自分の意見を支えるために、たとえ話や具体例をたくさん使って、しっかり考えを深めようとしている姿勢がすばらしいです。
<<え2015/712pみ>>
【総評】
この意見文では、「状況に応じたふるまい」と「自分らしい判断」の両方を大切にしながら、それでも「動くことこそが最も大事である」という主張がしっかりと伝わってきました。一流ホテルのロビーというユニークな話から始まり、災害時の行動や昔話「笠地蔵」など幅広い例を取り上げていて、発想の豊かさが光っています。さらに、段落ごとに意見が分かれていて、構成もしっかりしています。最後に主張をまとめて強調している点も説得力がありました。
【段落ごとの講評】
第1段落(導入):
一流ホテルのロビーのふるまい方を例に、「見せるための行動」や「形式の中にある暗黙のルール」を通じて、読者に問いを投げかける導入が工夫されています。「ボーイはどう動くべきか?」という問いを立てたことで、読み手の関心を引く導入になっています。
第2段落(意見1:定型化されたふるまいの大切さ):
マニュアルやハザードマップの例を挙げることで、決まった行動の安心感と必要性をわかりやすく伝えています。「テストで80点取るには…」というたとえがユニークで、抽象的な考えを身近に感じさせる工夫ができています。
第3段落(意見2:自分らしく判断して動く):
田舎の例をあげて「マニュアルが役に立たないこともある」という現実的な視点が良いです。「地下鉄がない」という表現により、想定外の状況への対応力の大切さをうまく伝えています。「笠地蔵」の例も印象的で、不測の事態に備える意識の大切さが伝わってきました。
第4段落(主張のまとめ):
両方の意見を認めた上で、「行動することが最も大切」という自分の主張をしっかりと打ち出しています。「俺関係ないから動かない」など、身近で聞きそうなことばを使いながら、読み手の心に訴える表現が効果的です。
【特に優れていた点】
・複数の意見を比較し、自分の考えを深めている
・例やたとえを豊富に使い、具体性と説得力がある
・構成が明確で、読みやすい意見文になっている
・結論が力強く、印象に残るまとめになっている
【考えを深めるための質問】
「求められているときに動くことが大切」とありましたが、だれかが求めているかどうかに気づくには、ふだんからどんなことを心がけるとよいと思いますか?
字数/基準字数:1241字/1200字
思考点:90点
知識点:78点
表現点:81点
経験点:86点
総合点:89点
均衡点:5点
■思考語彙 25種 30個 (種類率83%) 90点
、しかし,、すなわち,。しかし,。もちろん,。例えば,いるため,うから,するべき,すれば,せざる,それらしい,だろう,とどうして,と考える,ないから,ないと,なければ,ますから,むこう,例えると,動くべき,及ぶと,積むと,自分らしい,起きる可能,
■知識語彙 58種 81個 (種類率72%) 78点
一流,一群,不測,予想,事態,偶然,傍若無人,内容,判断,利用,効果,反対,周囲,固定,地下鉄,地蔵,地震,基本,大丈夫,大事,大切,大雨,定型,専門,山奥,常識,彼等,必要,想像,想定,意見,意識,教育,日頃,昔話,普段,概念,油断,注意,災害,爆弾,状態,状況,環境,用意,田舎,男女,発揮,瞬時,経験,絶対,自分,行動,迷惑,都会,関係,防止,風習,
■表現語彙 117種 192個 (種類率61%) 81点
いるため,いろいろ,お客様,かたわら,こと,これ,これら,そこ,それ,たむろ,とき,なか,もの,やり方,よう,テスト,ハザード,パンフ,ホテル,ボーイ,マップ,マニュアル,レッド,ロビー,一つ,一流,一群,上,不測,世の中,予想,事,事態,人々,今,仕出し,何,俺,側,偶然,傍若無人,傘,内容,判断,利用,力,効果,化,反対,周囲,固定,土砂崩れ,地下鉄,地蔵,地震,基本,外,大丈夫,大事,大切,大雨,定型,客,専門,屋,山奥,常識,彼等,必要,性,想像,想定,意見,意識,振る舞い,教育,日頃,昔話,時,普段,格,概念,段,気,気持ち,油断,注意,災害,点,爆弾,状態,状況,環境,用意,田舎,男女,発揮,的,目,瞬時,笠,紙,経験,絶対,自分,行動,起きる可能,迷惑,通り,都会,関係,防止,雪,面,風,風習,駅,
■経験語彙 45種 62個 (種類率73%) 86点
あげる,いける,いたす,おく,かぶせる,くれる,させる,とらわれる,と考える,ふるまう,むく,やって来る,やる,られる,れる,わかる,住む,作る,例える,分かる,動く,動ける,及ぶ,取る,困る,座る,待ちあわせる,応じる,感じる,慣れる,持つ,書く,求める,決まる,決める,積む,見かける,見せる,論ずる,起きる,踏まえる,近づく,逃げる,降る,頼む,
■総合点 89点
■均衡点 5点
一流のホテルの、いかにも
中3 まさゆき(akiroma)
2026年1月3日
一流ホテルの、いかにも「一流でござい」というロビーに、たいていこうした男女の一群がたむろしているのは、そうでないとどうしていいかわからない客がいると考え、ホテル側があらかじめそれ専門の「仕出し屋」に頼んで用意しておくのだ。彼等があまり傍若無人な振る舞いに及ぶと、ボーイが近づいて行って「周囲のお客様が迷惑をいたしますから」と、それとなく注意をするのを見かける。これにはちょっとした教育効果もある。しかし、くり返しそこで待ちあわせをして、経験を積むと、そうした騒がしい男女の一群がかたわらにいなくとも、何とかそれらしくそこに座っていられるようになる。ホテルのロビーでは「ボーイにむこうからやって来させる」のでなければいけない。それが一流ホテルのロビーを利用する、一流の客のやり方なのだ。今の風習にはないが、客がボーイより段然格上だと見せているように感じる。では、ボーイはどのように動くべきなのだろうか。
一つ目は、状況に応じて定型化されたふるまいをすることは大切だという意見だ。これはまさにパンフレッドやマニュアルと同じで、どうするべきか、何をしたらいいかなど固定されて、決められている。この時は、ボーイ側としても、やることが決まっているため、困ることもないし、すぐに慣れるだろう。実際にこのようなことが大事という風に論ずけるものがある。例えば、防止のハザードマップや地震などの災害時に何をすればいいかのマニュアルなど、これをすれば大丈夫という内容が分かる。テストで例えると、絶対に80点取るにはこうしたらいいと書いてある紙のようだ。
しかし、自分らしく動くというのも大切という一つ目の意見真反対の意見もある。もちろん、マニュアルなどの固定概念にとらわれ、それ通りに動くことは大切だが、常日頃予想外の事が起きる可能性は、この世の中にはあるのだ。これは、環境面からも偶然からもだ。例えば、田舎の山奥に住んでいて、大雨で土砂崩れになったとき、基本的に人々は、都会に住んでいるのを常識と想定して、マニュアルを作る。良く、爆弾がきたら、地下鉄の駅に逃げろと言われるが、そもそも田舎には地下鉄がない、しかし何か行動しなければならない。そのように、想定外の事が多々あるなかで、普段から常にいろいろなことを気にして、意識して動くということは、不測の事態の時に、早く動けるようにしてくれる。実際に昔話で「笠地蔵」では想像していないようなぐらい地蔵に雪が降って急遽傘をかぶせてあげるというように不測の状態で力を発揮することも大切である。
これらを踏まえ、状況に応じて定型化されたふるまいをすることは大切だし、瞬時に判断して動く、すなわち自分なりに動くことも大切である。でも、最も大切なことは、なにか求められているときに、行動することが大切だ。何か起きた時、俺関係ないから動かないとか、どうせ大丈夫という油断などせず、何か動かないといけないという気持ちを持つ必要がある。