それが一流ホテルのロビーを利用する、一流の客のやり方なのだ。今の風習にはないが、客がボーイより段然格上だと見せているように感じる。では、ボーイはどのように動くべきなのだろうか。

 一つ目は、状況に応じて定型化されたふるまいをすることは大切だという意見だ。これはまさにパンフレッドやマニュアルと同じで、どうするべきか、何をしたらいいかなど固定されて、決められている。この時は、ボーイ側としても、やることが決まっているため、困ることもないし、すぐに慣れるだろう。実際にこのようなことが大事という風に論ずけるものがある。例えば、防止のハザードマップや地震などの災害時に何をすればいいかのマニュアルなど、これをすれば大丈夫という内容が分かる。テストで例えると、絶対に80点取るにはこうしたらいいと書いてある紙のようだ。

しかし、自分らしく動くというのも大切という一つ目の意見真反対の意見もある。もちろん、マニュアルなどの固定概念にとらわれ、それ通りに動くことは大切だが、常日頃予想外の事が起きる可能性は、この世の中にはあるのだ。これは、環境面からも偶然からもだ。例えば、田舎の山奥に住んでいて、大雨で土砂崩れになったとき、基本的に人々は、都会に住んでいるのを常識と想定して、マニュアルを作る。良く、爆弾がきたら、地下鉄の駅に逃げろと言われるが、そもそも田舎には地下鉄がない、しかし何か行動しなければならない。そのように、想定外の事が多々あるなかで、普段から常にいろいろなことを気にして、意識して動くということは、不測の事態の時に、早く動けるようにしてくれる。実際に昔話で「笠地蔵」では想像していないようなぐらい地蔵に雪が降って急遽傘をかぶせてあげるというように不測の状態で力を発揮することも大切である。

 これらを踏まえ、状況に応じて定型化されたふるまいをすることは大切だし、瞬時に判断して動く、すなわち自分なりに動くことも大切である。でも、最も大切なことは、なにか求められているときに、行動することが大切だ。何か起きた時、俺関係ないから動かないとか、どうせ大丈夫という油断などせず、何か動かないといけないという気持ちを持つ必要がある。