旅の意義について、好奇心や知的情熱と結びつけて論じている点が非常に優れています。
冒頭から「旅は未知や偶然に出会うこと」というキーワードを用い、最後の結びでも「未知の世界に身を置く」という表現で締めくくっているため、書き出しの結びがよく書けています。
また、好奇心の本質を「なぜそうなっているのか」と問い続ける力として明確に説明し、旅先での具体的な体験を通してその考えを深めているところが説得力を高めています。
中学時代の修学旅行の体験実例が具体的で、単なる感想にとどまらず、社会構造や歴史的背景の理解につなげている点が素晴らしいです。
さらに、若者が旅に出やすい環境の必要性を述べる際に、江戸時代の松尾芭蕉の旅を歴史実例として挙げ、旅の困難と成長の関係を示しているのも効果的です。
意見に対する方法として、「旅に出るべき」という主張を背景説明や具体例で裏付けているため、方法がよく書けています。
全体を通して論旨が一貫しており、読み手に旅の価値を強く印象づける構成となっています。
【項目評価】
書き出しの結びがよく書けています。
体験実例がよく書けています。
歴史実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
当為の主題がよく書けています。
内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1486字/1200字
思考点:95点
知識点:113点
表現点:99点
経験点:76点
総合点:92点
均衡点:-3点
■思考語彙 27種 32個 (種類率84%) 95点
確か, 第,。しかし,。だからこそ,。つまり,。もちろん,「なぜ,あれば,からこそ,ことによって,すると,たから,たため,だろう,でこそ,と考える,な考える,の可能,は単なる,を単なる,を通してこそ,与えるから,保つため,学ぶため,感じざる,置くと,踏み出すべき,
■知識語彙 108種 134個 (種類率81%) 113点
不便,不安,不順,世界,中学,中心,交通,体系,体験,作品,価値,修学旅行,俳人,俳句,公共,具体,出発,利用,制度,刺激,努力,効率,北陸,危険,厳格,各地,困難,国家,大切,天候,契機,好奇,孤独,完成,将来,工夫,年生,弟子,当時,形成,影響,徒歩,必要,意味,感動,成長,技巧,教室,文化,料金,方法,日常,日本,時代,時期,普段,普遍,最初,未知,材料,東北,松尾,構造,機関,歴史,段階,民族,江戸,河合,法律,物事,理解,環境,生活,病気,発見,直面,真摯,着実,知識,確実,社会,秩序,移動,空間,精神,細道,経験,罰金,背景,自分,自然,自身,芭蕉,若者,苦労,表面,規律,視野,身近,追求,道中,選択,都市,重要,重視,非常,風景,
■表現語彙 158種 226個 (種類率70%) 99点
確か,こと,さ,さまざま,そこ,そのもの,たため,たち,とき,の可能,もと,もの,よう,キロ,シンガポール,マレーシア,三,不便,不安,不順,世界,中,中学,中心,二,交通,人,人々,体系,体験,作品,例,価値,保つため,修学旅行,俳人,俳句,入り口,公共,具体,出発,利用,制度,刺激,努力,効率,北陸,危険,厳格,各地,営み,困難,国,国家,場,外,大切,天候,契機,奥,好奇,孤独,学びや,学ぶため,完成,将来,工夫,幅,年,年生,弟子,当時,形成,影響,彼,徒歩,心,必要,性,意味,感動,成り立ち,成長,戸惑い,技巧,教室,文化,料金,新た,方法,旅,日常,日本,時代,時期,普段,普遍,最初,未知,材料,東北,松尾,楽,構造,機関,歴史,段階,民族,江戸,河合,法律,深み,物事,理解,環境,生活,病気,発見,的,目,直面,真摯,着実,知識,確実,社会,私,秩序,移動,空間,精神,細道,経験,罰金,背景,自分,自然,自身,芭蕉,若者,苦労,表面,規律,視野,観,身,身近,追求,道中,違い,選択,都市,重要,重視,際,非常,風景,驚き,
■経験語彙 38種 56個 (種類率68%) 76点
おる,くれる,せる,できる,と考える,な考える,られる,れる,与える,伴う,保つ,出る,及ぶ,受け取る,受け止める,向き合う,向ける,変える,始める,学ぶ,広げる,得る,恐れる,感じる,持つ,挙げる,整える,異なる,知る,置く,蓄える,行う,見過ごす,覚える,超える,踏み出す,重ねる,驚く,
■総合点 92点
■均衡点 -3点
旅が育てる好奇心
高1 ヨーヨ(waoho)
2026年2月2日
旅は未知や偶然に出会うことによって、日常では閉ざされがちな感情や好奇心を呼び覚ましてくれるものである。旅先での発見や驚きは心を開かせ、そして人に新たな視点や感動を与えてくれる。こうした知的情熱としての好奇心こそが、人間の精神を豊かにし、さらに文化や学問を切り拓く原動力となるのである。だからこそ、私たちは旅をするべきだといえる。
第一に、好奇心によって得られる知識の価値を理解することが重要である。そもそも好奇心とは、単なる興味や娯楽的な関心ではなく、「なぜそうなっているのか」「その背景には何があるのか」と問い続けようとする力のことである。そのような問いを持つことによって、私たちは物事を表面的に受け取るのではなく、その構造や歴史にまで目を向けることができるようになる。とりわけ、旅という非日常の空間に身を置くと、普段は見過ごしていた違いが、はっきりと意味を持ち始める。未知の風景や文化は、私たちに新たな考える材料を与えてくれ、そして理解の幅を着実に広げてくれるのである。私は中学三年生のとき、修学旅行でシンガポールとマレーシアへ行った。その際、まず法律の厳しさに強い驚きを覚えた。シンガポールでは公共の場での規律が非常に重視されており、罰金制度も日本より厳格であった。また、交通機関の利用方法や料金体系も日本とは大きく異なっていたため、最初は戸惑いを感じざるを得なかった。しかし私は、その違いを単なる不便さとして受け止めるのではなく、「なぜこの国ではこのような制度が必要なのだろうか」と考えるようにしたのである。すると、多民族国家として社会の秩序を保つための工夫や、都市国家として効率性を追求してきた歴史がその背景にあることを知った。つまり、違いに驚いたという経験そのものが、その国の成り立ちや社会構造を学ぶための入り口となったのである。このように、旅は好奇心を具体的な知識へと変え、そして自分の視野を確実に広げてくれるのである。
第二に、若者が旅に出やすい環境を整えることも、また必要である。なぜなら、若い時期というのは価値観が形成される重要な段階であり、その時期に未知の世界へ踏み出す経験は、将来の選択や視野の広さに大きな影響を与えるからである。もちろん、旅は決して楽なことばかりではない。不安を感じることもあれば、困難に直面することもあるだろう。しかしながら、そのような経験を通してこそ得られる学びや成長は、教室の中だけではなかなか得ることができないものである。その例として挙げられるのが、江戸時代の俳人である松尾芭蕉である。1689年、芭蕉は弟子の河合曾良とともに江戸を出発し、東北から北陸へと約2400キロにも及ぶ旅を行った。当時の旅は徒歩が中心であったため、道中には天候不順や病気といったさまざまな危険が伴った。それでもなお、彼は各地の自然や人々と真摯に向き合い、その体験をもとに『奥の細道』を完成させたのである。旅の苦労や孤独、そしてそこで得た感動があったからこそ、彼の俳句は単なる技巧を超え、普遍的な深みを持つ作品となり得たのである。
確かに、日常生活を大切にし、身近な環境で努力を重ねることもまた重要である。しかし、「人は旅をすることでこそ、自分を発見する」ともいわれるように、未知の世界に身を置くという経験は、自分自身の可能性を広げる大きな契機となる。つまり、旅は単なる移動ではなく、好奇心を刺激し、知識を蓄え、そして精神を成長させる営みなのである。だからこそ、私たちは恐れることなく、外の世界へと踏み出すべきなのである。