先進国の後を追いかける(感)
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日本は先進国の宿命すなわち自らの行く先を自らの創意工夫で切り開かなければならないという宿命を、好むと好まざるとにかかわらず背負うことになったのである。しかし、日本がキャッチアップを終えた今となっては話は変わってくる。外来の知識を学ぶだけでは必ずしも独創的な知識は生まれない。日本の学校教育(とくに義務教育)はすばらしいという説があるが、それは少なくとも今日的観点からはとんでもない誤解である。米と日本の間に、科学技術や近代思想などの点で大きな知識のギャップがあったのだから、まずはこのギャップを一刻も早く埋めることが必要であったし、そうすることがキャッチアップを効率的に進める唯一の方法であった。今日のように、自ら価値を創造することが要求される時代になっても、教育システムが本質的な意味で何も変わっていないとすればそれは大きな問題であろう。だから、日本人は、欧米の後追いをやめて、創造的になるべきだ。日本人は欧米の文化や技術つに憧れを持って発展してきた。例えば、2023年に開催されたWBCの決勝で大谷選手は試合前に、『今日だけは彼らへの憧れを捨てましょう』と選手全員に声をかけた。つまり、日本のプロ野球選手はアメリカのプロ野球選手に憧れを持っているということだ。憧れを持つことは具体的な目標があるので素晴らしいことだがいつまでもそれを持ち続けては、目標に到達するこは難しくなるだろう。方法は二つある。
まず第一に、失敗を恐れないことだ。失敗を恐れていては何もはじまらない。失敗したらみんなから笑われるやカッコ悪いなどと余計なことを考えてしまうので。僕も図工の時間に教科書通りに図工をしたら必ず成功するという保証はされているがスリル感は少ないと思ったので教科書と全く違う方法で作品を作ったことがある。僕のオリジナルの方法は教科書の模範方法より時間がかかったが、よりユニークさのある作品を作り上げれたと思う。また失敗というのは人生の経験でもある。人間は完璧な生物ではないので生きている間たくさんの失敗を犯すだろう。しかし、この失敗を経験として活かすことで昔の自分より経験豊富になり、レベルアップした人になることができるだろう。
また、第二には、反対意見をのりこえる力を持つことが必要だ。世の中には『先入観』という言葉がある。先入観とはある物事に対して、実際に体験・確認する前に、人伝ての情報や過去の経験から「こうに違いない」と頭の中で作り上げている固定的な見方や思い込みだ。先入観は人々が挑戦することを思いとどまらせる。だから、先入観などは無視して反対意見を乗り越える力が大切になってくる。歴史実例だと、コロンブスは地球は丸くて西に進むと必ず島があるということを信じていた。しかし、彼が挑戦して成功するまで彼の意見は反対されていた。
確かに、模倣する力は評価すべきだ。しかし、これからの時代には創造力が必要だ。創造とは、単に新しいものを生み出すのではなく、古いものを壊して新しいものを生み出すという勇気の必要な営みである。鵜の真似をするカラスは水に溺れる。カラスにはカラスらしい泳ぎ方があるのである。だから、日本人は、欧米の後追いをやめて、創造的になるべきだ。