自然は人間の先生

    ()  年月日

    自然は人間の先生

             はるまき

 ハエは、死んでしまう子どもが多いが、死んだ子どもは、必ずほかの動物か植物の役に立っている。しかも一生が短いため、抵抗性のあるものが生き残り、ハエの群れがすべて、抵抗性のある個体に入れ替わる結果になる。また、ハエは、助走も加速もせず、ある場所に自由にとまり、自由に飛び出すことができる。私がこの長文を読んで一番すごいなぁと思ったのは、ハエは、速さを変えずにぴたりと壁にとまることができるということだ。これを人間にあてはめると、全力疾走してきた人間が、ゴールテープのところでぴたりと止まるということになる。ハエにこんな長所があるなんて、今までハエは少し汚いなぁと思っていたことを恥じたい。

 私は、三年生の体育の授業で、五十メートル走をした。その時に先生は、

「ゴールテープの先がゴールだと思って走り抜けるのが、速く走るコツです。」

と教えてくれた。今考えると、確かに人間は、全速力で走って、急に止まることができない。だから、ゴールテープの先で走る部分は、運動でいうと無駄なのである。しかしハエは、全速力で走って急に止まることができる。人間にあてはめてよく考えると、ハエはまるでスーパーマンのようである。

 母には、ハエの死骸が他の生物の役に立っている、つまり、自然には無駄がないということについて聞いてみた。

「私、コンポストをやっているんだけど、野菜のいつも捨ててしまう部分を土に入れると、ふかふかの良い土ができるんだよね。」

母は、そう語ってくれた。コンポストとは、生ゴミや落ち葉などを微生物の働きで分解し、良い土を作るという方法のことだ。母が言うように、自然は、人間がもう使えないと思うものも、他の生物の栄養として循環している。でも人間は、使えないものをすぐに燃やし、その循環を邪魔してしまっている。どうしても無駄になってしまうものもあるかもしれないが、自然の中に住ませてもらっているのだから、循環の中に入れるように、少しずつ努力していきたい。

 ハエのスピード調節がすぐれているように、それぞれの生物にすぐれた特徴がある。人間は、人間が一番えらいと勘違いしてしまうこともあるが、決して生物のことを見下してはいけない。また、自然の無駄がない仕組みに人間も入れるよう、リサイクルなどもしていきたいと心の中で思った。