コミュニケーションの大切さ
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年月日
日本では路上で物を売る人をほとんど見かけなくなったこと、そして昔は路上の商売には詐欺などの危険もあったが、そこには人と人との直接の関わりがあったことが語られている。筆者はスーダンで煙草を一箱買おうとしたが、店の人に「他の人の分がなくなるから」と断られ、一本だけ買った。その経験から、売り手はただ利益だけでなく、周りの人のことも考えているのだと気づいた。僕は、社会が便利になっても、人間同士のコミュニケーションを大切にして生きていきたい。
まず、日常生活の中で人と関わることを大切にする必要がある。現代では、スマートフォンやインターネットの普及によって、直接会わなくてもメッセージだけでやり取りができるようになった。確かにそれは便利で、遠くにいる人ともすぐに連絡が取れる。しかし、文字だけのやり取りでは、相手の表情や声の調子がわからないため、本当の気持ちが伝わりにくいこともある。だからこそ、実際に顔を合わせて話すことには大きな意味があると思う。学校生活の中でも、友達や先生と直接話すことで、お互いの考えをより深く理解できることが多い。例えば、友達が困っているときに「大丈夫?」と声をかけるだけでも、その人は安心すると思う。僕も部活動などで後輩や同級生と会ったときには、できるだけ自分から声をかけるようにしている。最初は少し勇気がいるが、話しかけることで自然に会話が生まれ、相手との距離が少しずつ近くなる。そうした小さな関わりが積み重なることで、お互いに助け合える関係ができていくのだと思う。また、人と直接関わることで、自分の考え方も広がる。相手の意見を聞いたり、違う価値観に触れたりすることで、自分一人では気づかなかったことに気づくこともある。このように、人との触れ合いは、人を成長させる大切な経験になるのではないかと思う。
次に、社会全体としても、人間同士のつながりを大切にする仕組みを考えていく必要があると思う。現代社会では、自動販売機やセルフレジ、インターネット通販など、機械を通して物を買う機会がとても増えている。これらはとても便利で、時間をかけずに買い物ができるという利点がある。しかし、その一方で、人と人が直接やり取りをする機会は少なくなっている。もしすべてが機械だけで済んでしまう社会になれば、人と関わる経験そのものが減ってしまうかもしれない。例えば、昔は近所の店で買い物をすると、店の人と会話をすることがよくあった。「今日は寒いですね」といった何気ない言葉のやり取りでも、それが地域のつながりを作っていたのだと思う。また、店の人が子どもに対して「勉強は頑張っているの?」と声をかけたり、時には注意をしたりすることもあった。そうした関係の中で、人は社会の一員として成長していくのではないだろうか。発明家として有名なトーマス・エジソンも、子どものころに学校の機械的な教育に合わず退学になったが、母親が彼の可能性を信じて教育したことで才能を伸ばすことができたと言われている。この話からも、人の成長には機械的な仕組みだけではなく、人の温かい理解や関わりが必要だということがわかる。社会がどれほど便利になったとしても、人と人との関係を完全に機械に任せてしまうべきではないと思う。むしろ、便利な技術を使いながらも、人間同士のつながりを失わないように工夫していくことが大切なのではないだろうか。
確かに、大量生産や機械化は社会を便利にし、人々の生活を豊かにしてきた。しかし、便利さだけを追い求めると、人と人とのつながりが弱くなってしまうかもしれない。だからこそ、僕たちはもう一度、人間同士のコミュニケーションの大切さを見直すべきだと思う。「経験は最良の教師である」という言葉があるように、人との触れ合いの中で得られる経験は、人を大きく成長させる。僕は、社会が便利になっても、人間同士のコミュニケーションを大切にして生きていきたい。