成長を支えるもの

   中1 あい(aesua)  2026年2月1日



 人間が成長していくためには、正しい判断力を身につけることが必要だと思う。判断力とは、目の前の出来事に対して感情だけで動くのではなく、何が正しいのかを考えて行動する力のことだ。その力を育てるためには、学校での勉強や友達との関わりも大切だが、最も基本になるのは家庭での愛情ある躾だと私は考える。

 最近、すぐにキレてしまう中学生や、周囲とトラブルを起こす人が問題になることがある。こうした行動は本人の性格だけの問題ではなく、これまでどのような環境で育ってきたかが大きく関係していると思う。家庭は、子供が最初に社会と関わる場所であり、そこでの経験がその後の考え方や行動の土台になる。

 第一の理由は、子供は親からの愛情ある根気強い躾を通して、善悪を判断する力を身につけるからだ。子供は最初から正しいことと間違ったことを区別できるわけではない。日常生活の中で、なぜそれが良くないのか、どうすればよかったのかを親に教えられることで、少しずつ自分で考える力が育つ。怒るだけでなく、理由を伝えることが、判断力を伸ばすことにつながる。

 例えば、お小遣いをもらい始めたときの経験は分かりやすい。初めて自由に使えるお金を持つことで、使いすぎて後悔したり、計画的に使う大切さを学んだりする。こうした経験の中で、親がアドバイスをすることで、子供は社会で必要な責任感を身につけていく。このような小さな積み重ねが、将来の判断力につながると思う。

 第二の理由は、親から十分な愛情を受けて育った子供は、他人にも思いやりを持って接することができるからだ。家庭で大切にされていると感じることで、子供は安心して人と関わることができるようになる。反対に、愛情を感じられない環境で育つと、他人を信じることが難しくなり、感情をうまくコントロールできなくなることもある。

 厚生省のデータによると、乳幼児の就寝時間は親の生活リズムに大きく影響されているという。このことからも、子供は生活面だけでなく、精神面においても親の影響を強く受けていることが分かる。親の行動や考え方は、子供にとって大きな見本であり、家庭での過ごし方がそのまま子供の成長に反映される。

 確かに、人にはそれぞれ生まれ持った素質がある。しかし、「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない」という言葉があるように、素質だけで人が成長することはできない。どれだけ可能性を持っていても、それを支える環境がなければ伸ばすことは難しい。

 だからこそ、家庭での愛情ある躾が、人間の成長を支える最も重要なものだと私は思う。家庭で学んだ判断力や思いやりは、学校や社会に出たあとも生き続ける。人が人として成長していくために、家庭の役割はとても大きい。