遊びと勉強

    ()  年月日

 学童の遊びには多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。子供の多くが詩人的素質を示すのも、彼らの新鮮な感受性と、奔放な空想力が発達するからであろう。これはうまく発達させれば、大人の卑小な「現実」を乗り越えさせ、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となるのだから、大人はなるべくこの芽をつんでしまわなないように、子供から学ぶように心したいものだ。

 確かに、子供時代の遊びから得ることができるものは多い。私が小さい頃、父と家の近くの公園へ遊びに行くときは、いつも自転車に乗って出かけていた。最初は補助輪付きの自転車で走っていたが、ある日ついに補助輪を外すことになった。公園で父と一緒に練習を始めたが、最初はバランスがうまく取れず、何度も転んでしまった。膝をすりむいて泣いたことも一度や二度ではない。しかし、父はいつも「がんばれ!」と温かく声をかけてくれた。そのうちに、私は次第に自転車をこげるようになっていった。この経験から私は、学ぶことを意識していない子供時代の遊びの中にも努力や挑戦があり、つまずいても諦めずに続けることで身につく力があるのだと学んだ。

 しかし一方で、遊んでいるだけでは身につかないものも確かに存在する。例えば昔話の桃太郎を思い浮かべてみると、彼はただ遊んでいただけではなく、おじいさんとおばあさんから読み書きそろばんの教育を受けたからこそ、犬・猿・キジを統率して、鬼退治することができたのだ。また、小学校の算数を例にしても、足し算や引き算のように感覚的に理解できるものもあるが、掛け算や割り算、面積や体積の求め方などは、きちんと勉強しなければ身につかない。私も、ただ授業を聞いているだけだったり、テスト前にワークを埋めるだけだったりした時期は、思うように点数が取れなかった。そこで「このままではまずい!」と感じ、勉強の仕方を見直すことにした。まず、その日の授業で習った内容はその日のうちにワークを進めて復習するようにした。さらに、テストの三週間前からはワークの二回目を始めた。また、授業では先生が黒板に書いたことだけではなく、口頭で説明した大事なポイントもノートにメモしてテスト前に見返すなど、工夫をして勉強をした。その結果、テストでは予想以上の点数を取ることができた。このように、勉強しなければ身につかない知識や力があるのだと実感した。

 確かに、子供時代には、遊びも勉強もどちらも大事だ。しかし、それ以上に大切なのは、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という言葉が示すように、その時期にしかできないことを精いっぱいやることである。遊びの中でしか得られない学びもあれば、勉強を通してしか身につかないこともある。だから私は、これからも遊びと勉強の両方を大切にしながら、今しかできないことに思いきり挑戦していきたいと思う。