うますぎる
小5 あかね(akaneya)
2026年1月4日
何かを食べてはいけないという明示的な規則は、外国人にも比較的判りやすい。白い米の御飯は、日本食の場合には、食事の始めから終わりまで食べられる。というよりは、米だけを集中的に食べることは、むしろいけないこととされている。ところが、食事の一段階ごとに一品ずつの品物を片付けていく、通時的転回方式の性格の強い食事文化もある。日本の食事文化に存在する項目を、別の食事文化の項目に見出さないことが大切だ。
私は今年、国際博覧会(以下省略万博)に行った。万博には、いろいろな国の特有の料理を売っていた。中でも人気だったのは、万博バージョンのくら寿司だった。私は少し気になったが、時間の都合で行けなかった。私が食べた料理の中で美味しかったのは、コロンビア館の「レチョナ」という、ピラフみたいな料理で、豚肉と豆の炊き込みご飯だ。私は特に、中に入っていた、子豚の丸焼きに興味を引き寄せられた。皮はパリパリ、お肉はとても柔らかく、まさにテレビのシーエムのようだったのだ。あまりに美味しかったので、インターネットで検索してみると、アメリカの料理サイト「テイストアトラス」で、二〇二五年度、なんと世界一美味しい料理ランキング一位を獲得したそうだ。そして、インターネットで見てみると、もう一つ、あまり良くない情報がかいてあった。残念ながら、万博では、お肉の皮は大人の豚皮だったそうだ。ということは、本場のレチョナは、もっと美味しいのだろう。私は、コロンビアに行ってみたいという気持ちが強くなった気がした。実際に食べてみたことで、料理は単なる味だけではなく、その国の歴史や生活と深く結びついているのだと気づいた。日本では脂の少ないあっさりした味が好まれることが多いが、コロンビアでは豚肉の旨味をしっかり味わう料理が大切にされている。自分の舌で体験すると、写真や説明だけでは分からない文化の違いがはっきりと感じられた。この経験を通して、私は「食べること」が世界を知ることにつながることが分かった。
母は友達とスペインに行ったとき、昼は二時に食べ、夜は十時に食べるという習慣に、置いてけぼりにされそうになった。母は習慣を知らなく、六時に御飯を食べていたら、友達にびっくりされてしまったそうだ。私は母の話を聞き、スペインの人は、お昼までお腹が空かないのか母に聞いた。スペインは他に、昼前の軽食と夕食前のおやつの時間があるそうだ。そして、スペインでは「シエスタ」という、十二時ごろにお昼寝する文化があるらしい。その時間帯は、お店なども閉まっているそうだ。私は、十時から御飯を食べるということは、スペインの人の睡眠時間は短いのではないかと思い、調べてみると、スペイン国内の健康調査によると、一日約六時間三十分くらいだそうだ。私の予想どうり、推奨されている七時間から八時間よりも短かった。母の話を聞いて、食事の時間というのは単なる習慣ではなく、その国の生活リズムそのものなのだなと思った。日本では早めに夕食をとることが普通だが、スペインでは昼寝の文化があり、一日の流れが全く違う。自分が当たり前だと思っていることが、世界では当たり前ではないということに気づき、実際にその国に行って体験してみたいという気持ちが強くなった。
こうした経験や話を重ねるうちに、私は国ごとに食べ方が違うのは、その国の生活のリズムや考え方が違うからなのだと気づいた。料理の味や食べる時間、食べ方の違いには、その国の人々がどんな生活を送り、何を大切にしてきたのかが表れている。だからこそ、実際にその土地に行き、自分の五感で確かめてみたいと思うようになった。所変われば品変わるということわざがあるように、国ごとに食べ方や料理の楽しみ方が違うということが分かった。だから私は、もっといろいろな国の食事文化を調べたいなと思った。そして、その国の人たちと同じ時間に、同じものを食べてみたいと思った。