旅行における「安全な選択(せんたく)」と「挑戦(ちょうせん)」の対比を通して、自分らしい行動の重要性を説いている点が非常に優れています。

具体的な体験実例として京都研修旅行のエピソードを用い、自分の判断で行動し、失敗を恐れ(おそれ)挑戦(ちょうせん)した結果、新たな発見や感動を得たことが生き生きと描か(えがか)れています。

この体験を通じて、挑戦(ちょうせん)の意義が説得力をもって伝わってきます。

また、社会全体の視点からスティーブ・ジョブズの例を挙げ、個人の挑戦(ちょうせん)を支える社会の姿勢の重要性を示している点も効果的です。

歴史実例を用いることで、論旨(ろんし)に深みと具体性が加わり、説得力が増しています。
文章の構成も明確で、第一に個人の挑戦(ちょうせん)、第二に社会の受容という二段階の方法がわかりやすく示されているため、論理展開がしっかりしています。

最後に、「安全な選択(せんたく)後悔(こうかい)を減らすが、挑戦(ちょうせん)した選択(せんたく)は自分を増やす」という名言的表現で締めくくり(しめくくり)、主題が印象的にまとめられている点も素晴らしいです。

全体として、自分の意見を根拠(こんきょ)と具体例でしっかり支え、説得力のある文章に仕上がっています。

項目(こうもく)評価】
当為(とうい)の主題がよく書けています。
方法がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
歴史実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1409字/1200字
思考点:95点
知識点:100点
表現点:96点
経験点:101点
総合点:105点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 27種 32個 (種類率84%) 95点
 確か, 第,、可能,、確か,。しかし,。だからこそ,。つまり,。もちろん,あろう,いくべき,からこそ,しまえば,するため,たから,だろう,ないかも,ないから,ならば,は単なる,みると,より確か,を可能,入るべき,心から思う,新しい可能,自ら考える,設計によって,

■知識語彙 90種 115個 (種類率78%) 100点
一方,丁寧,上品,不可欠,不安,主流,予測,予算,事業,京都,依存,価値,保存,個人,値段,全体,具体,前例,勇気,危険,否定,味覚,土壌,多様,大切,大正,失敗,姿勢,安全,安定,安心,実感,常識,年生,店内,店員,当初,後悔,情報,成功,挑戦,提供,携帯,操作,方法,旅行,既存,既成,時代,時間,材料,概念,機会,正当,正直,歴史,水餅,注目,現在,理由,理解,環境,由来,発想,発表,発見,登場,直感,研修,確実,社会,範囲,結局,結果,羅生門,背中,自分,自宅,萎縮,行動,視点,設計,評価,説明,選択,重視,関係,限界,電話,高校,

■表現語彙 150種 209個 (種類率72%) 96点
 確か,、可能,、確か,〇,こと,さ,するため,そこ,そのもの,それ,それぞれ,たち,とき,ところ,もの,やり方,よう,より確か,を可能,ガラス,ガレージ,ジョブズ,スティーブ,一,一方,丁寧,七,上品,不可欠,不安,中,主流,九,予測,予算,事業,二,京都,例,依存,価値,保存,個人,値段,入ろう,全体,八,六,具体,別,前例,力,勇気,危険,否定,味,味覚,四,土壌,型破り,多様,大切,大正,失敗,姿勢,安全,安定,安心,実感,常識,年,年生,店,店内,店員,当初,彼,後悔,思い,性,情報,成功,挑戦,提供,携帯,操作,新しい可能,新た,方,方法,旅行,既存,既成,時代,時間,材料,枠,柱,案,概念,機会,次,正当,正直,歩,歴史,水餅,注目,班,現在,理由,理解,環境,由来,発想,発表,発見,登場,的,直感,石,研修,確実,社会,私,範囲,結局,結果,羅生門,背中,自ら,自分,自宅,花,萎縮,行動,見た目,視点,設計,評価,試み,説明,迷い,道,選択,重視,関係,限界,電話,高校,

■経験語彙 55種 72個 (種類率76%) 101点
あしらう,おる,くれる,しまう,しれる,せる,つながる,できる,とらわれる,はらむ,られる,れる,乗り越える,伴う,入る,出し合う,出す,出る,及ぶ,受け入れる,受け止める,増やす,変える,始める,引く,従う,得る,心から思う,抑え込む,押す,持つ,挙げる,支える,求める,決める,減らす,潜む,異なる,築く,終える,結びつく,自ら考える,見いだす,見合う,試みる,認める,退ける,逃す,運ぶ,過ぎる,選ぶ,閉ざす,限る,集める,食べる,

■総合点 105点

■均衡点 7点
 

恐れず挑戦する
   高1 ヨーヨ(waoho)  2026年2月3日

 旅行では案内書や人の評価に頼り過ぎると、安全ではあるが画一的な体験に終わりがちである。自分の目や足で土地を歩き、偶然の出会いや発見を大切にしてこそ、本当の旅の魅力や新しい感動を味わうことができる。既成の安全なやり方にとどまるのではなく、危険もあるが成長もある、自分らしいやり方で物事に取り組むべきである。

 そのための方法として第一に、失敗を恐れず、自分の判断で行動することが重要である。なぜなら、他者の基準に従うだけでは、自分の力の及ぶ範囲も限界も、実感として理解することができないからである。もちろん、挑戦には不安が伴う。しかし、「うまくいかないかもしれない」という予測だけで一歩を引いてしまえば、可能性そのものを閉ざしてしまうことになる。失敗とは単なる結果ではなく、次の選択をより確かなものにするための材料でもある。実際、私は高校一年生の京都研修旅行において、そのことを強く実感した。班別行動の時間に、私たちはそれぞれ行きたい店を出し合った。その中で、花をあしらった美しい水餅を提供する店に入ろうという案が出た。しかし、値段はやや高く、限られた予算の中で本当に入るべきかどうか、正直なところ迷いもあった。それでも、「この機会を逃したら二度と来られないかもしれない」という思いに背中を押され、入ることを決めたのである。実際に店に入ってみると、店内には羅生門の柱を支えていたとされる石や大正時代のガラスが大切に保存されており、店員の方が丁寧にその由来を説明してくれた。そして、運ばれてきた水餅は見た目の美しさだけでなく、味も上品で、確かに値段に見合うものであった。食べ終えたとき、私は「挑戦してよかった」と心から思った。つまり、少しの不安を乗り越えて自ら選択したからこそ、味覚だけでなく、歴史への実感という新たな発見までも得ることができたのである。

 第二に、社会全体が既成の枠にとらわれない挑戦を正当に評価する姿勢を持つことも不可欠である。個人が勇気を出して新しい方法を試みたとしても、それが「前例がない」という理由だけで否定されてしまえば、挑戦そのものが萎縮してしまう。常識は社会を安定させる一方で、ときに新しい可能性を抑え込んでしまう危険もはらんでいる。だからこそ、多様なやり方を認め、そこに潜む価値を見いだす視点が求められているのである。その具体例として、スティーブ・ジョブズが挙げられる。彼は一九七六年、スティーブ・ウォズニアックとともに自宅のガレージで事業を始めた。当初、その挑戦は決して主流ではなく、型破りな試みに過ぎなかった。しかし、一九八四年に発表された「Macintosh」は直感的な操作を可能にする設計によって注目を集め、さらに二〇〇七年に登場した「iPhone」は携帯電話の概念そのものを大きく変えた。もし社会が既存の常識だけを重視し、彼の発想を退けていたならば、現在の情報環境は大きく異なっていたであろう。彼の成功は、個人の挑戦とそれを受け止める社会の土壌とが結びついた結果なのである。

 確かに、安全で確実な道を選ぶことは安心につながる。しかし、「安全な選択は後悔を減らすが、挑戦した選択は自分を増やす」というように、結局のところ、私たちは既存の評価に依存するのではなく、自ら考え、試み、そして社会もまたそれを受け入れるという関係を築いていくべきなのではないだろうか。