うたさんの作文は、日本における「個人」と「社会」の概念(がいねん)違い(ちがい)丁寧(ていねい)に考察し、その背景にある文化や社会の仕組みを具体的に示している点がとても優れています。特に、欧米(おうべい)と日本の個人観の違い(ちがい)を明確に説明し、それが社会にどのような影響(えいきょう)及ぼし(およぼし)ているかを論理的に展開しているところが印象的です。さらに、自身の小学校時代の体験を通じて、同調圧力の実態を具体的に描写(びょうしゃ)しているため、説得力が増しています。また、科学研究の評価基準の問題点や社会全体の協調の意味についても深く考察しており、多角的な視点で問題を捉え(とらえ)ている点が素晴らしいです。文章全体を通して、社会問題の主題が明確であり、原因も具体的に示されているため、読み手に理解しやすい構成になっています。うたさんの考えがしっかりと伝わる、非常に完成度の高い作文です。

項目(こうもく)評価】
社会問題の主題がよく書けています。
原因がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 自分を持つということ nnge 02月3週 うた
字数/基準字数:
1319字/1200字
思考点:87点
知識点:97点
表現点:90点
経験点:88点
総合点:96点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙24種26個92%87点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙85種132個64%97点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙136種212個64%90点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙46種66個70%88点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1319字
 87点
 97点
 90点
 88点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 24種 26個 (種類率92%) 87点
 確か, 第,、いわゆる,、むしろ,、例えば,。しかし,あろう,かによって,すると,たから,た場合,なければ,にどうして,に思う,はいわば,を考える,力によって,増えると,多いから,年生つまり,憂わざる,私にとって,結果に対して,考えると,

■知識語彙 85種 132個 (種類率64%) 97点
一斉,不思議,世間,中学,互角,人工,今後,他人,他国,体格,価値,個人,偏見,傾向,全体,内面,分野,判断,区別,協力,協調,原因,友達,受験,受験生,同調,周囲,問題,圧力,基準,場面,多数,多様,存在,学校,学歴,宿題,小学校,就職,平和,年生,幼少,引用,当時,影響,必要,情報,意見,拡大,授業,放課後,文化,方向,既存,日本,時間,曖昧,本来,材料,欧米,正当,正解,治安,流行,現象,理由,発展,発言,知能,研究,確固,社会,科学,結果,自分,行動,要因,評価,論文,責任,赤信号,選択,遺伝子,関係,電車,

■表現語彙 136種 212個 (種類率64%) 90点
 確か,おかげ,こと,これ,しよう,それ,た場合,どれ,もの,よう,ゲーム,スポーツ,チーム,テーマ,プレー,マイノリティー,一,一つ,一斉,不思議,世間,中,中学,主,二,互角,人,人任せ,人工,今後,他人,他国,体格,例,価値,個人,偏見,傾向,先,全体,六,内面,分野,判断,力,化,区別,協力,協調,原因,友達,受験,受験生,同調,向き,周り,周囲,問題,圧力,基準,場面,塾,多数,多様,姿,子,存在,学校,学歴,宿題,小学校,就職,差,平和,年生,幼少,引用,当時,影響,必要,情報,想い,意見,感,拡大,授業,放課後,文化,方向,既存,日本,時,時間,曖昧,期,本来,材料,杭,機,欧米,正当,正解,治安,派,流れ,流行,現象,理由,発展,発言,知能,研究,確固,社会,私,科学,結果,者,自分,行動,要因,観,評価,話,論文,責任,赤信号,身,選択,遺伝子,間違い,関係,電車,頃,頭,顔,

■経験語彙 46種 66個 (種類率70%) 88点
あわせる,しまう,つける,できる,に思う,ふるまう,もつ,やる,られる,れる,を考える,伸びる,保つ,出る,合わせる,増える,定まる,強まる,従う,感じる,憂う,戦える,打つ,抜ける,挙げる,染みる,比べる,決まる,沿う,流す,減る,渡る,生まれる,省く,終わる,育つ,誤る,費やす,述べる,通う,進む,選ぶ,重んじる,限る,集まる,馴染める,

■総合点 96点

■均衡点 6点
 

自分を持つということ
   高2 うた(aimee)  2026年2月3日

  日本に社会という言葉が持ち込まれたが、それは欧米におけるそれとは大いに異なるおのである。欧米の社会という言葉は本来個人がつくる社会を意味しており、個人が前提であった。日本の個人という概念は訳語としてできたもので、欧米の個人とは違うものであった。日本の個人は、世間向きの顔や発言と自分の内面の想いを区別してふるまう、という世間との関係の中で生まれているもので、確固としたものではない。欧米と比べ、日本の個人が曖昧な存在であり、世間に流されやすいことは問題である。

 第一の原因として、同調を重んじる社会文化が存在することが挙げられる。「出る杭は打たれる」。このような価値観は幼少の頃から身に染みて感じてきた。私が小学校六年生つまりちょうど中学受験生の時、私はとにかく学校で友達と馴染めなかった。というのも、当時私の通っていた小学校において中学受験をする子は少なく、授業中にどうしても終わらなかった塾の宿題をやっていたり、放課後の時間を塾に費やす姿が不思議に思われていたからである。幼いながらにも、マイノリティーは省かれるのだなと感じた。幼い私にとって、幼少期のゲーム機は、社会人になってからの学歴と同じくらい価値があるものであった。また、日本が他国と比べ、治安がよいのも同調圧力が要因である。日本で赤信号を渡る人が少ない、電車でうるさい人が少ないのもこの例だ。これは日本に限った話ではないが、周りの人が身につけているものを身につけたいという同調の力によってできるのが、いわゆる流行である。

 第二の原因として、既存の基準に沿って評価される場面が多いからだ。科学研究では、本来は多様なテーマが必要なのに、論文が評価されやすい分野、例えば人工知能や遺伝子についてのテーマに研究者が一斉に集まる現象がある。研究者の評価は主に、どれだけその論文が他人に引用されたかによって決まることが多く、この現象はどうしようもないことであるが、今後の発展を考えると、これを憂わずにはいられない。また、受験や就職など、定まった基準に合わせなければならない場面が増えると、「正解を選ぶ力」は伸びても「自分の確固とした意見をもつ力」は育ちにくい。その結果、周囲の評価や世間の流れを判断材料にする傾向が強まり、結果世間に流されてしまうのだ。

 確かに、周りに合わせることは必要である。先に述べたように、日本の平和な社会が保たれているのはいわば同調圧力といわれるもののおかげであろう。また、スポーツにおいて、体格差がありながらも他国と互角に戦えていたり、むしろ強かったりするのは、日本がチームプレーにおいて他国よりも頭一つ抜けているのが理由である。しかし、世間にあわせることにおいては、世間の意見がいつも正しいとは限らないのである。もし多数派が偏見や誤情報に影響されていた場合、それに従う人が増えるほど間違いが拡大してしまう。また、周囲に合わせて行動すると、自分の選択を正当化しやすくなる。すると結果に対しての責任感が減り、社会全体として悪い方向に進むであろう。協調とは、他人任せにすることではなく、他人と協力することである。