初めてできたこと

    ()  年月日

 「おい、直輝シュート打てよ」

ぼくは一年生の時からサッカーを習っている。僕が五歳の時に父がサッカーを教えてくれたのがサッカーを好きになったきっかけだ。一年生で始めたころはドリブルもただ真っすぐに走るだけで、パスもろくに出せずルールがよく分かっておらずチームメイトに迷惑をかけていた。サッカーの技は、具体的にシュートと、ドリブルとパスがある。週三回の練習の成果もあって、ドリブルやパスや接近戦でのシュートは得意で試合で成果を上げることができている。だが、唯一ミドルシュートだけがチャレンジできていなかった。なぜならミドルシュートは練習でも決まったことがないし、もし大事なところで外してしまったら、仲間に責められるのではないかと不安になっていたからだ。

 僕は五年生の夏、強敵のチームと戦っていた。その試合で初めてミドルシュートをうつことに挑戦できたのだ。だが一試合目はボールが自分のけりやすい位置に来たのにどうしてもためらって蹴れずパスをだしてしまった。なぜためらってしまったのかその時は分からなかった。その理由を考える間もなく二試合目が始まった。またしてもためらってしまいシュートが打てなかった。ミドルシュートが打てず「いやーそこで打てよ!」とチームメイトのヤジが飛んでくる。しまいには監督に選手交代させられてしまった。ベンチで試合を見ながら自分が情けない気持ちでいっぱいになった。だから次のチャンスが来たら、怖がらずに自分の心に立ち向かおうと決心した。そして、次の試合で、いいところにパスが回ってきたその時、思い切ってミドルシュートを打ってみた。仲間の「直輝、行けー」の応援の声を聞きながら、力をこめてシュートを放った。だがあえなくバーにあたってしまい点は入れられなかった。だが何よりも初めて恐怖や不安に打ち勝ち、挑戦できたのだ。シュートは入らなかったが、勇気をもって初めてチャレンジできたことがとても嬉しかった。

 父から聞いた話だが、父は趣味でドローンの国家資格を取得し、ドローンを飛ばすことができたそうだ。ドローンを飛ばすには免許が必要で、ルール、法律、天気予報、物理などの筆記試験に合格し、実際にドローンを飛ばす実技試験に合格しないといけないそうだ。父は休みの日は六時間、平日は二時間ほど勉強し、週末に実技の訓練も受けてドローンの試験に合格した。初めて飛ばせたときは感動し、機械の精密さに驚いたそうだ。僕は父がこんなにも努力していたと言う事を知って尊敬の念を持った。

 何かできるようになるには雑念を打ち払い、「ローマは一日にして成らず」という言葉と同じように日々努力していくことが何よりも大切だと分かった。これからは、できない事があっても恐れずに挑戦し自分の可能性に挑んでいきたい。

「直輝、ナイスチャレンジ!次はきまるぞ」