すみひなちゃん、こんにちは。「文化のコード」という言葉が出てきました。現代社会では、日用品といった実際に役に立つもののみならず、生活のスタイルや主張、こだわり、個性といったものを商品として評価していく動きがあり、私たちは文化のコードの支配下にあるようです。しかし、それも時代にしたがって変化してきたものでもあります。
 自分らしい価値観で生きていくのは簡単ではありません。すみひなちゃんは、授業の中で多数派にひとりで対抗(たいこう)するような場面があったのですね。正しいと信じることを貫く(つらぬく)のは大切な勇気です。
 だからといって、独善的になるのは問題ですね。「その時代・その社会で共有されているモノ」に着目したのはすばらしいです。「つまり、周囲の人たちと価値が同じのものでないと、自分が持っていても意味がないのだ。」という展開も面白いです。流行はかくして起こるのですね。
 総合化は「自分で自分の(しん)を作り上げていく過程」としました。社会の篩にかけられるのではなく、自分らしい生き方をしたいものですね。

<<え2016/278pみ>>


すみひなさんの作文は、価値観について深く考え、自分の意見をしっかりと述べている点がとても素晴らしいです。
まず、時代や社会によって価値観が変わることを歴史の例や部族の話を使って説明しているので、説得力があります。
また、自分の体験を通して「自分の意見を持つことの大切さ」を具体的に伝えているところも印象的です。
この体験実例があることで、文章に説得力と親しみやすさが加わっています。
さらに、価値観について「自分の(しん)を作ることが大切」という結論にまとめている点も、考えがよく整理されていて読みやすいです。
複数の意見をバランスよく取り入れ、周囲に流されることの良さと自分の意見を持つことの重要性を両立させているところも評価できます。
全体を通して、自分の考えを柔軟(じゅうなん)に持ちたいという前向きな姿勢が伝わってきて、読んでいて気持ちがよかったです。

項目(こうもく)評価】
・複数の意見がよく書けています
・体験実例がよく書けています
・昔話の実例がよく書けています
・総合化の主題がよく書けています

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1260字/1200字
思考点:85点
知識点:76点
表現点:76点
経験点:79点
総合点:85点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 23種 33個 (種類率70%) 85点
 確か,。しかし,。つまり,。もちろん,いるかも,しまうらしい,すると,するらしい,たいから,だから,だろう,できるはず,と思う,ないと,なければ,などによって,に思う,は単に,は思う,は考える,ももちろん,を考える,時代によって,

■知識語彙 56種 88個 (種類率64%) 76点
一番,不思議,交換,代物,以上,価値,信用,個性,全員,共有,反対,周囲,場所,大切,奥地,宝石,家来,将来,小学生,居場所,年齢,得意,意味,意見,意識,授業,教科書,数学,日本,日本人,昔話,時代,普通,柔軟,桃太郎,歴史,江戸,状況,環境,発表,知識,社会,結局,絶対,美人,自信,自分,自慢,自身,解答,過程,適応,部族,部落,重要,高価,

■表現語彙 107種 198個 (種類率54%) 76点
 確か,お金,こと,これら,ころ,さ,そのもの,それ,それぞれ,たち,たま,できるはず,みんな,もと,もの,やつ,よう,わけ,アマゾン,クラス,ネックレス,ビー玉,プレッシャー,モデル,モノ,一,一番,不思議,中,交換,人,今,代物,以上,何,価値,信用,個性,全員,共有,反対,受け取り,周り,周囲,図,場所,大切,奥地,好み,宝石,家来,将来,小学生,居場所,年齢,得意,意味,意見,意識,手,授業,教科書,数学,日本,日本人,昔,昔話,時,時代,普通,柔軟,桃太郎,歴史,気持ち,江戸,流れ,状況,環境,発表,皆,目,知識,社会,私,答え,結局,絶対,美人,考え,自信,自分,自慢,自身,芯,見返り,視,観,解答,逆,過程,適応,部族,部落,重要,頼り,顔立ち,高価,

■経験語彙 40種 61個 (種類率66%) 79点
いける,おく,かわる,しまう,しれる,すぎる,つく,できる,と思う,に思う,は思う,は考える,もらう,られる,れる,を考える,与える,住む,作り上げる,作る,出す,喜ぶ,変わる,得る,感じる,持つ,挙げる,放つ,暮らす,流す,渡す,生まれる,知る,縛る,落ちる,覚える,載る,違う,間違う,静まり返る,

■総合点 85点

■均衡点 6点
 

時代の価値観
   中2 すみひな(sumihina)  2026年2月2日

 皆さんは「成績を上げたい」と思ったことがあるだろうか。これは勉強などの努力の交換価値として、手に入れたいものだ。また、「いい場所に住みたい」と思うのはお金の交換価値として得たいからそういう考えになる。もちろん私も、このようなことを考えないわけがないのだが、昔はどうなっていたのだろうかと不思議に思うことがある。歴史の教科書に載っていた「見返り美人図」などのモデルたちは目が細く、ふっくらした顔立ちをしていた。このような人が、江戸時代などでは美人とされていたのだ。それぞれの時代によって価値観はかわっていく。普通、これらは時代やそれを作っていく人たちの年齢、好みなどによって変わっていくものだ。

私は、そのような流れの中でも、自分だけの価値観を持つことは大切だと思う。私が小学生だったころ、数学の授業でクラスの中で一人だけ違う答えを出したことがあった。その時、私は自分の解答にそこそこの自信があった。しかし、みんなが静まり返っている中で一人だけぽつんと手を挙げている状況にプレッシャーを感じ、間違っているかもしれないという気持ちがどんどん大きくなっていったのを覚えている。結局、みんなからは絶対違うだろうという反対の目で見られたが、正しい答えだったのは私だけだった。私が間違っている時ももちろんある。しかし、それでも自分の意見を発表することで皆が私の考えを知ることはできるはずだ。

 

だからと言って、自分自身の価値観に縛られすぎたり自信がありすぎたりすると、居場所がせまくなってしまう。たまには周りに流されてみることも大切なのではないか。もし、昔話の桃太郎が、宝石を渡しても家来は一人もついてことだろう。価値とは単に「モノそのもの」ではなく、「その時代・その社会で共有されているモノ」だということだ。また、アマゾンの奥地に暮らしている部族は、一人だけが高価なネックレスなどのとても価値があるものをもらっても何の意味もなく、放っておかれる代物になってしまうらしい。逆に、ビー玉などの部落全員が知っているものを与えると喜んで受け取り、皆に自慢するらしい。つまり、周囲の人たちと価値が同じのものでないと、自分が持っていても意味がないのだ。

 確かに、自分だけの価値観を持つことも、周りに流されてみることにも面白さがあるだろう。しかし、一番大切なのは、自分で自分の芯を作り上げていく過程だと私は思う。自分の中で芯がなければ、周りから頼りないやつとして見られ、信用が落ちていくのではないだろうか。日本人として生まれた以上、日本人や日本社会が持つ価値観をもとにしてこれからの時代に適応していかなければいけない。しかし、その中でもどんな知識を持っているか、何が得意か、何をしたいのかが個性として重要視される社会が今の時代だ。芯を作る環境や自分がどうなりたいかなどによって芯の太さは変わってくる。私は将来どうなりたいなどとは考えてみたこともないが、自分の意見を柔軟に持つことを意識していきたい。