物を大切にするべき
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最近の子供たちは、他者に対して無関心であり、気配りができたとしても、気配りのすれ違いが起きることが多い。また、鋸やトンカチをはじめとする道具やモノとの出会いや経験の不足や、「活字離れ」も深刻な問題である。私は、もっと物との関わりを持つべきだと考える。
第一の方法として、物を大切に使い続けることだ。私は物を大切に長く使うように意識して過ごしている。小学校低学年の頃に見ていた子ども向けアニメで、大切に使い続けた道具に妖精が宿り、主人公と一緒に街のトラブルを解決していく物語があった。そのアニメの影響により、物には神様がいるからと、大切に物を扱うようになった。特に、今でも印象に残る出来事は、私は小学校六年間、同じ筆箱を使い続けたことだ。周りの友だちは、筆箱ではなく可愛らしいペンポーチを定期的に買い替えながら使っている一方で、私は小学一年生の時から使っている凝ったデザインは一切ない水色の筆箱を使い続けることは根気が必須であった。長く使えるように、二ヶ月に一回は筆箱自体に消しゴムや水に濡らしたスポンジを用いて、鉛筆や消しゴムで黒くなった部分を拭き取っていた。私はこの時、物を長く使うためには、手入れが必要であると知り、物との関わり方について考える良い機会を得ることができた。
第二の方法として、小学校を中心に道具を使う授業をすることだ。今の日本では、教材のデジタル化が進んでいるが、実際に手を動かして教科書を読んだり、実験を行ったりする方が記憶に定着するのではないかと思う。小学校で水の単位を学ぶときに、私のクラスは一リットルの容器と一ミリリットルと見なした一立方センチメートルの積み木を使って実習をした。一リットルに一ミリリットルが何個入るか数えながら、容器に積み木を敷き詰めることは大変であったが、その大変さによって私は一リットルは千ミリリットルであることを覚えることができた。デジタル媒体を通してこの様子を動画で見て学ぶよりも、実際に手を動かした方が記憶に定着することは確かであろう。デジタル教育最前線の時代もあった北欧は今、教材のアナログ回帰の動きが見られている。やはりデジタル教育よりも手を動かす従来のアナログ教育の方が効果的で、かつ効率的であるそうだ。そして、歴史的実例としてライト兄弟を挙げられる。彼らは、空を飛ぶために、本ばかりを読み耽ることなく、模型をたくさんつくって最終的には人類で初めて空を飛ぶことができた。何事にも、まずは手を動かすことの必要性がある。
確かに、AIを代表とするデジタルツールは発展してきているため、使いこなす意識をしない限り、今後が大変である。しかし、古きをたずねて新しきを知るという言葉があるように、元々存在していた道具や物を熟知してこそ、応用的なことが出来る。したがって、今後も物との関わりを持つことは大切であると私は考える。