体験と思索がしっかり結びついた意見文でした。
<<え2016/190pみ>>
【総評】
「社会の中で役割を果たすことでアイデンティティを持つ」という生き方の主題が、具体的な体験とともに深く掘り下げられています。冒頭では少し難度の高い文章を引用し、「自分の目で見て確かめること」の価値を提示し、その後、校外学習・社会的実例・自分自身の日常的な課題へと段階的に話を展開できています。抽象と具体の行き来がうまく、読む側に納得感を与える構成です。
【段落ごとの講評】
第1段落:
長文を通して「自分の足で確かめる経験」の重要性を示し、そこから自分の将来像へと自然につなげています。少し難しい内容を自分の言葉で受け止め、「社会の中で役割を果たす人間になりたい」という主題を明確にできています。
第2段落:
第一の方法として校外学習を挙げ、寿司屋での社会科見学という具体的な体験を丁寧に描いています。思い込みと現実の違いに驚いた経験がよく伝わり、「実際に見て学ぶことは忘れにくい」という主張に説得力を持たせています。体験から教育全体への意見へと広げられている点も中3として非常に良いです。
第3段落:
第二の方法では、「子供ではないという認識」をテーマに、社会的実例と自分の身近な課題を対比させています。マララ・ユスフザイの例で社会的責任を示しつつ、「虫退治」という身近で等身大の話題に落とし込むことで、主張が現実の生活としっかり結びついています。
第4段落:
頼ることの大切さを認めた上で、「社会に通用する人間になりたい」という結論にまとめられています。「頼る人ではなく頼られる人になる」という言葉で主題が明確に再提示され、意見文としてきれいに締めくくられています。
【特に優れていた点】
・引用文や実在の人物を使い、主張に深みを与えている
・体験談が具体的で、考えの変化が分かりやすい
・抽象的な生き方のテーマを、身近な行動目標に落とし込めている
【考えを深めるための質問】
「社会の中で役割を果たしている」と実感できるのは、将来どんな行動や場面だと思いますか。その姿を少し具体的に想像してみましょう。
字数/基準字数:1292字/1200字
思考点:79点
知識点:87点
表現点:90点
経験点:103点
総合点:90点
均衡点:1点
■思考語彙 21種 26個 (種類率81%) 79点
確か, 第,。しかし,。例えば,いくべき,かすると,ことによって,そのため,たから,たので,と思う,と考える,ないため,ない場合,にくいので,のため,今年こそ,場合きっと,恐れるから,甘えざる,買うため,
■知識語彙 72種 111個 (種類率65%) 87点
一員,一生,不安,不気味,世界,中学校,人間,今年,便利,充実,先生,克服,動画,危険,去年,参加,名前,大人,大切,女子,子供,存在,学習,安全,実施,寿司,将来,小学校,工夫,年生,年齢,広告,役割,彼女,意識,所有,教室,教育,方法,校外,案内,機会,機械,毎年,毎日,活動,滞在,無視,状況,由来,目標,知識,社会,積極,職人,自分,自慢,自立,自覚,葛藤,衝撃,見学,言葉,設定,認識,責任,退治,通用,部屋,重要,雑学,頭部,
■表現語彙 136種 226個 (種類率60%) 90点
確か,いつ,がち,こと,ご飯,さ,そのため,その後,それ,とき,ないため,ない場合,のため,もの,よう,アイデンティティ,トランプ,プレー,ボランティア,一,一つ,一人暮らし,一員,一生,万,不安,不気味,世界,中,中学校,事,二,人,人間,今年,代わり,便利,充実,先生,克服,全て,助け,動画,危険,去年,参加,取り組み,名前,回,型,壁,声,変わり者,大人,大切,女子,姿,子供,存在,学習,安全,実施,家,寿司,将来,小学校,屋,工夫,席,年,年生,年齢,広告,店,形,役割,彼女,性,意識,感じ,所有,手,教室,教育,方法,日々,時,書,校外,案内,機会,機械,母,毎年,毎日,活動,滞在,無視,父,状況,由来,的,目,目標,知識,社会,私,科,積極,職人,自ら,自分,自慢,自立,自覚,葛藤,虫,衝撃,見学,言葉,記,設定,話,認識,誰,責任,買うため,退治,通用,部屋,重要,銃,間,雑学,頭部,魚,
■経験語彙 56種 70個 (種類率80%) 103点
かう,かする,がる,くれる,しまう,てる,できる,と思う,と考える,もらう,られる,れる,わかる,上げる,与える,乗せる,伴う,作り出す,使う,入れる,出る,分かる,取り入れる,増やす,売る,変える,守る,帰る,座る,引き受ける,忘れる,恐れる,感じる,持つ,持てる,掘り出す,握る,撃つ,教える,整える,果たす,求める,流れる,甘える,生きる,確かめる,続ける,聞く,見落とす,覚える,訪れる,訴える,買う,逃げる,避ける,頼る,
■総合点 90点
■均衡点 1点
虫退治
中3 あおてね(aotene)
2026年2月1日
曲がりなりにでも自分の目で見て自分の足で踏んで、その見る景色踏む大地と自分とが直接にぴったり触れ合う時にのみ感じ得られる鋭い感覚を味わなければなんにもならないという人がある。こういう人はとかくに案内書や人の話を無視し、あるいはわざと避けたがる。便利と安全を買うために自分を売る事を恐れるからである。こういう変わり者はどうかすると万人の見るものを見落としがちである代わりに、いかなる案内記にもかいてないいいものを掘り出す機会がある。私は、社会の中で自分の役割を果たすことによってアイデンティティを持てるような人間になりたい。
第一の方法は、校外学習やボランティアに積極的に参加する。小学校から中学校の二年生まで私は毎年校外学習や社会科見学が実施されていた。とくに自分に衝撃を与えてくれたのは社会科見学で訪れた寿司屋である。私はその時までずっとお寿司のシャリは人の手で形を整え、魚を乗せて手で握っているのだと思っていた。広告で流れてくる寿司職人の動画がそのような感じだったからである。しかし、実際はご飯を全て機械に入れ、機械が形にしていることがわかりとても衝撃だったことを覚えている。家に帰って母に自慢したほどだった。その後も、寿司屋の名前の由来、店の中の工夫やちょっとした雑学を教えてもらいとても充実した学習をした。このように毎日、教室で自分の席に座り先生の話を聞くような学習も良いが、校外学習や社会科見学のように実際に自分の目で見て、確かめるような活動型の学習も良いと思った。自分で感じたことは忘れにくいので一生の知識として所有できる。このような取り組みはこれからの教育にどんどん取り入れていくべきだと思った。
第二の方法は、自分はいつまでも子供ではないという認識を持つこと。例えば、マララ・ユスフザイは、まだ若い年齢でありながら、「守られるだけの存在ではなく、自分が社会を変える一員である。」と自覚し、女子教育の重要性を世界に訴えた。頭部に銃が撃たれ、危険を伴う状況でも声を上げ続けた姿から、年齢に甘えず、大人としての責任を自ら引き受ける意識の大切さが彼女から分かる。私も将来一人暮らしや自立のために一つだけ克服したいことがある。それは、虫を一人で退治することだ。年に一回ほど自分の部屋によくわからない不気味な虫が壁に出てくる。私はその時必ず虫が強い父に助けを求める。しかし父がいない場合きっと虫を退治するか、しないかで葛藤している間に逃げられてしまい、「虫がいる」という不安でその部屋に滞在するしかない。そんな状況を作り出さないために私は虫を退治できるようになりたいと考える。去年はまた父に助けを求めてしまったので今年こそは自分で退治したい。
確かに、誰かに頼ったり助けを求めることは大切だ。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という言葉があるように、私も社会に通用するような人間になりたい。そのために、日々目標を設定して、できることを増やし、頼る人ではなく頼られる人になる。