相手への意識
中3 のんの(aohita)
2026年2月2日
英語力は中学三年間の教育にほぼ依拠しており、高校や大学での英語学習は身につかないまま終わった。とくにアメリカ人講師による会話の授業では、常に向けられる過剰な「笑顔」に違和感を覚え、視線を落として聞く癖が不満と受け取られたことで、英語への意欲は失われていった。しかし十数年後、語学研修の同行でアメリカの大学に滞在し、教授陣と密に過ごす中で、その笑顔が意識的な努力の結果であると知る。理解不能な他者と共存する社会では、誤解や摩擦を避けるために、微笑みを選び取る強い意志が必要なのだ。かつての英会話授業で向けられていた笑顔もまた、語彙や構文以前に「伝えようとする姿勢」を示すものだったのだと、ようやく理解できた。身近な生活でも、相手からどう見られるかを意識して生きたい。
まず大切なのは、相手を思いやる
気持ちを表情や態度で示すことである。人は言葉の内容だけでなく、表情や声の調子、態度から多くの情報を受け取っている。無表情でいると、本人にそのつもりがなくても、冷たい印象や不満があるように見えてしまうことがある。逆に、穏やかな表情や落ち着いた態度は、相手に安心感を与え、話しやすい雰囲気を作り出す。コミュニケーションでは、何を言うかと同じくらい、どのような姿勢で向き合うかが重要なのである。母は、家族や近所の人と話すとき、いつも穏やかな笑顔で接している。そのため、悩みごとがあると自然と相談を持ちかけられたり、道で会えば気軽に声をかけられたりすることが多い。特別に上手な言葉を使っているわけではないが、相手の話をよく聞き、うなずきながら受け止める姿勢が、安心して話せる印象を与えているのだと感じる。笑顔や態度が、その人の人柄を伝える大切な手段になっていることがよく分かる。
次に、場に応じた態度や行動を心がけることも重要である。学校、家庭、地域社会など、それぞれの場には暗黙のルールがあり、それを守ることで円滑な人間関係が成り立っている。服装や言葉づかい、立ち居振る舞いは、相手に対する敬意を示すサインでもある。内容がどれほど正しくても、態度がふさわしくなければ、相手に真剣に受け取ってもらえないことがある。母は、学校の先生や初対面の人と会うときには、言葉づかいや服装を整え、失礼のないように細かいところまで気を配っている。その結果、相手から信頼され、話し合いも落ち着いて進むことが多い。これは相手にどう見られるかを意識し、場に合った行動を選んでいるからだと言える。こうした姿勢は、特別な能力ではなく、日常の心がけによって身につくものである。
確かに、相手の目を気にしすぎると、自分らしさを失ってしまうという考え方も理解できる。しかし、「人は見た目が九割」という言葉があるように、第一印象や態度は人間関係に大きな影響を与える。大切なのは無理に自分を作ることではなく、相手への思いやりを形にして表すことである。常日頃からその意識を持つことで、より良いコミュニケーションが生まれる。身近な生活でも、相手からどう見られるかを意識して生きていきたい。