かののんさん、今回の作文は、現代の若者のアイデンティティ形成について深く考え、自分の経験や社会との関わりを通してしっかりと意見を述べている点がとても素晴らしいです。
特に、AFSの留学オリエンテーションでの体験を具体的に描写(びょうしゃ)し、自分の意見を持ち発言する力がどのように育まれたかを丁寧(ていねい)に伝えているところは、体験実例がよく書けています。
また、学校の探求学習プログラム「ソーシャルチェンジ」に取り組む中で、最初は消極的だった仲間たちが議論を深め、全国大会に進出した過程もよく描か(えがか)れており、社会参加の意義を実感していることが伝わってきます。
このように、自分の経験を通して社会との関わり方や若者の役割について考えを深めている点は、とても説得力があります。
さらに、最後に「鉄は熱いうちに打て」という名言を引用して、若者期の重要性を強調しているのも効果的です。名言がよく書けています。
全体を通して、かののんさんの社会に対する真剣(しんけん)な姿勢と、自分の成長に対する意欲が強く感じられ、読み手に力強いメッセージを伝えています。
これからも、実体験を踏まえ(ふまえ)た具体的な表現を大切にして、さらに深い考察を加えていってください。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
名言がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
 

森リン評価 若者に託される選択 re 02月4週 かののん
字数/基準字数:
1817字/1200字
思考点:97点
知識点:85点
表現点:83点
経験点:89点
総合点:93点
均衡点:5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙28種33個85%97点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙68種116個59%85点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙122種214個57%83点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙47種62個76%89点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1817字
 97点
 85点
 83点
 89点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 28種 33個 (種類率85%) 97点
 確か,、第,。しかし,。だからこそ,いくべき,からこそ,こそ考える,ことによって,する可能,だから,だろう,できるから,でこそ,で考える,ないから,ながら考える,なければ,なると,にこそ,について考える,によってこそ,の確か,を考える,キッズに対して,分からざる,生き抜くため,積み重ねこそ,言えば,

■知識語彙 68種 116個 (種類率59%) 85点
一員,不定,世代,仕方,付箋,代表,個人,傾向,先生,全国,内容,各校,吸収,問題,場所,大人,大会,存在,学校,学習,実感,実社会,当初,役割,心配,必要,意見,意識,成長,探求,支援,救出,時代,時期,最中,最終,期間,柔軟,正直,準備,現在,現実,環境,生活,発表,発言,社会,積極,経験,結果,練習,自分,自然,自覚,自身,若者,行動,表明,複雑,解決,言葉,課題,議論,責任,身近,進出,重要,雰囲気,

■表現語彙 122種 214個 (種類率57%) 83点
 確か,うち,こと,これ,する可能,それ,たち,の確か,もの,よう,アイデンティティ,カップ,クエスト,クラス,グループ,テーマ,トー,ニュース,プログラム,プロジェクト,一つ,一員,不定,世の中,世代,中,二,人,仕方,他,付箋,代表,何,個人,傾向,先生,全国,内容,初め,力,各校,吸収,問題,回,場,場所,外,大人,大会,子ども,存在,学校,学習,実感,実社会,当初,役割,心配,必要,性,意見,意識,成長,探求,支援,救出,日,時代,時期,最中,最終,期間,柔軟,横,正直,準備,班,現在,現実,環境,生き抜くため,生活,発表,発言,的,皆,真,社会,私,積み重ね,積極,策,経験,結果,練習,考え,自ら,自分,自然,自覚,自身,若者,行動,表明,複雑,解決,言葉,話,話し合い,誰,課題,議論,責任,身近,軸,進出,重要,鉄,関わり,雰囲気,頭,題,

■経験語彙 47種 62個 (種類率76%) 89点
こそ考える,つながる,できる,で考える,ながら考える,について考える,やる,られる,れる,を考える,与える,伝える,信じる,出る,出来る,分かる,取り組む,向き合える,固まる,感じる,打つ,持つ,教える,書き出す,気づく,気付かす,求める,深まる,生き抜く,異なる,秘める,競う,繰り返す,置く,育つ,育てる,至る,芽生える,見つける,託す,話す,通る,進む,進める,選ぶ,重ねる,関わる,

■総合点 93点

■均衡点 5点
 

若者に託される選択
   中3 かののん(kanonon)  2026年2月4日

 現代はアイデンティティ不定の時代といわれている。ところが近代は、子どもから大人への変化期からこの単純な境目を取り払い、代わりに「教育課程」という、長い射程をもったシステムをあてがうことにした。そしてその結果、子ども期は、いくつかの段階を抱え持ちつつ、次第に大人になってゆく、「過程的な」存在とみなされるに至ったのだ。このように考えると、若者期は単なる通過点ではなく、自分のあり方を模索する重要な時間であるといえる。その時間の中でどのような経験を積み、どのように社会とか変わるかが、その後の自己形成を左右する。私は、社会の一員として役割を果たし、自分の軸を持てるような人間になりたい。

 そのためには第一に、現実社会を直接経験することだ。私は、今年の8月頃から一年間、「AFS」という、世界平和のためのボランティアからなる団体で留学をする。この団体では、中高生であっても1人の社会の一員として扱われ、異文化の中で生活する責任を任される。先日開催された2泊3日でのオリエンテーションでも、このことを強く感じる出来事が沢山存在した。まず、このオリエンでは毎日10回以上のディスカッションが存在し、頻繁に発言を促された。たとえ自分がすらすらと語れないようなテーマであっても、自分から挙手をして発言しなかったとしても、一つの議題の中で最低2回は意見を求められた。初めは、普段の学校生活とあまりに違いすぎる環境に困惑してしまったが、何回も意見を求められているうちに徐々に自分の意見が固まり、自分の話したいことがすらすらと出てくるようになった。初めは他の人が発言している最中、自分の頭の中で繰り返し内容を練習しなければ、話すのが難しかった。しかし、最終日には、頭の中で準備をしなくても自然に言葉が出てきて、自分の考えを自分の言葉で伝えられたことがとても嬉しかった。この経験から、自分の意見を持ち、それを社会の中で表明する力は、教えられるだけでなく、責任ある場に置かれることでこそ育つのだと実感した。

 また、第二に、社会は、若者に重要な役割を積極的に託していくべきだ。私は現在、学校で「ソーシャルチェンジ」という探求学習プログラムに取り組んでいる。これは、私たち自身が身近な社会課題を見つけ、その解決策をグループで考え、発表するもので、各校の代表が全国大会で競う「クエストカップ」へとつながっている。私たちは、「トー横キッズ救出プロジェクト」という題で、ニュースの中だけの存在になっている、私たちと同世代の子どもたちをどのように支援出来るのかをテーマに選んだ。正直に言えば、初めは皆、めんどくさい、やりたくない、学校の課題だから仕方なくやるという雰囲気だった。テーマも他の班より難しく、私たちとは全く異なる生活をしているトー横キッズに対して、何が問題で、何ができるのかすら分からず、意見はほとんど出なかった。しかし、付箋に一つずつ考えを書き出し、話し合いを重ねるうちに、「分からないからこそ考える必要がある」という意識が芽生え、少しずつ議論が深まっていった。その結果、当初は最も進みが遅く、先生に心配されていた私たちの班がクラス代表に選ばれ、全国大会へ進出することになった。このように話を進めていくうちに、社会について考えることが大人の一員になるということなのかと気付かされた。しかし、この気づきに至るまでには、個人の意識だけでなく、若者が社会的な課題と向き合える環境の存在が大きいと感じる。学校という、誰もが通る身近な場所でこのような経験ができるからこそ、若者は社会と自分との関わりを実感し、自らの役割を考えるようになるのではないだろうか。

 確かに、世の中が複雑になると、子どもという期間が長くなる傾向はある。しかし、『鉄は熱いうちに打て』という言葉があるように、人は柔軟で吸収力の高い時期にこそ、大きく成長する可能性を秘めている。だからこそ、若者を「まだ子ども」として社会の外に置くのではなく、責任ある役割と実社会を経験できる環境を与えることが重要なのだ。現実社会と関わりながら考え、発言し、行動する経験の積み重ねこそが、アイデンティティ不定の時代を生き抜くための確かな軸を育てる。社会が若者を信じ、託すことによってこそ、若者は自らの役割を自覚し、真の社会の一員へと成長していくのではないだろうか。