笑顔

    ()  年月日

 私はカメラの前で自然に笑うことがあまり得意ではない。写真を撮ると、たいてい目が笑っていないと言われてしまう。その場にいる周りの人や友達が面白いことをしてくれたときは自然と満面の笑みになるのだが、自分から笑顔を作ろうとすると、どこかぎこちなくなってしまう。それを知っている友達は、写真を撮るときに笑わせようとしてくれるが、他の人と写真を撮ったときにうまく笑えないと、「楽しくないのかな」と思われているのではないかと不安になることもある。それでも、私は笑顔を大切にして生きていきたい。

 

 笑顔を大切にするためには、相手の気持ちを考えることが必要だと思う。そのことを強く感じた出来事がある。期末テストの日、私は得意だと思っていた数学のテストで、問題を見た瞬間に頭が真っ白になり、ほとんど解くことができなかった。次の教科のテストも控えていたのに、不安と悔しさでいっぱいになり、休み時間に思わず泣いてしまった。そのとき、友達が近づいてきて、「大丈夫やって。難しかったよね」と笑顔で声をかけてくれた。その言葉を聞いたとき、張りつめていた気持ちが少しずつほぐれていった。友達も同じテストを受けて大変だったはずなのに、私の気持ちを優先して励ましてくれたのだと思うと、とてもありがたかった。あのときの友達の笑顔にとても救われたと今でも感じている。笑顔はただ表情を作ることではなく、相手を思いやる気持ちを持つことが大事なのだ。

 

 また、前向きな姿勢を持つことも笑顔につながると感じている。その例として思い浮かぶのが、ヘレン・ケラーである。彼女は幼い頃に視覚と聴覚を失いながらも、教師のサリバン先生と出会い、努力を重ねて学び続けた。そして、自分と同じように困難を抱える人々のために活動を続け、多くの人に勇気を与えた。どれほど大変な状況でも希望を失わず、人と関わることを大切にした彼女の生き方は、多くの人の心を動かしたという。困難に直面しても前向きに生きようとする姿勢が、自然と人を励ます笑顔につながるのだ。

 

 確かに、私のようにいつでも自然な笑顔でいられるわけではないときもある。しかし、友達に励ましてもらった経験や、ヘレン・ケラーの生き方を知る中で、笑顔は自分だけのものではなく、周りの人を元気づける力を持っていると気づいた。「誰かに微笑みかけることは愛の表現であり、素晴らしい贈り物」という名言があるように、これからは相手の気持ちを考え、前向きな姿勢を忘れずに、少しずつでも自分から笑顔を向けられるようになりたい。そして、誰かが落ち込んでいるときには、あの日友達が私にしてくれたように、安心できる笑顔で声をかけ、贈り物をあげられるような人になりたいと思う。笑顔を大切にすることが、より良い人間関係や毎日の幸せにつながると信じて、これからも生活していきたい。