生まれてきたぼく

    ()  年月日

 「産まれましたよー!」

「本当ですか?!」

昔、僕が生まれたときはがりがりで身長は四十七センチだったそうです。僕はペットボトル二本分くらいでお父さんの手で頭以外埋まっていたそうです。お母さんは僕がすぽっと産まれたと言っています。そのせいで生まれたのに気づかなくてお母さんがむやみに力を使ってしまったそうです。僕はお母さんに写真を見せてもらうと、まるで昔のミイラみたいな赤ちゃんが写っていました。僕が生まれたのは東京都江東区の東雲二丁目の池下レディースクリニックだそうです。僕は生まれた当時のことはよく覚えていません。でも、お母さんは僕が生まれたときは曇りで寒かったと言っています。僕の記憶に残っているのは保育園の四歳くらいの時のだけで、赤ちゃんの時は全く覚えていません。僕は写真や話を聞いても信じられませんでした。確かに保育園の時はちょっと痩せすぎていたかもしれません。しかし今となっては普通の体重になっています。だから僕はガリガリを受け入れられなかったのです。お姉ちゃんは生まれたとき五十三センチだったそうです。しかし体重の方は僕よりお姉ちゃんのほうが一・五倍。お姉ちゃんは僕に比べてだいぶ栄養を取っていました。

僕が生まれる時はお母さんと助産師さんしかいなかったそうです。僕が生まれた後こんなことを話していたそうです。

「元気な男の子ですよ。」

「わー!」

僕がガリガリで生まれたことにすぐ気づかなかったのにこのような会話をしていたと聞いた僕は思わず笑ってしまいました。どうしてかというと赤ちゃんが生まれたのに気づかない人はいないと思っていたからです。僕は小さかったからお母さんの生まれるところをするする通り抜けられたのだなと思いました。僕はせっかく苦労して生んでくれたお母さんのためにも、自分の命は大切にしないといけないと思いました。