かののんちゃん、こんにちは。これから留学して世界をひろげようとしているかののんちゃんにぴったりなテーマでした。
日本は謙譲の美徳を持つ国と言われます。その遠慮深さがマイナスに作用すると、曖昧な日本人、自信のない日本人ということになってしまいます。この日本人らしさは、日本語を母国語として持った時にもうはじまっていたのですね。その文化圏の価値体系を乗り越えたいものです。
そのためには、人からの評価に左右されない、失敗や批判を恐れないたくましさが必要です。「第一弾で発表する」勇気が出せたことで成長しましたね。日本では旗振り役、リーダーが輩出されにくい風土があるようです。
また、海外の人と交流して文化の枠を超えたいですね。国際交流で、自分自身も考え方の枠に組み込まれていたことに気づきました。国や政治ではなく目の前のその人をみることが大切ですね。
文化の多様性を尊重する、相互理解していく時代と言われます。しかし、それは文化を超えた思考のできる人によるものですね。「その枠組みに気づき、必要であれば越えていこうとする姿勢こそが重要なのだ」のまとめもすばらしいです。
<<え2016/425pみ>>
かののんさん、あなたの作文は、自分の考えを深く掘り下げ、具体的な体験を通して説得力のある主張を展開している点が素晴らしいです。スピーカーズコーナーでの緊張や不安を正直に描写しながらも、その経験から勇気を得て一歩踏み出したことがよく伝わってきます。体験実例がよく書けており、読者にあなたの成長の過程を共感させる力があります。また、国際交流イベントでの出会いを通じて、自分の価値観の狭さに気づき、多様な文化を尊重する姿勢を持つことの大切さを述べている点も立派です。自分の意見を肯定しつつ、他者の価値観に耳を傾けるという生き方の主題がよく書けています。さらに、言語と文化の関係についての考察も深く、抽象的なテーマを具体的な言葉でわかりやすく説明している点が秀逸です。全体を通して、あなたの思考の広がりと自己成長への意欲が感じられ、読み手に前向きな印象を与えています。今後もこの調子で、自分の経験と考えを丁寧に結びつけていってください。
【項目評価】
体験実例がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
論旨の一貫性がよく保たれています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1233字/1200字
思考点:85点
知識点:88点
表現点:82点
経験点:97点
総合点:92点
均衡点:4点
■思考語彙 23種 29個 (種類率79%) 85点
確か,、第,。しかし,。つまり,。第,あれば,いこう,しまえば,すると,せざる,そのため,たから,だろう,と思う,なければ,はっきり言える,も第,中国人に対して,始まると,姿勢こそ,存在にとって,立つと,話せざる,
■知識語彙 73種 117個 (種類率62%) 88点
一部,不安,不安定,不思議,世界,両親,中国人,交流,人前,人間,他者,以前,体系,体験,価値,個性,先日,内容,勇気,募集,印象,反対,周囲,唯一,国際,基準,大切,姿勢,存在,学生,実感,将来,平和,彼女,必要,意味,意見,感覚,成長,政治,文化,日本,普段,最初,最後,本人,本当,沈黙,海外,無意識,理解,留学,痛感,発表,直前,立場,経験,緊張,肯定,背中,背景,自分,自身,行動,表現,言語,評価,距離,過小,達成,重要,関係,類比,
■表現語彙 120種 208個 (種類率58%) 82点
確か,ここ,こと,さ,そのため,それ,それぞれ,どこ,イベント,エリア,オリエンテーション,ニュース,一,一つ,一部,不安,不安定,不思議,世界,両親,中,中国人,交流,人,人前,人間,今,他者,以前,体系,体験,価値,個性,働き,先日,内容,前,勇気,募集,印象,反対,周囲,唯一,国,国際,基準,声,夢,大切,姿,姿勢,子,存在,学び,学生,実感,将来,平和,弾,当たり前,彼女,後押し,必要,意味,意見,感覚,成長,政治,文化,方,日,日本,昔,普段,最初,最後,本人,本当,枠組み,歩,気,沈黙,海外,点,無意識,班,理解,生き方,留学,痛感,発表,直前,私,積み重ね,立場,経験,緊張,締め切り,考え,考え方,者,耳,肯定,背中,背景,自分,自身,行動,表現,観,言語,評価,距離,身,過小,達成,重要,関係,類比,FS,
■経験語彙 52種 73個 (種類率71%) 97点
おる,くれる,しまう,すぎる,せる,つける,つながる,できる,と思う,はっきり言える,やる,られる,れる,与える,伝わる,住む,信じる,傾ける,出す,出る,出会う,切る,始まる,守る,弁える,得る,思い出す,感じる,慣れる,押し切る,押す,括る,持つ,暮らす,残る,気づく,決める,知る,立つ,続ける,縛る,行う,行ける,覆す,触れる,話す,話せる,語る,越える,踏み出す,震える,飛ぶ,
■総合点 92点
■均衡点 4点
勇気ある一歩
中3 かののん(kanonon)
2026年1月3日
われわれ自身は必ずしも意識していないかも知れないが、例えば「スミマセン」という表現は不思議だと感じられることがある。つまり、寒いと感じるのは本人の感覚であり、それを本当の意味で体験できるのはその本人だけである。もしそうだとすると、この点における言語の働きは、人間という存在にとって「無意識」の働きにもある程度類比できるのではないか。私は、自分の立場を弁えながらも、自分の価値を過小評価せず、自分の意見を肯定できる人間になりたい。
そのためには、第一に、人からどう見られるかを気にしすぎないことだ。先日のオリエンテーションで行われたスピーカーズコーナーでの経験は、そのことを強く実感させた。第一弾の最初に発表したのは、普段から明るく、意見をはっきり言える同じ班の子だった。私は、人前で話すことにも慣れているのだろうと思っていたが、実際に前に出た彼女の声は震えており、強い緊張が伝わってきた。それでも彼女は、自分の夢や留学で達成したいことを最後まで語り切った。その姿は、私に大きな勇気を与えた。私自身も第一弾で発表すると決めていたが、募集が始まると、内容が飛んでしまうのではないか、沈黙があれば意見のない人間だと思われるのではないかという不安に縛られ、なかなか発表者のエリアに行けなかった。しかし締め切り直前、彼女が以前から私がやりたいと言っていたことを思い出し、背中を押してくれたことで、私は一歩を踏み出すことができた。実際に前に立つと、やはり緊張で話したい内容の一部しか話せず、悔しさが残った。それでも今は、勇気を出して発表して本当によかったと思っている。行動しなければ、その悔しささえ得られなかったからだ。
また、もう一つには、海外の考え方や表現に触れ、自分の当たり前が一つの文化にすぎないと理解することだ。先日私は、AFSの国際交流イベントで、日本に留学中の中国人学生と出会った。それまでの私は、ニュースで見る不安定な日中関係の印象から、中国人に対してどこか距離を感じていた。しかし、彼女が周囲の反対を押し切って日本へ留学した背景を知り、その考えは大きく覆された。彼女の両親は、世界平和の方が大切だという考えから、学びを続けることを後押ししたという。彼女が、日本に住むことが昔からの夢であり、将来もここで暮らしたいと語る姿に、私は国や政治という枠組みで人を一括りにしていた自分の狭さを痛感した。
確かに、それぞれの文化の個性を守ることは大切である。しかし、自分の言語や文化を唯一の基準としてしまえば、他者を正しく理解することはできない。一つの言語を身につけることは、一つの価値体系を身につけることでもある。その枠組みに気づき、必要であれば越えていこうとする姿勢こそが重要なのだ。勇気を持って一歩を踏み出し、自分の意見を信じ、他者の価値観に耳を傾ける。その積み重ねが自身を成長させ、周囲にも勇気を与える生き方につながるのではないだろうか。