多数決と全員一致を多角的にとらえ、最後に自分の考えへと高めている力強い意見文です。
<<え2017/180み>>
【総評】
四段落構成が明確で、それぞれの段落の役割がはっきりしています。多数決の意義と全員一致の価値を対比させながら論を進め、最後には「決定後の行動」という一段高い視点で総合化している点がとても優れています。具体例として国会や学校、さらに昔話「桃太郎」を用いているため、抽象的な議論に終わらず、説得力のある文章になっています。
【段落ごとの講評】
第1段落:
イスラエルの例を導入に用い、「全員一致は不自然である」という問題提起を行っており、読者の関心を引く書き出しになっています。是非をめぐるテーマが明確で、意見文としての方向性がはっきり示されています。
第2段落:
多数決の意義を、国会や学校という具体的な場面を挙げて説明しており、実例が効果的です。「社会を前に進めるための重要な仕組み」というまとめの一文も力があります。現実的視点から論じている点がよいです。
第3段落:
昔話「桃太郎」を実例として取り上げた点が、中学二年生の課題にしっかり応えています。物語の内容を自分の主張に結びつけ、「信頼」や「目標」というキーワードへと広げている展開が見事です。多数決と全員一致を単純に対立させず、価値を認めている点も成熟した視点です。
第4段落:
「決め方以上に重要なのは、決定後の行動である」と総合化しており、単なる折衷ではなく、一段高い主題へとまとめています。ことわざ「言うは易く行うは難し」を効果的に引用し、主張に重みを持たせています。具体例として学校行事を挙げている点も説得力があります。
【特に優れていた点】
・四段落構成が明確で論理の流れが整理されていること
・国会・学校・昔話と複数の実例を用いていること
・多数決と全員一致を対立させるだけでなく、最後に総合化していること
・ことわざを効果的に引用していること
【考えを深めるための質問】
もし多数決の結果が大きな不利益を生む可能性がある場合、あなたはどのような工夫を加えるべきだと考えますか。
字数/基準字数:1257字/1200字
思考点:95点
知識点:83点
表現点:76点
経験点:95点
総合点:89点
均衡点:2点
■思考語彙 27種 33個 (種類率82%) 95点
しかし, 確か,。しかし,。だからこそ,。もちろん,。一方,。例えば,いれば,からこそ,そう考える,そのため,たかも,たから,だろう,つながるから,といえ,と思う,と考える,なければ,動かすため,多数決によって,決める場合,続ければ,考えると,話し合う場合,進まざる,進めるため,
■知識語彙 66種 134個 (種類率49%) 83点
一致,不自然,以上,仲間,便利,信頼,全体,全員,公平,円滑,分担,割合,協力,可決,合意,否決,国会,場面,多数決,大切,姿勢,学校,完全,尊重,少数,役割,必要,意味,意見,成功,採決,採用,方法,昔話,時間,最後,最終,桃太郎,決定,決断,法律,活動,準備,物事,現実,理解,生徒,目標,目的,社会,簡単,納得,結果,自分,行事,行動,裁決,言葉,責任,賛成,軽視,迷惑,退治,途中,重要,集団,
■表現語彙 107種 210個 (種類率51%) 76点
確か,いくら,いつ,きじ,こと,そのため,それぞれ,もの,よう,わけ,イエス,クラス,ノー,一人ひとり,一致,上,不自然,人,仕組み,以上,仲間,会,便利,信頼,全体,全員,公平,円滑,分担,前,割合,力,動かすため,協力,可決,合意,否決,国会,場,場面,多く,多数決,大切,姿勢,学校,完全,尊重,少数,差,役割,後,必要,意味,意見,成功,採決,採用,方法,昔話,時間,最後,最終,桃太郎,案,次,決める場合,決め方,決定,決断,法律,活動,準備,物事,犬,猿,現実,理解,生徒,的,目標,目的,社会,簡単,納得,結果,考え,自分,行事,行動,裁決,言葉,話,話し合い,話し合う場合,責任,賛成,軽視,迷惑,退治,途中,進めるため,違い,重要,際,集団,鬼,鬼ヶ島,
■経験語彙 51種 76個 (種類率67%) 95点
かかる,かける,しまう,しれる,せる,そう考える,そろう,つながる,できる,といえ,と思う,と考える,まとまる,もつ,やる,れる,伝える,使う,出る,出会う,分かる,分かれる,分け与える,加える,動かす,動く,受け入れる,合わせる,向かう,得る,抜く,持つ,果たす,欠く,求める,決まる,決める,深める,生まれる,生む,目指す,続ける,行う,話し合う,近づく,通る,進む,進める,違う,重ねる,集まる,
■総合点 89点
■均衡点 2点
多数決
中2 あえさみ(aesami)
2026年2月1日
イスラエルでは全員一数の裁決は採用しないと言われている。裁決を必要とする案件で全員が一致するというような事態は不自然だ。イエスとノーの差ははっきり分かれているものではなく、それぞれいくらかの割合で分かれている。そう考えると、全員一致の裁決を採用しないという考えには意味がある。
確かに、多数決で物事を決めることは大切だ。社会では、多くの人の意見が集まる場面が多く、全員の意見が完全に一致することはほとんどない。そのため、話し合いを重ねた上で多数決を行うことは、現実的で公平な方法だといえる。例えば、国会で法律を決める際には、最終的に採決が行われ、多数決によって可決か否決かが決まる。もし全員一致を求め続ければ、意見の違いから話が進まず、必要な法律がいつまでも決まらないだろう。多数決は、社会を前に進めるための重要な仕組みなのである。また、学校でも生徒会やクラスでの決定に多数決が使われている。全員が納得する案が出なくても、多くの人が賛成した意見を採用することで、行事や活動を円滑に進めることができる。もちろん、少数意見を軽視してよいわけではないが、最終的な決断が必要な場面では、多数決は社会を動かすために欠かせない方法だと考える。
しかし、全員一致になるまで話し合うことも大切だと思う。なぜなら、時間はかかっても、全員が納得した上で決めたことは、協力して最後までやり抜く力につながるからだ。昔話の「桃太郎」では、桃太郎が鬼ヶ島へ行く途中で、犬・猿・きじと出会い、仲間に加えるかどうかを決めている。もし桃太郎が自分の考えだけで行動していたら、仲間は生まれなかったかもしれない。しかし、きびだんごを分け与え、目的を伝え、力を合わせることに全員が納得したからこそ、鬼退治を成功させることができた。この話から、意見がそろうまで話し合うことで、一人ひとりが役割を理解し、同じ目標に向かって進めることが分かる。多数決は便利な方法だが、全員一致を目指す話し合いは、人と人との信頼を深める大切な時間である。社会でも、時間をかけて合意を得る姿勢は必要だと考える。
多数決で決める場合でも、全員一致になるまで話し合う場合でも、最も大切なのは、決まったことに責任をもって行動することだと思う。話し合いの場では、自分の意見が通らないこともある。しかし、その結果を受け入れ、協力する姿勢がなければ、どんな決め方も意味を持たない。「言うは易く行うは難し」という言葉があるように、意見を言うことは簡単だが、実際に行動し続けることは難しい。例えば学校行事では、準備や役割分担を話し合って決めても、責任を果たさない人がいれば、全体に迷惑がかかってしまう。一方で、自分の考えと違う結果でも、決定を尊重し行動する人がいれば、集団はまとまり、目標に近づくことができる。だからこそ、決め方以上に重要なのは、決定後の行動である。責任をもって動くことが、信頼を生み、次の話し合いをよりよいものにすると考える。