目的に見合った場所
中3 あおてね(aotene)
2026年2月3日
大相撲をはじめて見にいったとき、びっくりしたことがある。それは、取り組み中、観客席が四六時中ざわざわしていて、呼び出しから仕切り、立ち会い、組み合い、そして勝負までのしだいに盛り上がっていくはずの緊迫感がぜんぜんないということだ。それどころか、そもそも立ち会いの瞬間も注意をこらしていないと、すぐ見逃してしまい、眼を上げたら勝負は終わっていた、ということもしばしばだ。私は、将来、演奏したり展示をしたり公園を作ったりするときに、常に観客の参加を考えていきたい。
第一の方法として、目的に見合った場所にすること。例えば、世界的な建築家の安藤忠雄さんは、美術館や教会を設計する際、作品が最も美しく見える光や、人が自然に歩ける動線を考えた。その結果、多くの人の心を動かし、建築に対する人々の興味、関心を引き起こした。このように、目的に合わせて空間を工夫することで、人々の体験をより豊かなものにしている。建築だけではなく、音楽の世界にもこのことが共通している。私の家では毎年ウィーンニューイヤーコンサートを聴く習慣がある。このコンサートは世界的に有名であり毎年一月一日に行われる。チケットは高額なため現地ではなくテレビのライブ中継で聴いている。その最高峰の演奏が中継でも心に響くことには建物の構造に秘訣があるのではないかと考える。それは、オーケストラを聞くという目的に見合った建物になっているからだ。演奏中、外の雑音が一切聞こえないのだ。日本だとしばしば救急車などの音が雑音となる場合が多いが、慣れているためあまり気にする人はいない。ところが、もし高額なチケットが必要なコンサート中に普段聴き慣れている雑音が入ってきたら、曲に対する集中が切れてしまう。せっかくの演奏が台無しになると言っても過言ではない。だから、目的に見合ったものはとても大切だ、
第二の方法として、製作者以外にも利用者などの意見を取り入れること。もし製作者だけの意見で施設を作ってしまった場合、製作者は満足のいく場所にできるかもしれない。しかし、利用者の中には不満を持つ人も出てくるかもしれない。だから、利用者の意見を取り入れると製作者だけではなく、多くの人が満足いく場所となり、施設の利用率も上がる。その中で私は、大阪市が区に編成されるニュースに目をつけた。吉村府知事は区にしたいという都市部の分散化を目指している。しかし、二回住民投票を実施したところ、二回とも却下された。だから、彼は今三度目の住民選挙の準備をしている。もし、住民の意見を聞かず自分勝手なことをしてしまうと、きっと大阪市から出ていく人が増えたり、不満が多くなる。そのため、自分中心だけではなく、周りの声も大切だ。
確かに、自由に参加できるようにすることも大切だ。しかし、「家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人なのである。」という言葉があるように、いくら自由が保障されていても公共の福祉を守ることは大切だ。コンサート中に勝手な観客の出入りが発生するなどのことはマナー違反でもあり、演奏者にも失礼である。