人それぞれな価値観

   中2 あえさみ(aesami)  2026年2月2日

 文化もパーソナリティも、多くの場合すこしずつ変化し、そしてときには大きく急速に変化しうるものである。文化のコードは長年の間にひとりひとりの人間の安全と満足をもとめる欲望があつまって、暗黙の合意のうちにつくりあげられてきたと考えられがちである。。しかし、今日、あらゆる点において高度に統合的な組織性を強めた社会では、個人としての権力者ではなく、その構造的力動によって自律的につくり出されるより大きな交換価値こそが、文化のコードとして支配者の地位につくことになっている。

 自分自身の価値観に従って生きることは大切だと思う。なぜなら、人は周囲に合わせるだけでは本当に納得した人生を送ることができないからだ。例えば近年、日本では安定した職業とされてきた会社員の道を選ばず、地域活性化や環境保護など自分の信念に基づいた活動を仕事にする若者が増えている。収入や評価の不安があっても、自分が大切だと考えることに取り組むことで社会に新しい価値を生み出している。イラストレーターやデザイナー、ゲームクリエイター、インフルエンサーなど、自分の個性や好きなことを生かせる職業を選ぶことが増えている。また技能を重視して職人や技術職を目指す人もいる。このような例から、自分の価値観に従って進路を選ぶ姿勢が広がっているといえる。このような姿は、自分の価値観を軸に行動することの意義を示していると言える。もちろん他者との協調も重要だが、最終的に進む道を決める基準は自分の内面にあるべきだ。自分の価値観を見つめ、それに従って生きることが充実した人生につながると思う。

 その時代の価値観に合わせて行動することも大切だと思う。人は社会の中で生きており、周囲との調和を無視しては円滑に暮らすことができないからだ。このことは昔話「桃太郎」からも考えられる。桃太郎は鬼退治に向かう際、犬・猿・雉にきびだんごを分け与え、仲間として協力を得た。力ずくで従わせるのではなく、当時大切とされた助け合いや主従の関係を受け入れ、仲間と共に行動したからこそ目的を果たせたのである。もし自分の考えだけで突き進んでいたなら、大きな成果は得られなかっただろう。社会にはその時々の共通の価値観や約束事があり、それを理解して行動することで信頼や協力が生まれる。したがって、自分の考えを持つだけでなく、時代の価値観に目を向けて行動する姿勢も重要である。

 確かに自分自身の価値観に従って生きることも、周囲の価値観に合わせて行動することもどちらも大切である。しかし一番重要なのは、他者への思いやりをもって行動することだと私は考える。人は社会の中で生きており、自分の考えだけを押し通せば衝突を生み、逆に周囲に合わせすぎれば誰かを傷つけてしまうこともある。そこで必要になるのが、相手の立場や気持ちを想像する姿勢である。マザー・テレサは「思いやりのある言葉は短く簡単だが、その反響は永遠に続く」と述べている。小さな配慮や優しい言葉は、人間関係を良くし社会を温かいものにする力を持つ。自分の価値観と周囲の価値観のどちらを選ぶ場面でも、相手への思いやりを基準に判断することが、よりよい社会を築くことにつながると考える。